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「おまえはおれの命を救った」そう言われてハリーは不思議なものを見るようにダドリーを見つめたのでした。思わず「吸魂鬼に別な人格を吹き込まれたのか?」と言ったハリーだったのですが、いとこの意外な言葉にハリーの思いはどんなものだったのでしょう?(全3項目)

3-1.ダドリー・ダーズリーの決意
バーノン叔父さんに呼ばれてハリーが自分の部屋を出て階段を下り居間に入ると旅支度のダーズリー一家3人が揃っていました。ブロンドで図体が大きく筋骨隆々のダドリーはレザージャケット姿でした。

叔父さんに促されてハリーが椅子に座ると叔父さんは往ったり来たりを始めペチュニア叔母さんとダドリーは心配そうな顔をして叔父さんの動きを追っていました。

「気が変わった」「どこにも行かん」と再び言い出した叔父さんに対してハリーはグイグイ話を進めました。テレビで見ている事故はただの事故じゃない!衝突事故だとか爆発だとか脱線だとか・・・

人が行方不明になったり死んだりしている裏にはヴォルデモートがいるんだ。霧が出るのは吸魂鬼の仕業なんだ。吸魂鬼が何だか思い出せないのなら息子に聞いてみろ!と・・・

するとダドリーの両手がびくっ!と動いて口を覆いました。両親とハリーが見つめているのに気づいたダドリーはゆっくりと手を下ろして「いるのか?もっと?」とハリーに訊いたのでした。

そしてハリーの「まだわかってないのか?」「やつらは僕の父さんや母さんとおんなじように叔父さんたちを拷問して殺すんだ!」の一声が効いてダドリーは決心したのでした。

「パパ―僕、騎士団の人たちと一緒に行く」

ダドリーの「この一言」でダーズリー一家は不死鳥の騎士団の保護下に入ることがようやく正式に決まったのでした。ハリーはそんなダドリーに「君、生まれて初めてまともなことを言ったぜ」と・・・

ダドリーの決意を称賛したのでした。

3-2.ダーズリー一家との別れ
玄関の呼び鈴が鳴りました。ディーダラス・ディグルとヘスチア・ジョーンズで本当に大丈夫なんだろうか?という懸念を抱えつつハリーは部屋を出て階段を下りました。

ハリーが玄関の扉を開けたとたんディーダラス・ディグルの興奮した甲高い声が聞こえて来ました。ダドリーは魔法使いと魔女の姿に縮み上がって、ますます母親のペチュニア叔母さんにくっついたのでした。

「ディーダラス、わたしたちは玄関ホールで待っていたほうが」

ハリーとダーズリー一家が涙の別れを交わすかもしれない親密な場に同席するのは無粋だと思ったヘスチア・ジョーンズがディーダラスに囁いてハリーは「そんな気遣いは無用」と言いかけたのですが・・・

「わかんない」「あいつはどうして一緒に来ないの?」

ダーズリー一家などと一緒に行きたいなどとは「これっぽっちも」思わないと答えるハリーにダドリーは「それじゃ、あいつはどこに行くの?」と訊いて来たのでした。

ダドリーは言葉にするのが難しい考えと格闘しているように見えました。息子の意外な発言にペチュニア叔母さんとバーノン叔父さんは思わず顔を見合わせました。ギョッとさせられたようでした。

「おまえはおれの命を救った」

「正確には違うね」「吸魂鬼が奪い損ねたのは、君の魂さ」

ハリーは不思議なものを見るようにダドリーを見ました。そして今はたと思い当たったのでした。今日の早朝ハリーの部屋の外に置かれていた紅茶のカップは悪戯ではなかったようなのです。

ハリーは胸が熱くなりかけましたがダドリーの感情表現能力がどうやら底をついてしまったようなのでダドリーはしゃべろうとはしたものの真っ赤になって黙り込んでしまったのでした。

ダドリーはやおら大きなピンクの手を差し出したのでした。「吸魂鬼に別な人格を吹き込まれたのか?」と言いつつもハリーはダドリーの手を取って握手をしたのでした。

3-3.この場面でのダンブルドア
ハリーは5年生になる前の夏休みにプリベット通り4番地近くのマグノリア・クレセント通りでアンブリッジが未承認で派遣した吸魂鬼に襲われたわけなんですが何故か?その場にはダドリーが一緒にいたんですよね。

ダンブルドアがハリーをプリベット通り4番地に吸魂鬼に襲われるまで留まらせたのは当然何が何でもハリーに懲戒尋問を受けてもらうためだったのですが第7巻で「もう1つ」の理由が明らかになったというわけです。

それはハリーとダドリーが過去のわだかまりを払拭して仲直りしてもらうためだったというわけです。ハリーにダドリーに恩義を売る機会を与えたというわけなんですよね。

そしてそんなダドリーの姿を見てペチュニア叔母さんもまた最後に別れる前にハリーに一言言っておきたいと思ったようなんですが・・・

本日の最後に
こうしてダーズリー一家はダドリーの決心のお陰もあって(?)騎士団の保護下に入ることになったわけなんですがダーズリー一家の中のとりわけバーノン・ダドリー父子にとっては・・・

魔法界と魔法に対する不信感や恐怖心を拭い去る絶好の機会になったんじゃないかな?と私は思いますね。魔法もちゃんと正しい使い方をすれば結構便利なんだということを知ることができたのでは?と思います。

特にバーノン叔父さんの魔法界と魔法に対する不信感には根強いものがありますが、それはどうやらダンブルドアに過去に会った時に植え付けられたようなので・・・

だからこそダンブルドアも誤解を解消してもらえるようにと取り計らったんだと私は思います。

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第3章「ダーズリー一家去る」でした。
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