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どうやらハリーとハーマイオニーが出会った魔女はバチルダ・バグショットのようでした。しかし何だか様子が変なのです。さらにハリーがそこで見たものは?そしてハリーはさらなる試練を背負うことに・・・(全3項目)

3-1.バチルダの正体は?
ハリーは繰り返し写真の男は誰なのか?とバチルダに訊ねましたがバチルダは答えようとしません。そればかりか一言も口を利かず身振り手振りでハリー1人だけに2階へ来いと促したのでした。

ハリーはハーマイオニーにダンブルドアが剣を僕だけに渡すようにと言ったんじゃないかな?と言って部屋を出るとバチルダに従(つ)いて行きました。

部屋から出る時ハリーはバチルダにもハーマイオニーにも気づかれないように男の写真を上着の内側に滑り込ませました。階段は狭くて急でバチルダは今にも落ちてきそうでした。

バチルダは少し喘ぎながら2階の踊り場まで上り、そこから急に右に折れて天井の低い寝室へとハリーを導きました。ハリーが杖先に灯りを点すと途端にハリーはどきりとしたのでした。

真っ暗になってから「ほんの数秒」しか経っていないのにバチルダが目の前に来ていたのです。しかもハリーには近づく気配さえ感じ取れませんでした。「ポッターか?」とバチルダが囁きました。

ハリーがそうだと答えるとバチルダは重々しくゆっくりと頷きました。そしてバチルダが目を閉じると瞬時に幾つものことが同時に起こったのでした。ハリーの傷痕がチクチクと痛み分霊箱が・・・

ハリーのセーターの前がハッキリ飛び出るほどぴくりと動いてハリーのいた部屋が一瞬消え去りました。ハリーは喜びに心が躍り冷たい甲高い声でしゃべっていました。

「こいつを捕まえろ!」

「僕に、何か渡すものがあるのですか?」とハリーが二度目に訊いた時バチルダは今度は先に立って歩こうとはせず部屋の隅にある化粧台を指差しました。バチルダから目を離さないようにして化粧台にたどり着くと・・・

3-2.ハリーの柊の杖が・・・
ごたごたした塊の中に剣の柄やルビーが見えはしないかとハリーが一瞬目を離した隙にバチルダが不気味な動き方をしました。目の端で動きを捕えたハリーが得体の知れない恐怖に駆られて振り向くと・・・

ハリーはゾッとして体が強張りました。老魔女の体が倒れ首のあった場所から大蛇が現れるのが見えたのです。ハリーが杖を上げるのと大蛇が襲いかかって来るのが同時でした。

前腕を狙った強烈な一撃で杖は回転しながら天井まで吹き飛び、杖灯りが部屋中をぐるぐる回って消えました。蛇の尾がハリーの腹を強打してハリーは化粧台に背中を打ちつけて仰向けに倒れました。

階下からハーマイオニーの呼ぶ声が聞こえて来ましたがハリーは息がつけず呼びかけに応える余裕がありませんでした。すると大蛇がハリーを床に叩き付けました。床に釘づけにされてハリーは喘ぎました。

杖を呼び寄せようとしましたがダメでした。その時でした。ハリーの頭の中は冷たくて白い光で一杯になり全ての思いが消えて行きました。息が苦しい。遠くで足音がする。何もかもが遠のいて行く・・・

ハリーは飛んでいました。勝ち誇って飛んでいました。

箒もセストラルもなしに・・・

「あいつが来る!ハーマイオニー、あいつが来るんだ!」

ハリーは拾った杖を上げました。しかし!その時傷痕が「ここ何年」もなかったほど激しく焼けるように痛みました。ヴォルデモートが近づいて来る。もう門まで来ているかもしれない。

「コンフリンゴ!爆発せよ!」

ハーマイオニーが叫びました。呪文は部屋中を飛び回り洋箪笥の鏡を爆発させて床と天井の間を跳ねながら2人に向かって撥ね返って来ました。ハリーは手の甲が呪文の熱で焼けるのを感じました。

ハリーはハーマイオニーを引っ張ってベッドから壊れた化粧台に飛び移り「姿くらまし」しました。その時ヴォルデモートは居間を駆け抜けて2階に上がり2人がいた寝室にまでたどり着いていたのです。

3-3.この場面でのダンブルドア
気がつくとハリーはテントの中の二段ベッドの下段に何枚も毛布をかけられて横たわっていました。静けさとテントの天井を通して見える薄明かりからすると夜明けが近いようでした。

「大丈夫?」と声をかけるハーマイオニーの目の下には隈ができていてハーマイオニーの言葉や言い方はハリーを不安にさせました。いったい自分は何をしたんだろう?

ハーマイオニーの態度でハリーは話題を変えたがっているのが判りました。ハリーがしばらくは自分が見張りをするから僕の杖はどこ?と訊いた時でした。ハーマイオニーはハリーの問いには答えず・・・

唇を噛んで目に涙を浮かべたのでした。

柊と不死鳥の杖はほとんど2つに折れていました。不死鳥の羽根の一筋が細々と2つを繋いでいるだけで柊の木は完全に割れていました。何をどうしていいのか分りませんでした。

ハリーは深手を負った生き物を扱うような手つきで杖を受け取りました。言い知れない恐怖で全てがぼやけていました。ハリーは愕然として杖を見つめました。目の前で起こったことが信じられませんでした。

「レパロ!直れ!」で一旦は繋がったもののハリーが呪文を唱えると杖は負担に耐え切れずに再び2つに折れてしまいました。あれほど様々な場面を生き抜いて来た杖が・・・

あまりにも苛酷な試練を背負ってしまったハリーだったのですが・・・

本日の最後に
「覚えているかしら・・・ロンのこと?自動車の衝突で、あの人の杖が折れた時のこと?どうしても元通りにならなくて、新しいのを買わなければならなかったわ」

ハリーは誘拐されてヴォルデモートの人質になっているオリバンダーのことや死んでしまったグレゴロビッチのことを思いました。どうしたら新しい杖を手に入れることができるんだろう?

しかし涙で顔を光らせているハーマイオニーを目の前にして弱音を吐きたくないハリーは精一杯強がって平気な声を装ったのでした。ハーマイオニーの杖を借りてハリーはベッドを離れたのでした。

とにかくハーマイオニーから離れたかったのです。

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第17章「バチルダの秘密」でした。
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