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昨日の記事ではハリーの隠された力「予知能力」について考えましたが本日の記事ではハリー自身が自覚していない「もう1つ」の能力「開心術士」としてのハリーについて考えてみたいと思います。(全2項目)

2-1.開心術士としてのハリー
「死の秘宝」上巻184ページでハリーは「開心術」が本当にできたら今ハーマイオニーの考えが読めるのにと思っています。

当サイトでは折りあるごとに繰り返し主張して来ましたがハリーは極めて優秀な開心術士なんですが上記のようにハリー自身は「その能力」を自覚していないんですよね。

そこで今日の記事の後半ではハリーが「この能力」を発揮している場面を第7巻の内容を中心に具体的かつ詳細に挙げて改めて再確認してみたいと思います。

2-2.発揮している場面
最近の記事でも言っているようにハリーポッター・シリーズは主人公ハリーが登場する場面や章においては基本的にはハリーの視線でストーリーが描かれているので・・・

大多数の読者は極々当たり前のこととして読んでしまっていますが「ハリーは顔の表情を見るだけで相手が考えていることが、どうしてそこまで具体的かつ詳細に判るんだ?」という場面が実は頻繁に登場しているんですよね。

そこでこれからハリーが相手の心を読んでいると思われる場面を第7巻「死の秘宝」から挙げて行くことにします。(全8場面)

●場面、その1「上巻56ページ」と「60ページ」
ダドリーは言葉にするのが難しい考えと格闘しているように見えた。いかにも痛々しげな心の葛藤がしばらく続いた後、ダドリーが言った。

ペチュニアが立ち止まって振り返った。一瞬ハリーは、おばさんが自分に何か言いたいのではないかという、不思議な気持ちに襲われた。

いずれもハリーがいとこのダドリー・ダーズリーとペチュニア叔母さんの心を読んでいるところですね。ハリーの目線で描かれているからこそ2人の心の微妙な揺れが事細かに描写されているというわけです。

●場面、その2「上巻96ページ」
「どうしたの?ほかには誰も戻っていないの?」

ウィーズリーおばさんの青い顔に、答えがはっきり刻まれていた。

この後ウィーズリーおばさんはハグリッドに気つけ薬用のブランデーを頼まれて家に取りに戻っていますが、顔を見られたくないのだという気持ちをハリーに見抜かれています。

●場面、その3「上巻129ページ」
8月1日のビルとフラーの結婚式までは「隠れ穴」に滞在することになったハリーですが久しぶりにジニーと2人きりになったのでした。見つめ合うジニーとハリー!

この時ハリーはジニーの心を読んでジニーもまた先学期末ホグワーツの校庭の隠れた片隅でこっそり2人きりの時間を過ごした日々のことを思い出していることを知ったのでした。

●場面、その4「上巻312ページ」
ロンとハーマイオニーも黙っている。しかし、2人が背後で見つめ合い、無言の話し合いをしているに違いないと感じた。

振り向くと、2人は慌てて顔を背け合った。

ここいら辺がハリーが極めて優秀な開心術士だという証(あかし)でしょう。通常人の心を読むには目と目を合わせることが重要となりますがロンとハーマイオニーはハリーの背後にいます。

気心知れた2人だからということもあるのでしょうが背後にいる人の心までもハリーは判ってしまうというわけなんですよね。

●場面、その5「下巻38ページ」
ハーマイオニーは答えようとして口を開いたが、ますます混乱したような顔でそのまま閉じた。ハリーたち3人は顔を見合わせた。ハリーは、みなが同じことを考えていると思った。

3人が考えていた「同じこと」とは!もちろん「透明マント」のことだったのですが、ハリーはこの時もロンとハーマイオニーの心を読んで3人が同じことを考えていると見抜いたというわけです。

●場面、その6「下巻111ページ」
「グリフィンドールの剣」を見て顔色を失うベラトリックス・レストレンジ!グレイバックに詰め寄るただならぬ様子を見て「どうして?」と思ったハリーは・・・

咄嗟にベラトリックスの心を読んでグリンゴッツのレストレンジ家の金庫にヴォルデモートの分霊箱ヘルガ・ハッフルパフの金のカップが隠されていることを見抜いたのでした。

●場面、その7「下巻403ページ」
何故そんなことをするのか?ハリーには分りませんでした。何故死にゆく男に近づくのか?分りませんでした。自分がどういう気持ちなのか?ハリーには分りませんでした。

当然「この時」ハリーはスネイプの心を読んだのでした。スネイプが「自分は死ぬ前にハリー・ポッターに伝えなくてはならないことがあるんだ!」と考えていることを見抜いたのです。

だからこそ「透明マント」を脱いでスネイプの前に進み出たというわけだったんですよね。スネイプの「想い」を汲み取ったというわけです。

●場面、その8「下巻415ページ」
その場に残って観察していたハリーにはスネイプが苦い失望を噛みしめているのが判ったのでした。そしてスネイプが「この時」のために以前から準備していたことを理解したのでした。

このあたりが!まさに相手の顔の表情を見ただけで何で「そこまで」具体的かつ詳細に考えていることが判るんだという典型的な場面ですよね。

スネイプの心情や「この場面」に至るまでスネイプが「何をして来たのか?」「どんな気持ちでいたのか?」の詳細を事細かに見抜いています。

最後に
ローリングさんがシリーズの主役2人ハリーとアルバス・ダンブルドアを極めて優秀な開心術士だという設定にしたのは・・・

そのほうがハリーとダンブルドアの目線を通じて1人1人の登場人物の考えていることや心情などが事細かに伝えられると思ったからでしょうね。

当然ダンブルドアもまた極めて優秀な開心術士だったわけですが、そのことについてもいずれ当サイトで取り上げなくてはいけないと思っているところです。
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