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ハリーは耳を疑いました。何故ならばダンブルドアが懸命にヴォルデモートは復活したと説得をしても魔法大臣コーネリウス・ファッジは頑なにそれを認めようとしないからです。そんなファッジに対して今度はスネイプが前に進み出て来ると・・・(全3項目)

3-1.常に親切な人だったのに
ハリーは耳を疑いました。魔法大臣コーネリウス・ファッジはハリーにとって常に親切な人でした。少し怒鳴り散らしたり尊大な所もあるものの根は善人と思っていました。でも今目の前に立っているのはこんな有り様です。

小柄な怒れる魔法使いは心地良い秩序だった自分の世界が崩壊するかもしれないという予測を頭から拒否して受け入れまいとしている。ヴォルデモートが復活した事を信じるまいとしている。それでもだったというわけです。

「ヴォルデモートは帰って来た。ファッジあなたがその事実をすぐさま認め必要な措置を講じれば我々はまだこの状況を救えるかもしれぬ。まず最初に取るべき重要な措置はアズカバンを吸魂鬼の支配から解き放つ事じゃ」

ダンブルドアがこう言うとファッジは「とんでもない!吸魂鬼を取り除けと!そんな提案をしようものなら私は大臣職から蹴り落とされる!」と叫びアズカバンから吸魂鬼を取り除けない理由をこう説明したというわけです。

「魔法使いの半数が夜安眠できるのは吸魂鬼がアズカバンの警備に当たっている事を知っているからなのだ!」

これに対しダンブルドアは残りの半分は安眠できる所ではない!あの生き物に監視されているのはヴォルデモートの最も危険な支持者たちだ。そしてあの吸魂鬼はヴォルデモートの一声でたちまちヴォルデモートと手を組む。

吸魂鬼の連中はいつまでもあなたに忠誠を尽くしたりはしないとダンブルドアはファッジに言いました。ヴォルデモートは吸魂鬼の奴らにファッジが与えているよりもずっと広範囲な力と楽しみを与える事ができるそうです。

吸魂鬼を味方につけて昔の支持者がヴォルデモートの下に帰ればヴォルデモートが13年前のような力を取り戻すのを阻止するのは至難の業だとダンブルドアはファッジに訴えたのでした。

3-2.袂を分かつ時が来た
ファッジは怒りを表す言葉が見つからないかのように口を開けたり閉めたりしていました。そこでダンブルドアは「第2に取るべき措置は巨人に使者を送る事じゃ。しかも早急に」と言いました。するとだったというわけです。

舌が戻って来たらしくファッジは「巨人に使者?狂気の沙汰だ!」と今度は甲高く叫びました。それでもダンブルドアは構わず「友好の手を差し伸べるのじゃ今すぐ。手遅れにならぬ内に」とそう言ったというわけですよね。

「さもないとヴォルデモートが以前にもやったように巨人を説得するじゃろう。魔法使いの中で自分だけが巨人に権利と自由を与えるのだと言うてな!」

ダンブルドアは巨人に友好の手を差し伸べなかった時の弊害をこう説明しました。しかしファッジは「ままさか本気でそんな事を!」と言うと息を呑んで激しく頭を振ったかと思うとさらにダンブルドアから遠ざかりました。

「私が巨人と接触したなどと魔法界に噂が流れたら-ダンブルドアみんな巨人を毛嫌いしているのに-私の政治生命は終わりだ」

ファッジはこう言いましたがダンブルドアは今や声を荒げ「あなたは物事が見えなくなっている」と言いました。ダンブルドアからは手で触れられそうなほどに強烈なパワーのオーラが体から発散していたというわけですよね。

その目はまたも激しく燃えていました。ダンブルドアはファッジに自分の役職に恋々としているからだ。あなたはいつでもいわゆる純血をあまりにも大切に考えて来たと言いました。大事なのはどう生まれついたかではない。

どう育ったのかという事をファッジは認める事ができなかったとダンブルドアは言いました。たった今あなたの連れて来た吸魂鬼が純血の家柄の中でも旧家とされる家系の最後の生存者を破壊した。しかもというわけですね。

その男はその人生で一体何をしようとしたか。こう言った上でダンブルドアはファッジに「今ここではっきり言おう」と言い自分の言う措置を取るのだ。そうすればファッジは最も勇敢で偉大な大臣として名を残すそうです。

そうすれば大臣職に留まろうが去ろうがファッジは歴代の魔法大臣の中で最も勇敢で偉大な大臣だと名を残すとダンブルドアはそう言ったというわけです。その逆に行動しなかった場合はどうなるのかをこう言ったのでした。

「もし行動しなければ-歴史はあなたを営々と再建して来た世界をヴォルデモートが破壊するのをただ傍観しただけの男として記憶するじゃろう!」

しかしファッジはまたしても退きながら小声で「正気の沙汰ではない。狂っている」と言いました。そして沈黙が流れました。マダム・ポンフリーはハリーのベッドの足元で口を手で覆い凍りついたように突っ立っています。

ウィーズリーおばさんはハリーに覆い被さるようにしてハリーの肩を手で押さえ立ち上がらないようにしていました。ビルにロンとハーマイオニーはファッジを睨みつけています。するとダンブルドアがこう言ったのでした。

「目をつぶろうという決意がそれほど固いならコーネリウス袂を分かつ時が来た。あなたはあなたの考え通りにするがよい。そしてわしは-わしの考え通りに行動する」

3-3.スネイプが前に進み出て
ダンブルドアの声には威嚇の響きは微塵もなく淡々とした言葉でした。しかしファッジはダンブルドアが杖を持って迫って来たかのように毛を逆立てました。ファッジは人差し指を立て脅すように指を振り反論を始めました。

自分はいつだってあなたの好きなように自由にやらせて来た。あなたを非常に尊敬して来た。あなたの決定に同意しない事があっても何も言わなかった。つまり改めてそう言わなくてもダンブルドアはそうだったんですよね。

魔法省に相談なく狼人間を雇ったりハグリッドをここに置いたり生徒に何を教えるのかを決めたりとそうした事を黙ってやらせておく者はそう多くない。しかしあなたがその自分に逆らうのならとファッジはそう言いました。

そんなファッジにダンブルドアは自分が逆らう相手は1人しかいない。それはヴォルデモートだ。あなたも奴に逆らうのなら我々は同じ陣営だと言いました。ファッジはどう答えていいのか思いつかないといった面持ちでした。

暫くの間はその場で体を前後に揺らして山高帽を両手で回していたのでした。そしてついには弁解がましい口調で「戻って来るはずがない。ダンブルドアそんな事は有り得ない」と言ったのでした。するとだったんですよね。

スネイプが左の袖をまくり上げながら力強くダンブルドアの前に出ました。そして腕を突き出してファッジに見せました。ファッジは怯みました。スネイプは厳しい声で「見るがいい。さあ闇の印だ」とそう言ったのでした。

1時間ほど前には黒く焼け焦げもっとはっきりしていたんだそうです。しかし今でも見えるはずだとスネイプは言いました。死喰い人は皆この「闇の印」を闇の帝王つまりヴォルデモートによって焼きつけられているそうです。

互いに見分ける手段でもあり我々を召集する手段でもあった。ヴォルデモートか誰か1人の死喰い人の印に触れた時には全員が「姿くらまし」してすぐさまヴォルデモートの下に「姿現わし」する事になっていたのだそうです。

ヴォルデモートが復活した確かな証拠というわけなんですよね。

今日の最後に
本日取り上げたこの場面ではマクゴナガル先生は一切登場しませんでしたね。何かが引っかかるだろうと思っていましたがそれもありませんでした。マクゴナガル先生はファッジとダンブルドアのやり取りを黙って見ていた。

そういう事だったというわけです。ダンブルドアはヴォルデモートは復活したと繰り返し主張してファッジに巨人に使者を送れとかアズカバンから吸魂鬼を取り除けと魔法省がするべき措置を提案したりもしていましたよね。

そして目をつぶろうという決意がそれほど固いなら袂を分かつ時が来た。あなたはあなたの考え通りにするがよい。そして自分も自分の考え通りにするとダンブルドアはファッジにそう告げたのでした。するとだったのです。

そんなダンブルドアにファッジは今までだって自分はあなたの好きなように自由にやらせて来たと言いました。魔法省に相談もなしに狼人間を雇ったり危険な生き物が大好きなハグリッドをここに置いておくのも黙っていた。

ファッジから見ればダンブルドアは今更何を言っているんだという事のようですね。でもそれはハグリッドが実は心優しい性格だという事やリーマス・ルーピンが一体いかなる人物なのか知らないから言える事なんですよね。

狼人間に対するその気持ちもまたファッジの偏見の1つというわけなんですよね。
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