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念願叶って初めて両親の墓を訪れることができたハリーだったのですが、同時にハリーがそこで見たものは?ハーマイオニーが見つけたイグノタスの墓と「あの印」とハリーの関係は?(全3項目)

3-1.ゴドリックの谷へ
バチルダ・バグショットが「グリフィンドールの剣」を持っている?

ハリーは「その可能性」をよく考えてみました。しかしもしそうだとすればダンブルドアはかなりの偶然に賭けたことになります。剣を贋物とすり替えたことをダンブルドアは一度も明かしてはいませんでしたし・・・

バチルダと親交があったことについてはハリーには一言も言っていなかったのです。それでもハリーの一番の願いにハーマイオニーがここまで驚くほど積極的に賛成している今は疑義を差し挟む時ではないと・・・

行くと決めたらハリーは翌日にでも出発したいと思ったのですがハーマイオニーの考えは違っていました。両親の死んだ場所にハリーが戻ることをヴォルデモートは予想しているに違いないと確信していたからです。

ハリーの心は踊りました。まもなく故郷に帰るのだ。ヴォルデモートさえいなければゴドリックの谷こそがハリーが育ち学校の休暇を過ごす場所になるはずだったのです。

ハリーとハーマイオニーは「透明マント」を被ったまま一緒に「姿現わし」と「姿くらまし」が完璧にできるように練習してから、ポリジュース薬で中年の目立たないマグルの夫婦に変身して・・・

ゴドリックの谷に向かったのでした。

3-2.リリー、ジェームズ、ケンドラ、アリアナ
村に到着すると2人は雪深い小道に手をつないで立っていました。足跡を消さなくてはならないと言うハーマイオニーを説得して「透明マント」を脱ぐとハリーは見覚えのある家はないかと探しながら歩きました。

自分の両親がかつて暮らしていた家やバチルダが今住んでいる家はないかとハリーは1軒1軒の入口の扉や玄関先をじっと眺めました。しかし心の奥では思い出すことなど有り得ないと判っていたのです。

何故なら「この村」を離れた時ハリーはまだ1才になったばかりだったのです。その上「忠誠の術」をかけた者が死んだ場合はどうなるのか?ハリーは知りませんでした。

「ハリー、今日はクリスマス・イブだわ!」
「そうだっけ?」

ハリーは日付の感覚を失っていました。2人とも何週間も新聞を読んでいませんでした。やがてハーマイオニーが小さな教会の向こうに墓地があるのを発見しました。

ここまで近づくとハリーは本当に両親の墓を見たいのかどうか?分らなくなってきたのでした。ハリーの気持ちを察したハーマイオニーがハリーの手を取って初めて先に立ちハリーを引っ張ったのでした。

2人がそばを通り過ぎると広場にあった戦争記念碑が様変わりしていました。そこにはハリーの両親と両腕に1才のハリーを抱いた母親の像が立っていたのです。石に刻まれた自分の姿を見るのは不思議な気持ちでした。

自分と両親の像を思う存分眺めたあと2人はいよいよ村の教会墓地へと足を踏み入れたのでした。

3-3.この場面でのダンブルドア
墓地の入口には1人ずつ入る狭い小開き門がありました。ハリーとハーマイオニーは古い墓石に刻まれた文字を判読しながら次第に墓地の奥へと入り込んで行きました。

ハーマイオニーが最初に見つけたのがケンドラ・ダンブルドアと娘アリアナの黒い御影石の墓石でした。墓は話に聞くよりも実際に見るほうが辛いと感じたハリーだったのでした。

ダンブルドアも自分もゴドリックの谷の教会墓地に深い絆を持っていたのにダンブルドアは一度たりとも分かち合おうとはしなかった。ハリーはどうしてもそう考えてしまったのでした。

2人で「ここ」を訪れることもしようと思えばできたのだ。一瞬ハリーはダンブルドアと一緒にここに来る場面を想像しました。どんなに強い絆を感じることができただろうか!

しかし!もちろんダンブルドアがハリーと共にゴドリックの谷の教会墓地を訪れなかったのは、ハリーにはハーマイオニーと一緒に「この墓地」を訪れて欲しかったからなんですよね。

このあとハーマイオニーは風雨に晒されて名前もはっきり読み取れない非常に古い墓に目を留めました。その墓石にはハーマイオニーがダンブルドアから貰った「あの本」に記されていた「あの印」があったのです。

「ハリー、あの本の印よ!」
「イグ―イグノタス、だと思うけど・・・」

本日の最後に
「ハリー、ここだわ・・・ここよ」

ハーマイオニーの声の調子からハリーは今度こそ自分の父親と母親の墓が見つかったのだと判ったのでした。ハリーの両親の墓は何と!ケンドラとアリアナの墓からほんの2列後ろにあったのでした。

ジェームズ・ポッターとリリーの墓石はダンブルドアの墓石と同じ白い大理石でした。暗闇に輝くような白さのお陰で墓石に刻まれた文字がはっきりと浮かび上っていました。

「最後(いやはて)の敵なる死もまた亡ぼされん」

「この意味は・・・死を超えて生きる。死後に生きること」

ハーマイオニーは墓石に刻まれた言葉の意味を優しい口調で説明してくれましたが、ハリーは空虚な言葉で事実をごまかすことはできないと思ったのでした。

生き残った息子がこんなに近くに立っているというのに、2人の犠牲のお陰で心臓は脈打ち生きているというのに、両親は生きてはいない。知らず知らずの内にハリーの頬には涙が流れていたのでした。

ハーマイオニーが魔法で出してくれたクリスマス・ローズの花輪を両親の墓に供えると2人は黙って雪の中を歩き、未だ視界には入っていない出口の小開き門へと向かったのでした。

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第16章「ゴドリックの谷」でした。
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