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「もうあそこには戻れない」ここはどこなのか?どうしてここにいるのか?ハリーに訊ねられたハーマイオニーは泣き出しそうな顔で深く息を吸ったのでした。こうしてハリーたち3人の放浪の旅が始まったのでした。(全3項目)

3-1.戻れない
ハリーは何が起こったのか?全く分らず今自分が「どこ」にいるのか?も分りませんでした。両手両膝で身を起こして周囲を見回すとロンとハーマイオニーも森の中に横たわっていました。

どうやら他には誰もいないようでした。一瞬「禁じられた森」を思い浮かべましたが低い呻き声を上げたロンのほうに這っていく間にそうではないことに気づきました。

ロンの頭の所でハリーと同様に這って来たハーマイオニーと顔を合わせましたが、ロンを見た途端ハリーの頭から他の全ての心配事が吹き飛んでしまいました。

ロンの左半身は血まみれで、その顔は落ち葉の散り敷かれた地面の上で際立って白く見えました。ポリジュース薬の効き目が切れかかっていてロンはカタモールとロン本人が混じった姿をしていました。

ハーマイオニーのビーズバッグから「呼び寄せ呪文」でハナハッカのエキスを取り出しロンの傷口に3滴垂らしました。緑がかった煙が上がって煙が消えた時には血は止まって傷口は数日前のようになり・・・

肉がむき出しになっていた部分には新しい皮が張っていました。ハーマイオニーはまだ震えながら完全に元通りにする呪文もあるにはあるのだが試す勇気がなかったと言ったのでした。

僕たちグリモールド・プレイスに戻るところだと思っていたのに?どうしてここにいるんだろう?とハリーが問うとハーマイオニーは泣き出しそうな顔で深く息を吸ったのでした。

「ハリー、私たち、もうあそこへは戻れないと思うわ」

ハーマイオニーの説明によると「姿くらまし」をした時にヤックスリーがハーマイオニーをつかんだのだそうです。そしてどうやらヤックスリーは12番地の扉を見てしまったに違いないとのことでした。

ハーマイオニーは「引き離しの呪い」で振り離したものの「忠誠の術」の保護圏内にヤックスリーを入れてしまったのでした。ダンブルドアの死後はハーマイオニーも12番地の「秘密の守人」だったので・・・

ハーマイオニーが「秘密」をヤックスリーに渡してしまったので、もう12番地には戻れなくなってしまったのでした。

3-2.分霊箱を手に入れたものの
ロンは独力では上半身を起こすことさえできない状態だったのでハリーの決断でしばらくはここに留まることにしたのでした。ハーマイオニーはほっとした顔で立ち上がると周囲に保護呪文をかけ始めたのでした。

ハーマイオニーは杖を上げてブツブツ呪文を唱えながらハリーとロンの周りに大きく円を描くように歩き始めました。ハリーの目には周囲の空気に小さな乱れが生じたように見えました。

テントを張ってハリーとハーマイオニーの2人でロンを半分引きずるようにして運び込みました。テントはクィディッチ・ワールドカップの時に男子が使ったもので以前はパーキンズさんのものだったテントでした。

結局腰痛がひどくて返して欲しいとパーキンズさんが言わなかったのでウィーズリーおじさんがハーマイオニーに使ってもいいと言ってくれたんだそうです。

「それで手に入れたの?」

「手に入れたのか?」

ハリーとロンの2人に訊かれてハーマイオニーはローブのポケットからロケットを出してロンに渡しました。ロケットは鶏(にわとり)の卵ほどの大きさでテントの天井を通して入り込む散光の下で・・・

小さな緑の石を沢山嵌(は)め込んだ「S」の装飾文字が鈍い光を放っていました。ロンは「これは確かに分霊箱か?」「もう誰かが破壊しているのでは?」と期待顔で言いましたが・・・

どうやら破壊はされていないようでした。ハリーもハーマイオニーから渡されたロケットを手の中で裏返してみましたが、どこも損なわれておらず全く手付かずの状態に見えたのでした。

突然ハリーは「このロケット」の中に何が息づいているのかを強く意識したのでした。そのため苦労の末に手に入れたのにロケットを投げ捨てたいという激しい衝動に駆られたのでした。

3-3.この場面でのダンブルドア
分霊箱を奪い返せば意気揚々とした気持ちになれるのでは?と思っていたハリーだったのですが何故かむしろ「これからどうなるのだろう?」という不安しか感じられなかったのでした。

どこかに残りの分霊箱がある。しかし「どこにあるのか?」ハリーには皆目見当がつきません。急に道が途切れて立ち往生してしまったかのようでした。

残りの分霊箱が何なのか?その全部を把握しているわけでもありません。さらに一方ようやく見つけ出した分霊箱は「どうやったら破壊できるのか?」途方に暮れるばかりでした。

これから「さらなる苦難や難行苦行」が襲いかかって来ることになるハリーなんですが、それは「あの杖」をヴォルデモート卿から奪うためには何が何でも乗り越えなければならないハードルというわけなんですよね。

本日の最後に
一方ヴォルデモート卿はようやく探していたブルガリアの杖職人グレゴロビッチを見つけることができましたが、グレゴロビッチはヴォルデモートが求めていた「あの杖」を既に持ってはいなかったのです。

そしてグレゴロビッチから「あの杖」を奪って行った男が・・・

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第14章「盗っ人」でした。
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