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本年7月23日をもってついにハリーポッター・シリーズは完結しましたが、7巻を振り返ってみるとダンブルドアは要所要所で実に数多くの「嘘」をついていることが明らかになりました。何ゆえダンブルドアはこれほどまでに沢山の嘘をつかなければならなかったのか?そこで今週と来週の2週間に渡って「そのこと」について考えてみたいと思います。(全4項目)

4-1.改めてダンブルドアの「予知能力」について
当サイトでは折りに触れてアルバス・ダンブルドアには「予知能力」すなわち未来を予見する力があることを指摘して来ました。

ダンブルドアはハリーを筆頭に自身に未来を予見する力があることは何人にも告げないと固く心に誓っていたようだということは火を見るより明らかですよね。

したがって事前に解っていたことが現実に起こったりした時には、どうしても『嘘をつかなくてはならない』ということになってしまうんですよね。

4-2.「透明マント」を巡る嘘
ハリーがホグワーツに入学して最初のクリスマスにダンブルドアがお父さんから預かっていたと言ってハリーに贈ったのが「透明マント」でした。(賢者の石294ページ)

しかし!どうしてダンブルドアがジェームズ・ポッターから「透明マント」を預かったのか?をハリーが疑問に感じ始めたのはグリモールト・プレイスで・・・

ハリーのお母さんリリーがシリウスに宛てて書いた手紙を見つけた時でした。ダンブルドアが「透明マント」を預かったまま『あの運命の日』が訪れていたのです。(死の秘宝上巻260ページ)

もちろんダンブルドアがジェームズ・ポッターから「透明マント」を預かったのは10年後のクリスマスに一人息子のハリーに渡すためだったのですが・・・

当然ハリーに本当の理由を言うことはできないので「マントをよく見てみたいという想いに抗しきれなかった」などと嘘をつかなくてはならない状況だったというわけです。(死の秘宝下巻493ページ)

4-3.「みぞの鏡」を巡る嘘
賢者の石311ページでハリーは「みぞの鏡」を前にダンブルドアに「先生ならこの鏡で何が見えるんですか」と訊いています。その問いに対してダンブルドアはこう答えています。

『わしかね?厚手のウールの靴下を一足、手に持っておるのが見える』

結局振り返ってみるとハリーがダンブルドアに個人的な質問をしたのは「この一度」だけとなってしまったのですがハリーはダンブルドアが正直には答えなかったのでは?と疑っていたのでした。(死の秘宝上巻33ページ)

そしてやはりハリーの予想通りダンブルドアはハリーに本当のことを話していなかったのです。何故なら自分の身勝手が原因でかけがえのない家族を失っていたからなのです。

父親と母親が命を賭けて守っていた妹アリアナを死なせてしまったのです。自分がゲラート・グリンデルバルドと出会ってさえいなければアリアナは死なずに済んだかもしれなかったのです。

そのことを知った時ハリーは「みぞの鏡」でダンブルドアが何を見たかを知ったのでした。鏡の虜(とりこ)になったハリーに何故あれほど理解を示してくれたのか?が判ったのでした。(死の秘宝下巻499ページ)

4-4.セブルス・スネイプを巡る嘘
賢者の石441ページでダンブルドアは「この1年間」スネイプがハリーを全力で守っていたのはハリーのお父さんに命を助けられたことがあって・・・

スネイプはハリーのお父さんに借りがあるのが我慢できなかった。だからハリーを全力で守ることで「その借り」を返すことができる。

そうすれば心安らかに再びハリーのお父さんの思い出を憎むことができると言っていますが、やはりスネイプはただ単にダンブルドアの命令を忠実に実行していただけなんですよね。

リリーを失った悲しみに打ちひしがれて傷ついた獣のような恐ろしい呻き声を上げているスネイプにダンブルドアはこう言い放ったのでした。(死の秘宝下巻436ページ)

「リリーの子は生き残っておる」

「リリーの息子は生きておる。その男の子は、彼女の目を持っておる。そっくり同じ目だ。リリー・エバンズの目の形も色も、おまえは覚えているじゃろうな?」

そこでダンブルドアは闇の帝王はいずれ戻って来る。そしてその時ハリー・ポッターは非常な危険に陥る。だからわしがリリーの息子を守るのを手伝うようにと言ったのでした。

ダンブルドアの「その言葉」を聞いてスネイプは長い沈黙の後ようやく自分を取り戻し「なるほど。わかりました」と言ったのでした。

本日の最後に
死の秘宝下巻438ページでダンブルドアはスネイプに「クィレルから目を離すではないぞ、よいな?」と言っていますから、かなり早い段階でクィレルにヴォルデモートが取り憑いていたことに気づいていたようですね。

しかし!ハリーが「そのこと」に気づいたのは最後の最後に「みぞの鏡」の前でヴォルデモートと対決した時でした。

つまりはヴォルデモートがクィレルに取り憑いていることを承知の上で泳がせていたということになるわけで1年生のハリーとヴォルデモートが対決することは「ある意味」最初から・・・

ダンブルドアが仕組んでいたということだったんですよね。
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