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マグル・キラーで通っている男が脱獄しただのヴォルデモートの印が打ち上げられただのドラゴンにスフィンクスを外国から入れるだの集団脱走があっただのと姿を現わす毎に悪い知らせばかり持って来るファッジがついに最悪中の最悪の知らせを持って来たと思ったら今度はそのファッジ自身が・・・(全3項目)

3-1.激しい言い合いになり
ファッジはますます早口になって山高帽子を目まぐるしく回転させるものだから帽子はライムグリーン色にぼやけた円になっていました。連中は存在があからさまになって以来破壊騒動を引き起こしているとの事だそうです。

ブロックデール橋が真っ二つに折れたのは「あの人」つまりはヴォルデモートの仕業なんだそうです。ヴォルデモートはファッジに対して魔法大臣の席を譲らなければマグルを大量虐殺すると脅しをかけて来たのだそうです。

何とそれでは何人かが殺害されたのはあなたつまりファッジのせいだと。それなのに自分は橋の張り線や伸縮継ぎ手の錆とかその他に何が飛び出すか分らないような質問に答えなければならないと首相は声を荒げたのでした。

ファッジは顔に血を上がらせながら「私のせい!あなたならそういう脅しに従ったかもしれないとおっしゃるわけですか?」と言い首相は立ち上がって部屋の中を往ったり来たりしながらこう言ったというわけなんですよね。

「多分脅しには屈しないでしょう。しかし私なら脅迫者がそんな恐ろしい事を引き起こす前に逮捕するよう全力を尽くしたでしょうな!」

首相にこう言われてファッジは熱くなり「私がこれまで全力を尽くしていなかったと本気でそうお考えですか?」と問い質しました。魔法省の闇祓いは全員がヴォルデモートを見つけ出してその一味を逮捕するべく頑張った。

今でもそうですとファッジは言いました。しかし相手は何しろ史上最強の魔法使いの1人でほぼ30年に渡り逮捕を免れて来た奴ですぞとファッジは言いました。そんなファッジに向かって首相はこう言ったというわけですよね。

「それじゃ西部地域のハリケーンもそいつが引き起こしたとおっしゃるのでしょうな?」

3-2.西部地域のハリケーンもまた
首相は一歩踏み出す毎に癇癪が募って来ました。一連の恐ろしい惨事の原因が判っても国民にそれを知らせる事ができないとは腹立たしいにもほどがある。政府に責任があるほうがまだましだ。するとだったというわけです。

「あれはハリケーンではなかった」

ファッジは惨めな言い方でこう言い首相は今や足を踏み鳴らして歩き回りながら「何ですと!樹木は根こそぎ屋根は吹っ飛ぶ街灯は曲がる人はひどい怪我をする」と言いました。それにファッジはこう応えたというわけです。

「死喰い人がやった事でしてね」

死喰い人とは「名前を言ってはいけないあの人」つまりヴォルデモートの配下でそれにファッジは巨人が絡んでいるとそう睨んでいるんだそうです。それを聞いて首相は「何が絡んでいると?」と訊いたというわけですよね。

そして首相は見えない壁に衝突したかのようにぱったりと停止しました。ファッジは顔をしかめてヴォルデモートは前回も人目に立たせたい時には巨人を使い「誤報局」が24時間体制で動いていますよとそう説明をしました。

現実の出来事を見たマグル全員に記憶修正をかけるのに忘却術士たちが何チームも動いたし「魔法生物規制管理部」の大半の者がサマセット州を駆けずり回ったそうなんですが巨人は見つかっておらず大失敗だったそうです。

それを聞いて首相は「そうでしょうとも!」といきり立ちました。ファッジは言葉を続け「確かに魔法省の士気は相当落ちていますよ。その上アメリア・ボーンズを失うし」と言い首相は「誰を?」と訊いたというわけです。

アメリア・ボーンズは魔法法執行部の部長で我々つまり魔法省としてはヴォルデモート自身の手にかかったと考えているのだそうです。何しろ大変才能ある魔女だったしそれに状況証拠から見て激しく戦ったらしいそうです。

ここでファッジは咳払いをして自制心を働かせたようで山高帽子を回すのを辞めました。首相は自分が怒っている事を一瞬忘れました。そして「しかしその事件は新聞に載っていましたが。我々の新聞にです」と言いました。

アメリア・ボーンズ。1人暮らしの中年の女性と書いてあるだけでした。確か無残な殺害のされ方と書いてあった。マスコミがかなり書き立てました。何せ警察が頭を捻りましてねと首相が言うとファッジは溜め息をつきました。

そしてファッジは「ああそうでしょうとも」と言いました。中から鍵がかかった部屋で殺害された。ところがファッジは「そうでしたな?」と言った後に我々のほうは下手人が誰かをはっきりと知っていると言ったのでした。

だからと言って我々がすぐにでも下手人を逮捕できるというわけではないんだそうです。それに次はエメリーン・バンスだ。ファッジが「その件はお聞きになっていないのでは」と言うと首相はこう応えたというわけですね。

「聞いていますとも!実はその事件はこのすぐ近くで起こりましてね。新聞が大はしゃぎでしたよ。首相のお膝元で法と秩序が破られた」

しかしファッジは首相の言葉をほとんど聞いてはおらず「それでもまだ足りないとばかり。吸魂鬼がうじゃうじゃ出没してあっちでもこっちでも手当たり次第に人を襲っている」と言ったのでした。するとだったんですよね。

3-3.今夜来たファッジの役目は?
その昔より平和な時だったら首相はファッジのその言葉を聞いてもわけが分らなかったはずです。しかし今や知恵がついていたので首相は「吸魂鬼はアズカバンの監獄を守っているのではなかったですかな?」と訊きました。

首相は慎重な訊き方をしました。するとファッジは疲れたように「そうでした」と答えました。もう今は監獄を放棄してヴォルデモートについたんだそうです。これが打撃ではなかったとは言えないとファッジは言いました。

首相は徐々に恐怖が湧いて来るのを感じて「しかしその生き物は希望や幸福を奪い去るとかおっしゃいませんでしたか?」と訊きました。ファッジはこう答えて首相はよろよろとそばの椅子へとへたり込んだというわけです。

「確かに。しかも連中は増えている。だからこんな霧が立ち込めているわけで」

見えない生き物が町や村の空を襲って飛び自分の支持者である選挙民に絶望や失望を撒き散らしているとそう思うと首相は眩暈がしました。そのため首相はファッジに向かってこのように進言をしたというわけなんですよね。

「いいですかファッジ大臣-あなたは手を打つべきです!魔法大臣としてのあなたの責任でしょう!」

するとファッジは「まあ首相閣下こんな事が色々あった後で私がまだ大臣の座にあるなんて本気で思われますかな?3日前に首になりました!」と言ったのでした。この2週間魔法界全体が辞任要求を叫び続けたのだそうです。

自分の任期中にこれほど国がまとまった事はないですわ!こう言うとファッジは勇敢にも微笑んでみせようとしました。自分がこんな状態に置かれている事で怒ってはいるものの首相は一瞬言葉を失ったというわけですよね。

目の前に座っている萎びた様子の男がやはり哀れに思え首相はややあって「ご愁傷様です。何かお力になれる事は?」と言いました。首相の問いかけにファッジは「恐れ入ります閣下。しかし何もありません」と答えました。

実は今夜ファッジは最近の出来事について首相に説明し自分の後任を紹介する役目で来たとの事だそうです。もうとっくに着いてもいい頃なのですが何しろ魔法大臣は今は何やかやとあって多忙でいらっしゃるのだそうです。

ファッジは振り返って醜い小男の肖像画を見ました。銀色の長い巻き毛の鬘(かつら)を着けた男は羽根ペンの先で耳をほじっている所でした。

今日の最後に
先回の記事で言ったように魔法大臣コーネリウス・ファッジがマグルの首相の所に持って来たのは全てが悪い知らせばかりで加えてさらにはほとんどが「名前を言ってはいけないあの人」つまりはヴォルデモート絡みでした。

ただシリウスについては無実だった。我々魔法省が間違っていたとファッジが訂正しました。しかしこれまでの知らせはヴォルデモート絡みだったもののいずれも間接的な内容に終始していました。今回は違ったんですよね。

ついにそのヴォルデモートが復活して肉体を持ち歩いたりしゃべったり殺害したりしている。他に言いようがなければ生きているという事になる。しかも何とさらにそれだけでは事は収まらなかったというわけなんですよね。

存在があからさまになって以来ヴォルデモートは破壊騒動を引き起こしていてブロックデール橋を真っ二つに折ったり西部地域で巨人を使ったりもしました。マグルにはハリケーンという事にして偽装工作をしたんですよね。

ヴォルデモートの復活が公になったがために起こる騒動も大幅にスケールアップしたというわけなんですよね。
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