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先回の記事から「謎のプリンス」編に突入しています。これまでローリングさんはほとんど常にハリーとダンブルドア側からの視点で描いていましたが「この章」は極めて珍しい100%「闇の陣営」の側に軸足を置いて書かれた内容になっています。セブルス・スネイプの二重スパイとしての存在がいっそう際立つ内容になっています。(全4項目)

4-1.ナルシッサとベラトリックス
廃墟になった製紙工場の名残の巨大な煙突がそそり立つのが見える暗い川のほとりにフードを被ったすらりとした姿が忽然と現れました。

あとを追うように2人目のフードを被った姿が現れました。2人目の女が追う獲物は一瞬立ち止まって振り返りましたが、それを振り払うように歩き始めました。

2人目の女が追いついて、もう1人の腕をつかんで引きとめましたがナルシッサと呼ばれた女はつかまれた腕を振り解いて再び歩き始めました。

再びベラと呼ばれた女が追いついて「あいつは信用できない」からいけないと説得にかかりましたがナルシッサは「闇の帝王は信用していらっしゃるわ」と怒ったように答えたのでした。

なおも執拗に説得を試みるベラにナルシッサが凄んで杖を取り出しました。自分の姉に「あんたにはできやしない」と笑うベラにナルシッサは「できないことなんか、もう何もないわ!」と・・・

ナイフのように杖を振り下ろしたのでした。

4-2.スネイプとベラトリックス
そんなわけでスピナーズ・エンドのスネイプの隠れ家(自宅?)に到着したナルシッサとベラトリックス・レストレンジだったのですが・・・

かなり急き込んだ様子で誰にも何も言うなと云われてはいるが、あなたしか私を助けられる人はいないと思ってと言うナルシッサに対して・・・

特に今の相手の前では黙っているべきだろうと言うベラトリックスにスネイプは「今の相手?」と皮肉たっぷりに繰り返したのでした。

「どう解釈すればよいのかね?」と言うスネイプに対してベラトリックスは「おまえを信用していないってことさ」と言い放ったのでした。

そこでスネイプはナルシッサにベラトリックスが言いたくてうずうずしていることを聞いたほうが良さそうだと言ってベラトリックスに「いかなる理由」で我輩が信用できないのだ?と訊いたのでした。

ベラトリックスはテーブルの上にワインの入ったグラスを叩きつけながら「理由は山ほどある!」とスネイプを疑う根拠の数々を言い始めたのでした。

4-3.破れぬ誓い
ベラトリックスの示した疑問に次々と答えていったスネイプ!ベラトリックスが二の句を告げないで押し黙っている隙にスネイプは再びナルシッサに声を掛けたのでした。

ナルシッサは夫のルシウスは監獄なので他には誰も頼る人がいないので今夜はここに訪ねるほかなかった。しかし闇の帝王は私が『この話』をすることを禁止しましたと言うのに対してスネイプは・・・

闇の帝王の言葉は「法律」なのだから「あの方」がそう言ったのなら話してはなりませんなと言ったのでした。その言葉を聞いて冷水を浴びたかのように息を呑むナルシッサ!

逆にベラトリックスはこの家に入ってから初めて満足そうな表情を浮かべてスネイプでさえそう言っているのだから黙っていなさいと勝ち誇ったように妹に言ったのでした。

一方スネイプは立ち上がって小さな窓のカーテンの隙間から人気(ひとけ)のない通りを見ると再びカーテンをぐいと閉めて顔をしかめながら言ったのでした。

「たまたまではあるが、我輩はあの方の計画を知っている」

「あなたはきっと知っていると思っていましたわ!」ナルシッサの息遣いが少し楽になるのとは裏腹にベラトリックスの満足げな表情は怒りに変わっていました。

ベラトリックスはドラコは誇りに思うべきだし闇の帝王はあの子に大きな名誉をお与えになった。それにドラコは自分の力を証明するチャンスを喜び期待に胸を躍らせていると言いましたが・・・

ナルシッサはそれはあの子がまだ16才で何が待ち受けているのか?を知らないからだと反論しました。こんな任務をドラコに命じたのはルシウスが間違いを犯したことへの復讐なのだと言うナルシッサ!

ナルシッサはスネイプに闇の帝王を説得して欲しいと懇願しましたがスネイプは闇の帝王は説得される方ではないし我輩は説得しようとするほど愚かではないと答えたため・・・

ナルシッサは闇の帝王はドラコが途中で殺されるのがお望みなのよと一旦は絶望の淵に追い詰められましたが、そんなナルシッサにスネイプが救いの手を差し伸べたのでした。

4-4.この場面でのダンブルドア
スネイプが「我輩がドラコを手助けできるかもしれん」さらに危害が及ばないよう見守ることができると言ったのに対してナルシッサはスネイプに「破れぬ誓い」を結んで欲しいと言ったのでした。

この辺りが読者によって解釈の分れるところだと思うんですが私は当然スネイプは事前にダンブルドアからナルシッサから「破れぬ誓い」を結んで欲しいと申し出があるであろうと聞いていたと思います。

そしてもちろん!申し出があった時には「破れぬ誓い」を結ぶようにと言われたのでしょうがスネイプとしてはダンブルドアの予想が外れて欲しいと願っていたのだと思いますね。

本日の最後に
既に私は第6巻読了直後からセブルス・スネイプは「ダンブルドア側の人間」であるとの結論を出していますが、その後も各巻を読み込むにつれて「その思い」をますます強くしています。

ダンブルドアとスネイプの関係については今やハリーポッター・シリーズの最重要課題ですので「本シリーズ」終了後に細かく分析して発表するつもりです。

本日の記事で取り上げたのは・・・
第6巻「謎のプリンス」より第2章「スピナーズ・エンド」でした。
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