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息子のモーフィンが魔法法に違反する行為をしたため魔法省の魔法法執行部に勤めるオグデン氏がゴーントの家にやって来ました。しかし父親のゴーントとオグデン氏の話し合いは互いの内容が噛み合わず全く埒が明きません。するとだったんですよね。(全3項目)

3-1.息子が魔法法を破ったと言われても
父親に痛烈に嘲られたメローピーでしたが誰の顔も見ず鍋を直してくれたオグデン氏に礼も言わずメローピーは拾い上げた鍋を震える手で元の棚へと戻しました。それから汚らしい窓と竈の壁に背中をつけたというわけです。

そしてできる事なら石壁の中に沈み込んで消えてしまいたいと言いたげにじっと動かずに立ち尽くしていたのでした。オグデン氏は改めて「ゴーントさん。既に申し上げましたように私が参りましたのは」と話し始めました。

「1回聞けば沢山だ!それがどうした?モーフィンはマグルにふさわしいものをくれてやっただけだ-それがどうだって言うんだ?」

するとゴーントがぴしゃりとこう言いました。そんなゴーントにオグデン氏は「モーフィンは魔法法を破ったのです」と厳しく言いました。ゴーントはオグデン氏の声を真似して大袈裟に節をつけるとこう言ったんですよね。

「モーフィン魔法法を破ったのです」

モーフィンはまた高笑いをしゴーントは「息子は穢らわしいマグルに焼きを入れてやったまでだ。それが違法だと?」と言いオグデン氏は「そうです。残念ながらそうです」と答え小さな羊皮紙の巻紙を取り出し広げました。

「今度は何だ?息子の判決か?」

それを見てゴーントは怒ったように声を荒げてこう訊きました。オグデン氏が「これは魔法省への召喚状で尋問は」と答えようとするとゴーントはオグデン氏に向かって高飛車な物言いでこう言い放ったというわけですよね。

「召喚状!召喚状?何様だと思ってるんだ?俺の息子をどっかに呼びつけるとは!」

3-2.埒の明かない話し合い
オグデン氏が「私は魔法警察部隊の部隊長です」と言うとゴーントは今やオグデン氏に詰め寄って黄色い爪でオグデン氏の胸を指しながら「それで俺たちの事はクズだと思っているんだろう。え?」と喚き立てたんですよね。

「魔法省が来いと言えばすっ飛んで行くクズだとでも?一体誰に向かって物を言ってるのか判っているのか?この小汚ねえちんちくりんの穢れた血め!」

こう言うゴーントにオグデン氏は「ゴーントさんに向かって話しているつもりでおりましたが」と言葉を返し用心しつつもたじろぎませんでした。そんなオグデン氏にゴーントは「その通りだ!」と吠えたというわけですね。

一瞬ハリーはゴーントが指を突き立てて卑猥な手つきをするのかとそう思いました。しかしそうではなく中指に嵌めている黒い石つきの醜悪な指輪をオグデン氏の目の前で見せただけでした。ゴーントはこう言ったのでした。

「これが見えるか?見えるか?何だか知っているか?これがどこから来た物か知っているか?何世紀も俺の家族の物だった。それほど昔に遡る家系だ。しかもずっと純血だ!」

ゴーントはさらに続けて「どれだけの値段をつけられた事があるか判るか?石にペベレル家の紋章が刻まれたこの指輪に!」と言いました。オグデン氏は鼻先に指輪を突きつけられ目を瞬かせるとこう言ったというわけです。

「全く分りませんな。それにゴーントさんそれはこの話には関係がない。あなたの息子さんは違法な」

怒りに吠え哮(たけ)りゴーントは娘のメローピーに飛びつきました。ゴーントの手がメローピーの首にかかったのでハリーはほんの一瞬ゴーントが娘メローピーの首を絞めるのではと思いましたがそうではありませんでした。

次の瞬間ゴーントは娘の首にかかっている金鎖を掴みメローピーをオグデン氏のほうに引きずって来ました。そしてオグデン氏に向かって重そうな金のロケットを振りメローピーが息を詰まらせ咳き込む中大声を上げました。

「これが見えるか?」と言うゴーントにオグデン氏は慌てて「見えます。見えますとも!」と言いました。そんなオグデン氏に向かってゴーントはこう喚いたというわけです。これもまた自分たちの純血の証というわけです。

「スリザリンのだ!サラザール・スリザリンだ!我々はスリザリンの最後の末裔だ。何とか言ってみろ。え?」

オグデン氏は危険を感じて「ゴーントさん娘さんが!」と口走りましたがゴーントは既にメローピーを放していました。メローピーはよろよろとゴーントから離れ部屋の隅に戻り喘ぎながら首をさすっていたというわけです。

縺れた争点もこれで問答無用とばかりゴーントは勝ち誇って「どうだ!我々に向かって貴様の靴の泥に物を言うような口の利き方をするな!」と言いました。そしてその理由はこうだとゴーントは力説したというわけですね。

「何世紀にも渡って純血だ。全員魔法使いだ-貴様なんかよりずっと純血だって事は間違いないんだ!」

そしてゴーントはオグデン氏の足下に唾を吐きました。モーフィンがまたも高笑いしました。一方メローピーは窓の脇にうずくまって首を垂れてだらんとした髪で顔を隠して何も言いませんでした。しかしだったんですよね。

「ゴートンさん。残念ながらあなたの先祖も私の先祖もこの件には何の関わりもありません。私はモーフィンの事でここにいるのです。それに昨夜半過ぎにモーフィンが声をかけたマグルの事です」

オグデン氏は「我々の情報によれば」と言うと羊皮紙に目を走らせて「モーフィンは当該マグルに対し呪いもしくは呪詛をかけこの男に非常な痛みを伴うじんましんを発疹させしめた」とそう読み上げたというわけですよね。

3-3.開けた窓から響いて来たのは?
モーフィンは下品に笑いゴーントが蛇語で「黙っとれ」と唸るとモーフィンは再び静かになりました。そしてゴーントはオグデン氏に挑むように「それで息子がそうしたとしたらどうだと?」と言った後にこうも言いました。

「お前たちがそのマグルの小汚い顔をきれいに拭き取ってやったのだろうが。ついでに記憶までな」

これにオグデン氏は「ゴーントさん要はそういう話ではないでしょう?この件は何もしないのに丸腰の者に攻撃をしたのです」と反論しましたがオグデン氏が言葉を言い終わらない内にゴーントはこう言ったというわけです。

「ふん最初にお前を見た時からマグル好きな奴だと睨んでいたわ」

ゴーントはせせら笑ってまた床に唾を吐きました。オグデン氏はきっぱりと「話し合っても埒が明きませんな。息子さんの態度からして自分の行為を何ら後悔していない事は明らかです」とそう言ったというわけですよね。

オグデン氏はもう一度羊皮紙の巻紙に目を通し「モーフィンは9月14日口頭尋問に出頭しマグルの面前で魔法を使った事さらに当該マグルに障害を与え精神的苦痛を加えた事につき尋問を受ける事」と読み上げようとしました。

しかし読み上げ終わる直前にオグデン氏は急に言葉を切りました。蹄の音に鈴の音にさらには声高に笑う声が開け放した窓から飛び込んで来たのでした。村に続く曲がりくねった小道がこの家の木立のすぐそばを通っている。

どうもそのようでした。ゴーントはその場に凍りついたように目を見開いて音を聞いていました。モーフィンはシュッシュッと舌を鳴らしながら意地汚い表情で音のするほうに顔を向けました。メローピーも顔を上げました。

若い女性の声がまるで同じ部屋の中ですぐそばに立って話しているかのようにして「おやまあ何て目障りなんでしょう!」と言うのがはっきりと開けた窓から響いて来たというわけなんですよね。

今日の最後に
オグデン氏がゴーントの家にやって来たのは息子のモーフィンが魔法法に違反する行為をしたからでした。何でも当該マグルに対し呪いもしくは呪詛をかけこの男に非常な痛みを伴うじんましんを発疹させたんだそうですね。

しかし父親のゴーントはただただもうひたすらに自分たちは純血なんだという事を強調し主張するばかりでオグデン氏がどれだけ粘り強く話し合おうとしても全く聞く耳を持たず会話の内容はひたすらすれ違ったんですよね。

オグデン氏がいくらそれとこれとは全く関係がないと繰り返しそう言ってもゴーントは自分たちは純血なんだとそう主張するばかりで粘り強く話し続けていたオグデン氏も「話し合っても埒が明きませんな」と諦めましたね。

ゴーントは何世紀も前からの純血の魔法使いなら何をやっても許される。たとえマグルに呪いもしくは呪詛をかけて非常な痛みを伴うじんましんを発疹させても純血の魔法使いの自分たちなら許されると思っているようです。

困った人たちですよね。
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