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ダンブルドアがどれだけ言葉を尽くして説得をしても魔法大臣コーネリウス・ファッジはついにヴォルデモートが復活したという事実を受け入れませんでした。そんなファッジが病室を出て行くとダンブルドアは瞬時に動き出しました。各人にそれぞれ依頼をして・・・(全3項目)

3-1.賞金を渡すと
スネイプによるとこの「闇の印」が今年度になってからずっと鮮明になって来ていたんだそうです。ダームストラングの校長のカルカロフの印もだったのだそうです。カルカロフ校長は今夜逃げ出したとの事なんだそうです。

何故逃げ出したのか?スネイプもカルカロフ校長も2人ともこの「闇の印」が焼けるのを感じたからだそうです。2人ともヴォルデモートが戻って来た事を知ったそうです。カルカロフは闇の帝王の復讐を恐れたのだそうです。

「奴はあまりに多くの死喰い人を裏切った。仲間として歓迎されるはずがない」

最後にスネイプがこう言うとファッジはスネイプからも後退りしました。頭を振っています。スネイプの言った事の意味が分っていないようでした。ファッジは同時にスネイプの腕の醜いその印に嫌悪感を持ったようでした。

ファッジはスネイプの腕の「闇の印」をじっと見詰めそれからダンブルドアを見上げると囁くようにして「あなたも先生方も一体何をふざけているのやらダンブルドア私にはさっぱり」とそう言ったというわけなんですよね。

でももう聞くだけ聞いたんだそうです。ファッジももう何も言う事はないのだそうです。ファッジはダンブルドアにこの学校の経営について話があるので明日連絡する。そして自分は役所に戻らねばならんと言ったのでした。

ファッジはほとんど扉を出る所まで行きましたがそこで立ち止まりました。向きを変えて病室を横切るとハリーのベッドの前まで戻って来て止まりファッジは大きな金貨の袋を取り出し「君の賞金だ」と素気なく言いました。

そして賞金の入った袋をベッド脇のテーブルに置くと「一千ガリオンだ。授賞式が行われる予定だったがこの状況では」と言ったというわけです。ファッジは山高帽をぐいと被り扉を閉めて今度こそ病室から出て行きました。

ファッジのその姿が消えるや否やダンブルドアがハリーのベッドの周りにいる人々のほうへと向き直りました。ダンブルドアは「やるべき事がある」と言いダンブルドアが最初に声をかけたのはウィーズリーおばさんでした。

「モリー。あなたとアーサーは頼りにできると考えてよいかな?」

3-2.ダンブルドア動き出す
ダンブルドアにこう問われてウィーズリーおばさんは「もちろんですわ」と答えました。唇まで真っ青でしたが決然とした面持ちでおばさんは「ファッジがどんな魔法使いかアーサーはよく知ってますわ」と言ったのでした。

おばさんによればアーサー氏はマグルが好きだからここ何年も魔法省で昇進できなかったんだそうです。ファッジはアーサー氏が魔法使いとしてのプライドに欠けているとそう考えているのだそうです。するとだったのです。

ダンブルドアは「ではアーサーに伝言を送らねばならぬ」と言いました。真実が何かを納得させる事ができる者にはただちに知らせなくてはならないそうです。ダンブルドアは最後にアーサー氏の事をこう評したんですよね。

「魔法省内部でコーネリウスと違って先を見通せる者たちと接触するにはアーサーは格好の位置にいる」

するとビルが立ち上がり「僕が父の所に行きます。すぐ出発します」と言いました。ビルの俊敏な動きにダンブルドアは「それは上々じゃ」と言いアーサー氏に何が起こったのかを伝えて欲しいとそう言ったというわけです。

「近々わしが直接連絡すると言うてくれ。ただしアーサーは目立たぬように事を運ばねばならぬ。わしが魔法省の内政干渉をしているとファッジにそう思われると」

ダンブルドアはさらにこうも言いビルは「僕に任せてください」と応えるとハリーの肩を軽く叩いて母親の頬にキスをするとマントを着て足早に病室を出て行ったのでした。次にダンブルドアはマクゴナガル先生を見ました。

「ミネルバ。わしの部屋でできるだけ早くハグリッドに会いたい。それから-もし来ていただけるようなら-マダム・マクシームも」

ようやく今シリーズの主役登場という事でマクゴナガル先生は頷くと黙って病室を出て行きました。その次に「ポピー」とダンブルドアが呼びかけたのは校医のマダム・ポンフリーでダンブルドアは頼み事をしたんですよね。

マッド・アイ・ムーディの部屋でウィンキーという屋敷しもべ妖精がひどく落ち込んでいるはずだから探してくれるか?そしてできるだけの手を尽くしてそれから厨房へと連れて帰ってくれとダンブルドアは頼んだのでした。

最後にダンブルドアが「ドビーが面倒を見てくれるはずじゃ」と言うとマダム・ポンフリーは驚いたような顔をして「はい」と応え病室を出て行きました。きっと自分までもが用事を言われるとは思わなかったのでしょうね。

ダンブルドアは扉が閉まっている事を確認してマダム・ポンフリーの足音が消え去るまで待ってから再び口を開きました。この後マクゴナガル先生やマダム・ポンフリーにはインパクトの強過ぎる出来事が控えていたのです。

「さてそこでじゃ。ここにいる者の中で2名の者が互いに真の姿で認め合うべき時が来た。シリウス普通の姿に戻ってくれぬか」

3-3.シリウスとスネイプに
大きな黒い犬がダンブルドアを見上げると一瞬で男の姿になりました。シリウスを見てウィーズリーおばさんは叫び声を上げてベッドから飛び退きシリウスを指差して金切り声で「シリウス・ブラック!」と言ったのでした。

そんな自分の母親にロンは「ママ静かにして!大丈夫だから!」と声を張り上げました。ウィーズリーおばさんにとっても目の前にシリウス・ブラックが突然姿を現した事は十分にインパクトの強過ぎる出来事だったのです。

「こやつ!奴が何でここにいるのだ?」

一方スネイプは叫びもせず飛び退きもしなかったものの怒りと恐怖が入り交じった表情でした。自分に負けず劣らず嫌悪の表情を浮かべているシリウスを見詰めながらスネイプはこう唸ったというわけですね。するとでした。

「わしが招待したのじゃ」

ダンブルドアはシリウスとスネイプを交互に見ながらこう言いました。そしてスネイプもまた自分が招待したとダンブルドアは言いました。本来ならスネイプはヴォルデモートの下に馳せ参じてこの場にはいないはずでした。

「わしは2人とも信頼しておる。そろそろ2人とも昔のいざこざは水に流し互いに信頼し合うべき時じゃ」

ダンブルドアはこう言いましたがハリーにはダンブルドアがほとんど奇跡を願っているように思えました。シリウスとスネイプは互いにこれ以上の憎しみはないという目つきで睨み合っていたからです。するとだったのです。

「妥協するとしよう。あからさまな敵意を暫く棚上げにするという事でもよい。握手するのじゃ。君たちは同じ陣営なのじゃから。時間がない。真実を知る数少ない我々が結束して事に当たらねば望みはないのじゃ」

ダンブルドアは声を若干苛立たせながらこう言いました。シリウスもスネイプも互いの不幸を願っているかのようにして睨み合っていましたがゆっくりと歩み寄って握手しました。そしてあっという間に手を離したのでした。

ダンブルドアは「当座はそれで十分じゃ」と言うとシリウスとスネイプの間に立ちました。そして双方にやるべき事を依頼してシリウスもスネイプも病室を後にしたというわけなんですよね。

最後に
そんなわけでやっとこさ今シリーズの主役が登場してマクゴナガル先生はダンブルドアにハグリッドとボーバトンの校長マダム・マクシームを校長室に連れて来て欲しいと頼まれ頷いて黙って病室を後にしたというわけです。

そしてダンブルドアは校医のマダム・ポンフリーも屋敷しもべ妖精のウィンキーを厨房のドビーの所に連れて行って欲しいと頼み病室から退出させました。それからさらにマクゴナガル先生もだったというわけなんですよね。

その上でダンブルドアはシリウスに人間の姿に戻ってくれるように頼みました。何故マクゴナガル先生をその場に立ち会わせなかったのか?その理由はマクゴナガル先生は危機管理意識が著しく欠如しているからでしょうね。

ハリーたち3人もですがダンブルドアもまた不意を衝かれたり突然予想外の出来事が目の前で起きるとマクゴナガル先生はうろたえ易いという事を知り抜いているのでマクゴナガル先生にはそう配慮をしたという事でしょうね。

だからこの場では人間の姿のシリウスとは会わせなかったというわけなんですよね。
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