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何で「あの人」が魔法大臣になってしまったのか?下馬評では次の大臣はクラウチ氏だと噂されていたのに結局大臣の座を射止めたのはコーネリウス・ファッジでした。さらに本来なら大臣の椅子は巡って来なかったハズなのに不測の事態が起きて魔法大臣に急遽就任した人もいました。(全3項目)

3-1.バーテミウス・クラウチ氏の栄光と挫折
炎のゴブレット下巻257ページ(携帯版724ページ)あたりからシリウスがヴォルデモート全盛時代のクラウチ氏のことについて詳しく説明しています。

当時バーテミウス・クラウチ氏は「魔法法執行部」の部長で常に闇の陣営に反対を唱えていた人たちからは「次に魔法大臣になるのはクラウチ氏では?」と噂されていたのでした。

ヴォルデモートには人を操る力があり誰もが自分では止めることもできず恐ろしいことをしてしまう。自分で自分が恐くなってしまうのです。家族や友達でさえ怖くなってしまうのです。

魔法省もまた死人やら行方不明やら拷問のニュースが続々と入って来るので大混乱になりました。全てをマグルから隠そうとしても一方ではマグルも死んでゆく。いたるところ恐怖、パニック、混乱という状態だったのです。

そういった時に魔法省で頭角を現したのがクラウチ氏でした。クラウチ氏はヴォルデモートに従う者に極めて厳しい措置を取り始めたのです。クラウチ氏は闇祓いたちに新しい権力を与えました。

例えば捕まえるのではなく殺してもいいという権力でした。クラウチ氏は暴力には暴力をもって立ち向かい疑わしい者に対して「許されざる呪文」を使用することを許可したのです。

ある意味クラウチ氏は多くの闇の陣営の輩と同じように冷酷無情になってしまったとも云えるのですが、それでもクラウチ氏が正しいと!クラウチ氏を支持する人もいて多くの魔法使いが・・・

クラウチ氏を魔法大臣にせよと叫んでいたのでした。そのためヴォルデモートがいなくなった時にはクラウチ氏が最高の職(魔法大臣)に就くのは時間の問題だと思われたのですが・・・

3-2.結局はコーネリウス・ファッジが・・・
その時不幸な事件がクラウチ氏を襲ったのでした。クラウチ氏の息子が「死喰い人」の一味と一緒に捕まったのです。この一味は言葉巧みにアズカバンを逃れてヴォルデモートを権力の座に復帰させようとしていたのです。

しかし!魔法大臣になることに一生を賭けて来たクラウチ氏にとって『そんな息子』は邪魔者でしかなかったのです。罰を逃れさせるどころがクラウチ氏は息子をアズカバン送りにしたのでした。

クラウチ氏が唯一父親らしい愛情を見せたのは息子を裁判にかけることでした。けれども「そのこと」さえクラウチ氏がどんなに息子を憎んでいるのかを公に見せるための口実に過ぎなかったのです。

こうしてクラウチ氏は全てをやり遂げたと思った時に全てを失ったのです。一時は「次の魔法大臣」と目されたヒーローだったのに息子は死に奥方も息子を追うように死に家名も汚されて・・・

息子の死と共にクラウチ氏の人気も大きく落ち込んだのでした。息子が死んだ後はみんなが息子に同情し始めました。れっきとした家柄の立派な若者が何故あそこまで大きく道を誤ったのか?

結論は父親が息子をかまってやらなかったからだということになりました。そこでコーネリウス・ファッジが最高の地位に就き・・・

クラウチ氏は「国際魔法協力部」などという傍流に押しやられてしまったというわけです。

3-3.コーネリウス・ファッジの憂鬱
賢者の石99ページではハグリッドがコーネリウス・ファッジについて「あんなにドジなやつも珍しい。毎朝ふくろう便を何羽も出してダンブルドアにしつこくお伺いをたてとるよ」と言っていますね。

そして騎士団上巻154ページあたりから不死鳥の騎士団の面々がハグリッドの発言を裏付ける指摘を多数しています。つまりコーネリウス・ファッジはダンブルドアが怖いんだということなんですよね。

ミリセント・バグノールドが引退した時ダンブルドアを大臣にと願った者が大勢いたにも関わらずダンブルドアが大臣職を望まなかったため代わりにファッジが「その座」に就いたのでした。

しかしファッジはダンブルドアが決して「その地位」を望まなかったにも関わらず、その人望の厚さも判っていたのです。さらにダンブルドアが自分より賢くて強力な魔法使いだということも知っていたのです。

だからこそ大臣就任直後は頻繁にダンブルドアの援助と助言を求めていました。しかしファッジは権力の味を覚え自信をつけて来ました。魔法大臣であることに執着し自分のほうが賢いと信じ込もうとしたのです。

こうしてヴォルデモートの復活を受けてコーネリウス・ファッジの愚行と迷走が始まったというわけです。ダンブルドアは単に騒動を引き起こそうとしているだけなんだと・・・

何故ファッジが「ここまで」言ってヴォルデモート卿の復活を否定し続けたのか?と云えば、それはヴォルデモート卿が戻って来たことを受け入れれば・・・

魔法省がこの14年間に渡って遭遇したことがない大問題になるからでした。ファッジはどうしても正面きって「この大問題」と向き合えなかったのです。

だからダンブルドアが嘘をついて自分を転覆させようとしていると信じ込むほうが断然気持ちが楽だというわけなんですよね。こうして史上最強の闇の魔法使いの復活はほぼ1年間ひた隠しにされたというわけです。

隠した期間が長かった分それを知った時の魔法界の人々の怒りは凄まじくファッジ本人をして「私の任期中にこれほど国がまとまったことはないですわ!」と・・・

云わしめたのでした。

今日の最後に
こうしてコーネリウス・ファッジが失脚して新たにルーファス・スクリムジョールが魔法大臣の座に就任したのですがスクリムジョールもまた正面からヴォルデモートと対決しようとはせず・・・

さらに魔法省を抜本的に改革する力量もなかったためヴォルデモート卿と闇の陣営が台頭するのを止められなかったのでした。

結局は「選ばれし者」のハリー・ポッターがヴォルデモート卿を倒して魔法界に平和をもたらし魔法省は最後まで自浄能力を発揮することはできなかったのでした。
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