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去年の11月14日に静山社からハリーポッター・シリーズに続く英国ファンタジー・シリーズ第2弾ということで発売されたのがジュリア・ゴールディングの「この作品」です。今日は「この本」について紹介しつつ本サイトで取り上げるからにはハリーポッター・シリーズとの共通点などにも触れてみたいと思います。(全4項目)

4-1.原作者と翻訳家
翻訳家というのは外国語で書かれた本を松岡佑子さんの場合は英語で書かれた本を日本語に訳するのが仕事なわけですから・・・

英語の原文とは全く違う意味の日本語に置き換えるつまり創作という行為は一切許されないことになります。しかしだからと云って「誰が翻訳しても同じ」というわけではないですよね。

したがって本日取り上げるジュリア・ゴールディングさんの「サイレンの秘密」についても違う作家の違う作品といっても翻訳を担当した松岡佑子さんのカラーが反映されるということになります。

したがって私も書店の店頭で数ページ拾い読みをしてから「この本」の購入に踏み切ったわけですが、ある程度の信頼感と安心感を持って本を手に取ったというわけです。

4-2.主人公「コニー・ライオンハート」について
この物語の主人公コニーは左右の目の色が違うという外見(緑色と茶色)に加えて「ありとあらゆる」動物と仲良しになれるという不思議な能力を持った小学生の女の子なんです。

何故(なにゆえ)「どんな動物」とも仲良くなれるのか?と云えば、それは彼女が「万物の盟友」だからで、その極めて珍しい能力ゆえに・・・

コニーが望むと望まざるとに関わらず宿敵との対決に巻き込まれていく運命を背負ってしまうというわけなんですね。

4-3.ストーリーの内容は?
物語は主人公コニーが海辺の静かな町の小学校に転校して来るところから始まります。これまで「どんな動物とも仲良くなれてしまう」という稀有な能力ゆえに・・・

狐(きつね)がついて来るようになったりネズミが教室になだれ込んだりとトラブル続きで幾つもの小学校を転々として来たコニーでしたが・・・

今度来た学校にはコニーと同じ!左右の目の色が違う男の子が同じクラスにいたりしてコニーはようやく落ち着き先を見つけることができたのでした。

そんなコニーが一緒に住むことになった叔母のエベリンも所属している「神秘生物保護協会」に入会することになりましたが・・・

今現在では世界に「1人」しかいないという「万物の盟友」であるがゆえに戦いの最前線に巻き込まれて行くということなんですね。

4-4.ハリーポッター・シリーズとの共通点
やっぱり!松岡さんがハリポタの次に選んだイギリスのファンタジー小説ということで共通する所が見受けられます。ここで「2点」ほど挙げてみることにします。

●存在を隠されている。
主人公コニーが所属することになった「神秘生物保護協会」というのはドラゴンやユニコーン、水の精といった神秘の生物の保護活動をしている「秘密結社」なんですが・・・

「秘密結社」と云うくらいなんですから、その協会も保護をしている神秘生物も世間一般からは隠されていて一般の人たちは「その存在」を知らないということなんですね。

●「善の側の論理」と「悪の側の論理」
「神秘生物保護協会」つまり「善の側」は世界中に隠れ住む神秘の生物の保護活動をしているんですが、年月が進むにつれて神秘の生物の生存環境は脅かされていて・・・

協会の活動状況は年々縮小傾向にあるということなんですね。そのため神秘の生物の生存を脅かしているのは人間なんだからということで・・・

人間こそ諸悪の根源なんだから「この地球上から消えるべきなんだ」という悪の側の論理も「それなりに」説得力が生じてくるということなんですね。

最後に
私が読んでの「この作品」の感想は「まあそれなりに面白いけど確かにハリポタに取って変わるほどの迫力はないな」というのが正直なところです。

でもストーリーのベースになっているのが「環境問題」ということでハリポタよりは具体的で壮大なテーマを掲げていますし・・・

善悪の立場の違いがハッキリ!クッキリ!と分れていてストーリーも分り易いですしハラハラ・ドキドキ感もあって楽しく読めました。最後の3章は一気に読みました。

と!いうわけで次巻の出るのが楽しみな作家と本が「もう1つできたな」といったところですね。
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