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アンブリッジの嘘でハリーの怒りは最高潮に達したのでした。こそ泥から賄賂として奪ったロケットを自分の純血の証明の補強に利用するなんて!そしてハリーが次に取った行動は?(全3項目)

3-1.アンブリッジ
ハリーは再び「透明マント」を被ってエレベーターを降りるとハーマイオニーがいるはずの法廷に向かいました。ロンが雨降り部屋を処理している間に独力でハーマイオニーを救出するつもりでした。

ハーマイオニーをどうやって助け出そうかと考えるのに夢中でハリーは不自然な冷気にじわじわと包まれていることに当初は気づいていませんでした。階段を下りるにつれて冷たい霧の中に入って行くような感じでした。

「吸魂鬼だ」とハリーは思いました。

階段を下りきって右に曲がると恐ろしい光景が目に入りました。その場の冷たい絶望感や無気力感がハリーにのしかかって来ました。ここで守護霊を出すわけにはいかないのでハリーは必死に気力を振り絞りながら進みました。

その時突然!左側に並ぶ地下室の扉の1つが開いて中から叫び声が響いて来ました。魔法で拡大されたアンブリッジの猫撫で声が男の絶望の叫びを掻き消して響いて来たのでした。

「これが最後の警告よ」

「抵抗すると、吸魂鬼にキスさせますよ」

「次―メアリー・カタモール」

ハリーは本能的に動きました。決して何も計画していたわけではありませんでしたが女性が1人で地下牢に入って行くのを見るに耐えなかったのです。ハリーは女性の後ろについて法廷に滑り込んでいました。

そこにはさらに多くの吸魂鬼がいました。高くなった裁判官席にはアンブリッジが座り片側にはヤックスリーがもう一方の片側には青白い顔のハーマイオニーが座っていました。

裁判官席の下には毛足の長い銀色の猫がいました。それがアンブリッジの守護霊だったのです。ハリーは階段を上がってアンブリッジ、ヤックスリー、ハーマイオニーがいる裁判官席の後ろに回り込みました。

3-2.ハリーの怒り
自分が作成に関与した歪(いびつ)な法律を振りかざし本領を発揮できる最上の幸せを反映してアンブリッジの守護霊は光り輝いていました。ハリーはゆっくりと慎重に進んでハーマイオニーの後ろに座りました。

ハーマイオニーが驚いて飛び上がりはしないか?と心配でした。小声で呪文を呟いてもハーマイオニーを驚かせてしまうかも?しれない。しかし!その時アンブリッジが声を張り上げてカタモール夫人に呼びかけたので・・・

「僕、君の後ろにいるよ」

ハリーは「この機会」をとらえてハーマイオニーの耳に囁きました。ハリーの予想通りハーマイオニーは飛び上がりましたがアンブリッジもヤックスリーもカタモール夫人に気を取られていて気づきませんでした。

カタモール夫人を責め立てて女の子のように小さな笑い声を上げたアンブリッジを見てハリーは殴りつけたくなる衝動を押さえなくてはなりませんでした。ところがアンブリッジが自分の餌食をよく見ようと・・・

身を乗り出した「その時」でした!

何か金色の物がぶらりと前に揺れて宙にぶら下がりました。それはロケットでした。ロケットを見たハーマイオニーは小さな叫び声を上げましたがアンブリッジもヤックスリーも獲物に夢中で気づいていませんでした。

「それ―それ、きれいだわ、ドローレス」

ハーマイオニーがロケットを指差してこう言うとアンブリッジは胸に載っているロケットをポンポンと叩いて「これは家に先祖代々伝わる古い品よ」と答えたのでした。

アンブリッジの嘘でハリーは頭に血が上り警戒心を忘れてしまいました。マンダンガスから没収したロケットが自分の純血の証明を補強するのに使われている。ハリーは杖を上げて唱えました。

「ステュービファイ!麻痺せよ!」

赤い閃光が走ってアンブリッジはクシャッと倒れ、同時に歩き回っていたアンブリッジの守護霊も消えました。氷のような冷たさが下から上へと風のように襲って来ました。

混乱したヤックスリーは原因を突き止めようと周囲を見回しハリーの体のない手と杖だけが自分を狙っているのを見つけて杖を抜こうとしましたが、時既に遅しでした。

「ステュービファイ!麻痺せよ!」

ヤックスリーも倒れましたが、ハーマイオニーに指摘されてハリーが「透明マント」を脱いで振り返ると抑制が利かなくなった吸魂鬼がカタモール夫人に襲いかかるところでした。

「エクスペクトパトローナム!守護霊よ来たれ!」

銀色の牡鹿がハリーの杖先から飛び出し吸魂鬼に向かって突進しました。牡鹿は地下牢を何度もゆっくりと駆け回って猫の護りよりも力強く暖かい光で部屋全体を満たしたのでした。

3-3.この場面でのダンブルドア
何ゆえハリー・ポッターは魔法省に潜入したのか?

騎士団下巻486~487ページではハーマイオニーがハリーの『人助け癖』を指摘していますよね。さらに過去にも「英雄気取り」で時間を無駄にしたとロンに指摘されたこともありました。

つまりヴォルデモート卿はハリーの「そういう性格」をよく知っているというわけです。ハリーのそういった性格を利用してハリーが5年生の時にはヴォルデモート卿はハリーを魔法省におびき出しているんですよね。

そのためヴォルデモート卿は今回ハリー・ポッターが魔法省に潜入したのはマグル生まれの魔法使いや魔女を助け出すためだったと思ったでしょうね。あいつ(ハリー・ポッター)はそういう奴だと・・・

ところが!ハリーたち3人が魔法省に潜入した『真の目的』はヴォルデモートの分霊箱を奪うためだったのです。尋問のために出頭していた人たちを助け出したのは「ついでに」ということだったんですよね。

つまりはハリーたちの「真の目的」を隠すためにダンブルドアが取った措置・策略だったというわけなんですよね。

本日の最後に
こうして尋問に出頭して来ていたマグル生まれの魔法使いや魔女たちを全員無事に脱出させた後ハリーたち3人も魔法省の入口の公衆トイレに戻って来たのでした。

ハリーの後ろの小部屋で音がしました。ハリーが振り返るとヤックスリーが現れたところでした。「行こう!」と叫ぶと同時にハリーはハーマイオニーの手を握りロンの腕をつかんで・・・

「姿くらまし」したのですが・・・

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第13章「マグル生まれ登録委員会」でした。
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