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ビードル物語の中には「今の魔法界の実情を反映していない」として大幅に内容が書き換えられてしまったものもあったようなんですが今日2番目に紹介する作品については、ほとんど改訂が行なわれることなく語り継がれて来たようです。その理由とは?なお今日の記事は全て本の具体的な内容に触れているので未読の方で事前に内容を知りたくないという人は読み終えてからご覧ください。(全4項目)

4-1.豊かな幸運の泉
このお話は3人の魔女と1人の騎士が作品の題名になっている泉を目指すという物語です。この泉は1年に1度だけ不幸な人1人だけが浴びることができ、その人は永遠に豊かな幸運を得ることができるのだそうです。

●最初の魔女「アシャ」
この人はどんな慰者(いしゃ)にも治せない病気にかかっていました。そこで泉がその症状を拭い去り末永く幸せな命を与えてくれますようにと願っていました。

●2番目の魔女「アルシーダ」
この人は悪い魔法使いに家も富も杖も奪われてしまいました。そこで無力で貧しい自分を泉が救ってくれますようにと願っていました。

●3番目の魔女「アマータ」
この人は深く愛した男に捨てられたのでした。アマータは「この心の傷が癒えることはないだろう」と思いました。そこで「この悲しみとやるせなさを泉が癒してくれますように」と願っていました。

この3人の魔女と壁の外の世界ではラックレス卿(不運の騎士)と呼ばれる騎士の合計4人の中で泉にたどり着けるのは「1人」だけなんですが、それでは泉にたどり着くことができたのは・・・

「誰なのか?」という話なんですが・・・

4-2.確執の原点?
こうして「この物語」のフィナーレには3番目の魔女アマータとラックレス卿が結ばれてアシャは病気が治りアルシーダも必要な物が手に入り・・・

4人が4人とも幸せになって「めでたし、めでたし」で終わるのですがマグルの騎士と魔女が最後に結ばれるという結末にケチをつけた人の中に「あの」ルシウス・マルフォイもいたのでした。

ルシウス・マルフォイ氏は魔法使いとマグルの交配を描く「この作品」の書籍を図書室から取り除くよう書面で求めましたがダンブルドアはマルフォイ氏の要求を拒否したのでした。

ダンブルドアは理事会の大多数の支持を受けて「その決定」を説明する書簡をマルフォイ氏に送ったのですが、その内容が元でマルフォイ氏は・・・

ダンブルドアをホグワーツ校長の地位から追い落とさんとする運動を開始することになったんだそうです。一方ダンブルドアのほうもまたマルフォイ氏を「死喰い人」という立場から排除する動きを始めたのだそうです。

私はマルフォイ氏が特に激怒したのはダンブルドアの書簡の中の「現在存命中の魔法使いや魔女にマグルの血の混じらぬ者はいない」という文言だったのではないかな?と思いますね。

4-3.毛だらけ心臓の魔法戦士
この物語の主人公の名もない魔法戦士は恋に落ちては、はしゃいだり食欲がなくなったり威厳をなくしたりする友を見て「自分は決して軟弱な恋の犠牲者にはならないぞ」と心に決め・・・

抵抗力をつけるために闇の魔術を使ったのでした。そのため沢山の乙女たちが「あの手この手」で魔法戦士の関心を引こうとしても、この魔法戦士の心を動かす女性は1人も現れなかったのでした。

こうして何物にも煩わされない独身生活を謳歌していた魔法戦士だったのですが、2人の小間使いの自分に対する陰口を聞いたことがキッカケになって突如として結婚することを決意したのでした。

魔法戦士が挙げた妻にする女性の条件はかなり厳しいものでしたが、偶然条件にぴったりの乙女が親戚を訪ねて城の近所までやって来たのです。

魔法戦士に言い寄られた若い魔女の心には「ひかれる気持ち」と「反発する気持ち」の相反する気持ちが入り混じったのでした。

何故なら魔法戦士の甘い言葉の裏にある冷たいものを感じ取ったからでした。こんなによそよそしくて打ち解けない男性に会ったことがなかったからでした。

しかし!2人がお似合いだと考えた魔女の親戚は縁談を進めたがりました。その若い魔女のために開催された大宴会に招待されて出席した若い魔女だったのですが・・・

4-4.自然の摂理に反する行為?
結局「この物語」には何ゆえ主人公の魔法戦士が女性の誘惑に屈しなかったのか?と云えば心臓を自身の身体から切り離して地下牢に隠していたからだったというオチがついていたわけですが・・・

しかし!この「毛だらけ心臓の魔法戦士」はビードル物語の中でも一番惨(むご)たらしい話であるにも関わらず書かれてから何百年も手を加えられることなく生き残って来たとのことです。

それでは何故「この物語」が何世紀にも渡って原作のままで語り継がれて来たのか?ダンブルドアは我々の誰にでもある暗い深みについて語っているからだろうと結論付けていますね。

物語に登場する若い魔法戦士は恋に落ちることイコール屈辱であり弱みであり個人の感情的・物質的エネルギーの浪費だと考えたわけですね。

さらに恋は「一種の病」と考え決して感染しないようにと望み、そのために闇の魔術を使って自身の心臓を地下牢に閉じ込めてしまったというわけだったんですよね。

最後に
ダンブルドアは解説文の中で「毛だらけ心臓の魔法戦士」の主人公が取った行動すなわち心臓を自身の身体から切り離して地下牢に閉じ込めてしまったことは「分霊箱」を作る行為に似ている。

つまり「この行為」と分霊箱との類似性に触れた著書が多いことを指摘していますね。もちろん魔法戦士は死の回避を求めたわけではありませんが・・・

明らかに分けてはいけないものを分割してしまったがために最後は「あのような」悲惨な死を迎えることになったと言っていますね。

そんなわけで昨日と今日の2日間に渡って「ビードル物語」を取り上げて来ましたが、後半の2作品「バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株」と「三人兄弟の物語」を取り上げることができませんでした。

残りの「2作品」については、またなるべく近い内に紹介するつもりです。
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