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ダンブルドアに頼まれてバーティ・クラウチ・ジュニアの見張りをしていたはずのマクゴナガル先生が医務室にやって来ました。何でも魔法大臣コーネリウス・ファッジが見張る必要がないようにしたんだそうです。それはマクゴナガル先生が口にするのもおぞましい方法で・・・(全3項目)

3-1.言い争いながら
マダム・ポンフリーに貰った魔法睡眠薬で眠りについたハリーでしたが目覚めた時あまりに温かくまだとても眠たかったので「もう一眠りしよう」とハリーは目を開けませんでした。病室はぼんやりと灯りが点っていました。

きっとまだ夜で眠りについてからあまり長い時間は経ってはいないのだろうとハリーは思いました。その時そばで小声で話す声が聞こえました。ハリーは薄目を開けました。すると誰かが眼鏡を外したらしい事が判りました。

「あの人たち静かにして貰わないとこの子を起こしてしまうわ」
「一体何を喚いてるんだろう?また何か起こるなんて有り得ないよね?」

すぐそばにいるウィーズリーおばさんとビルの姿がぼんやり見えておばさんは立ち上がっています。おばさんの囁く言葉を聞いてるとどうやら魔法大臣コーネリウス・ファッジとマクゴナガル先生が言い争っているようです。

その声はもはやハリーにも聞こえました。誰かが怒鳴り合いながら病室に向かって走って来ます。コーネリウス・ファッジが残念だが仕方がないと喚きそれに対してマクゴナガル先生がこう叫んでいるのが聞こえて来ました。

「絶対にあれを城の中に入れてはならなかったのです!ダンブルドアが知ったら」

ハリーは病室の扉が大きな音を立てて開く音を聞きました。ビルがカーテンを開けて一同は扉のほうを見詰めました。ハリーはベッドの周りの誰にも気づかれずに起き上がって眼鏡をかけました。ファッジが入って来ました。

その後ろにはマクゴナガル先生とスネイプがいました。ファッジがおばさんに「ダンブルドアはどこかね?」と詰め寄っておばさんは「ここにはいらっしゃいませんわ」と怒ったように答えました。そしてだったんですよね。

おばさんが「大臣ここは病室です。少しお静かに」と言っていると扉が開きダンブルドアが入って来て「何事じゃ」と言いダンブルドアは鋭い目でファッジをそしてマクゴナガル先生を見るとこう言ったというわけですよね。

「病人たちに迷惑じゃろう?ミネルバあなたらしくもない-バーティ・クラウチを監視するようにお願いしたはずじゃが」

3-2.もう見張る必要がなくなりました
するとマクゴナガル先生は「もう見張る必要がなくなりました。ダンブルドア!大臣がその必要がないようになさったのです!」と叫びました。ハリーはこんなにも取り乱した姿のマクゴナガル先生を初めて見たんですよね。

怒りのあまり頬はまだらに赤くなり両手のこぶしを握り締めわなわなと震えていたのでした。事の経緯をスネイプが低い声で説明しました。スネイプは今夜の事件を引き起こした死喰い人を捕えたと大臣に報告したそうです。

すると大臣はご自分の身が危険だと思われたらしく城に入るのに吸魂鬼を一体呼んで自分に付き添わせると主張なさったんだそうです。大臣はバーティ・クラウチ・ジュニアのいる部屋に吸魂鬼を連れて行ったのだそうです。

「ダンブルドア私はあなたが反対なさるだろうと大臣に申し上げました!申し上げましたとも。吸魂鬼が一歩たりとも城内に入る事はあなたがお許しになりませんと。それなのに」

マクゴナガル先生はいきり立ってこう言いました。するとファッジも「失礼だが!魔法大臣として護衛を連れて行くかどうかは私が決める事だ。尋問する相手が危険性のある者であれば」と喚き返したというわけですよね。

「あの-あの物が部屋に入った瞬間。クラウチに覆いかぶさってそして-そして」

ファッジがこんなに怒っているのを見るのもハリーは初めてでしたがそれでもマクゴナガル先生の声がファッジの声を圧倒しました。マクゴナガル先生は何が起こったのかを説明する言葉を必死に探していたというわけです。

しかしその間にもハリーは胃が凍って行くような気がしました。マクゴナガル先生が最後まで言うまでもない。ハリーは吸魂鬼が何をやったのか判っていました。バーティ・クラウチ・ジュニアに死の接吻を施したのです。

口から魂を吸い取ったのです。もはやクラウチ・ジュニアは死よりも酷い姿になってしまいました。ファッジは「どのみちクラウチがどうなろうと何の損失にもなりはせん!」とそう怒鳴り散らしたというわけなんですよね。

どうせ奴はもう何人も殺害しているからなんだそうです。そんなファッジにダンブルドアは「しかしコーネリウスもはや証言ができまい」と言いました。その姿はまるで初めてはっきりファッジを見たかのようだったのです。

ダンブルドアはファッジをじっと見詰めてクラウチ・ジュニアは何故何人も殺害したのか何ら証言できまいと言いました。

3-3.完全否定
それに対してファッジは何故殺害したかなんて事は秘密でも何でもなかろう。あいつは支離滅裂だ。マクゴナガル先生やスネイプの話では奴は「例のあの人」つまりはヴォルデモートの命令でやったと思い込んでいたらしい。

そうファッジは喚きました。そんなファッジにダンブルドアは確かにヴォルデモートが命令していた。何人かが殺害されたのはヴォルデモートが再び完全に勢力を回復する計画の布石に過ぎなかったとそう説明したのでした。

ところがダンブルドアが「計画は成功した。ヴォルデモートは肉体を取り戻した」と言うとファッジは誰かに重たい物で顔を殴りつけられたような顔をしました。呆然として目を瞬きながらダンブルドアを見詰め返しました。

今聞いた事がにわかには信じ難いという顔で目を見開いてダンブルドアを見詰めたままファッジは「例のあの人」つまりヴォルデモートが復活したなんて馬鹿馬鹿しいとそう言い出したというわけなんですよね。そしてです。

ファッジは「おいおいダンブルドア」と言いまるでダンブルドアが悪い冗談を言っているかのようでした。そんなファッジにダンブルドアはマクゴナガル先生もスネイプもあなたにお話しした事と思うがと前置きをしました。

その上で自分もバーティ・クラウチ・ジュニアの告白を聞いた。真実薬の効き目でクラウチ・ジュニアは自分たちに色々語ってくれた。アズカバンからどのようにして隠密に連れ出されたのかもクラウチ・ジュニアは話した。

ヴォルデモートがクラウチ・ジュニアがまだ生きている事をバーサ・ジョーキンズから聞き出し父親からどのように解放するに至ったのかもハリーを捕まえるためヴォルデモートがいかに利用したのかも話したと言いました。

計画は上手く行った。クラウチ・ジュニアはヴォルデモートの復活に力を貸したのだ。ダンブルドアがこう言うとファッジは「いいかダンブルドア」と言いました。ヴォルデモートの復活話など信じないつもりのようでした。

今日の最後に
ダンブルドアは吸魂鬼が嫌いです。ハリーが3年生の時もシリウス・ブラック逃亡を受けてホグワーツの周りに吸魂鬼を配置しました。しかしダンブルドアはそれを渋々受け入れたとアーサー氏が話すのをハリーは聞きました。

今学期も校長室に行った際ハリーは「憂いの篩」の中でダンブルドアがムーディに「確かに嫌いじゃ。魔法省があのような生き物と結託するのは間違いじゃとわしは常々そう思っておった」と話すのを聞いているんですよね。

ダンブルドアはシリウスが城に侵入して「太った婦人(レディ)」を襲った時も冷やかに「わしが校長職にある限り吸魂鬼にはこの城の敷居は跨せん」と言っています。だから今回マクゴナガル先生は激怒したというわけです。

しかし今回魔法大臣コーネリウス・ファッジが城に吸魂鬼を連れ込みバーティ・クラウチ・ジュニアを生きた屍にしてしまった事を聞いてもダンブルドアはファッジに理路整然と言い返しただけで取り乱しはしませんでした。

怒りは内に秘めたという感じでしたよね。それに対してマクゴナガル先生のほうは取り乱していましたしファッジに対して激昂していました。むしろ吸魂鬼を拒否する気持ちはダンブルドアよりも峻烈で強いという印象です。

それはマクゴナガル先生がダンブルドアよりも生真面目で杓子定規でまっすぐな性格だからだと私はそう思いますね。だからあそこまで激しく怒ったというわけなんですよね。
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