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吟遊詩人ビードルの物語に寄せて書かれたダンブルドアの解説文の中で、特に「三人兄弟の物語」のために書かれた文章にはダンブルドアが知っていることの一部あるいは重要な部分が欠落しています。何ゆえダンブルドアは最も有名だった「あの生徒」に関するあの真実を伏せたのか?(全3項目)

3-1.ビードルの物語と「ニワトコの杖」、その1
吟遊詩人ビードルの物語の「三人兄弟の物語」の解説文の中でダンブルドアは「ニワトコの杖」について一部の信奉者たちは「ありもしない」杖が存在すると頑迷に信じ込んでいると言っていますね。

どの時代にも自らの栄光のためか?あるいは仮想の攻撃者を脅かすためか?はたまた心底そう信じていたためか?通常の杖より強力な杖あるいは「不敗」の杖を持っていると主張する魔法使いがいました。

その中でも極端な者は自分の杖が「死」の使った木とされるニワトコ材でできているとまで主張したそうです。そうした杖は「宿命の杖」「死の杖」など様々な名前で呼ばれたそうです。

魔法の道具として武器として最も重要なものが杖である以上は杖にまつわる多くの迷信があるのは当然のことと云えるのだそうです。

そのため杖の種類によっては「その杖」の持ち主同士もまた相性が悪いなどと言われるのだそうです。そういった何の根拠もない諺にもニワトコが登場するそうです。

ニワトコの杖、永久(とこしえ)に不幸

ビードルの物語に「死」がニワトコの木で架空の杖を作るという話が出て来るので杖作りの間ではニワトコ材を嫌う傾向があるのだそうです。

3-2.ビードルの物語と「ニワトコの杖」、その2
昨日の記事でも説明したように「ニワトコの杖」は邪悪で危険な闇の魔術を進歩させるのに使われたり自分の気に入らない人物を大量に殺したりするのに使われていました。

もちろんダンブルドアも「その1人」なんですが杖の技(わざ)に通じる者の間では「杖」は間違いなくそれを使う者の知識を吸収します。そのため「ニワトコの杖」は多くの闇の魔法使いの手を経ているので・・・

この杖は最も危険な魔術とよく馴染む傾向があるのは否めない事実と云えるようです。大方の魔法使いや魔女が中古の杖より初めて自分を選んでくれた新しい杖を好むのは「こうした理由」からなんだそうです。

つまり中古の杖は以前の所有者の癖を学んでいる可能性があるので、前の所有者と新しい持ち主との間では魔法の相性が悪い可能性があります。

そのため通常は杖の持ち主が亡くなると遺体と共に杖を埋葬するか荼毘に付す。つまり死者と一緒に燃やしてしまうものなんだそうです。

どうしてそうするのか?と云えば特定の杖が数多くの持ち主から学習することを防ぐ意味があるのだそうです。しかし「ニワトコの杖」の信奉者たちは・・・

「この杖」の場合は新しい持ち主が前の所有者を屈服させるか殺害したという経緯から常に新しい持ち主に忠誠心を移して来た杖だったため通常の杖をはるかに超える英知や力を蓄えて来たと考えているそうです。

「ニワトコの杖」の歴史の分野の学徒たる魔法界の知識人たちは「この杖」の持ち主の全ての魔法使いたちが「その杖」を「不敗の杖」であると主張していることに気づいています。

しかしダンブルドアは「その杖」が多くの持ち主の手に渡ったということは「その杖」が何百回となく敗北したことを示していると指摘していますね。

さらに「その杖」は厄介事をも引き寄せて来たとも言っています。つまり人間というものは自らにとって最悪のものを欲しがる癖があると・・・

3-3.火種を残した?「ハリーへの所有権の移動」
さて!以前にコメントへの返事で示した疑問なんですが「この機会」に記事という形にしておきたいと思います。それはドラコ・マルフォイからハリーに「ニワトコの杖」の所有権が移動した経緯についてです。

ダンブルドアとグリンデルバルドは1945年に対決しているので「ニワトコの杖」の所有権はダンブルドアが1997年に死亡しているので「52年」という長きに渡ってダンブルドアの元にあったわけです。

しかし!ダンブルドアの元を離れてからは1年足らずの間に「ニワトコの杖」の所有権はドラコ・マルフォイからハリーへと移動し加えて激しい攻防と駆け引きが繰り広げられたというわけです。

ドラコ・マルフォイは「武装解除の術」によってダンブルドアからニワトコの杖を奪い「この杖」の新たな所有者となりましたが奪った杖が「ニワトコの杖」であることを知らなかったため・・・

ニワトコの杖はダンブルドアの遺体と共に埋葬されてしまいました。そしてさらにニワトコの杖の新たな所有者となったのがハリーでした。

ここで問題になって来るのがハリーが「どのようにしてニワトコの杖の新たな所有者になったのか?」ということです。ハリーは確かにドラコ・マルフォイを打ち負かしましたが・・・

ハリーがドラコから奪ったのはドラコの「サンザシの杖」でニワトコの杖には全く触れてもいません。当時ニワトコの杖はダンブルドアの遺体と共にホグワーツに埋葬されていたのです。

と!いうことになると「ニワトコの杖」を直接奪わなくてもハリーが今持っている柊の木の不死鳥の芯の杖を奪えば同時に「ニワトコの杖」の所有権も移動してしまうということになります。

最後に
死の秘宝下巻504ページでハリーが「先生がスネイプによるご自分の死を計画なさったのなら『ニワトコの杖』はスネイプに渡るようにしようと思われたのですね?」と問うたのに対して・・・

ダンブルドアは確かにそのつもりだったと答えています。

その答えを受けてハリーは下巻535ページでヴォルデモートに「スネイプはダンブルドアを打ち負かしてはいない」と言っています。

つまりダンブルドアの死は2人の間で計画されていたことだったのでダンブルドアは杖の最後の所有者として敗北せずに死ぬつもりだった。もし計画通りに事が進んでいれば杖の魔力はダンブルドアと共に死ぬはずだった。

何故ならダンブルドアから杖を勝ち取る者は誰もいないからだと言っていますが、私は当然ダンブルドアはドラコ・マルフォイに「ニワトコの杖」を奪われることになるということは解っていたと思いますね。

当サイトでは折りある毎にハリーとアルバス・ダンブルドアには未来を予見する力すなわち予知能力があると繰り返し主張して来ました。

だからダンブルドアは自分から「ニワトコの杖」を奪うのがドラコだと解っていたし、ドラコの次に新たな所有者になるのがハリーだということも解っていたというわけです。

したがってダンブルドアがハリーに打ち明けた計画の失敗は自身とハリーに予知能力があることを隠すための嘘だったということだと私は思いますね。

ハリー自身は自覚していませんがダンブルドアはハリーに未来を予見する力があることを知っていますからハリーなら「ニワトコの杖」の最後の所有者になることができると・・・

ハリーなら一度も敗北しないままその生涯を終えることができるという確信があったからこそハリーに「ニワトコの杖」を託したんだと私はそう思います。

ハリー自身も「ニワトコの杖」になど頼らなくても自分は負けないという自信があったからこそニワトコの杖を元の場所に戻したんだと私は思いますね。(笑)

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