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目の前に明るい銀色の光が現れて木立の間を音もなく動いていました。ハリーは即座に立ち上がるとハーマイオニーの杖を構えたのですが・・・そこに現れたのは?「何で?」「どうして?」現れたんだ?(全3項目)

3-1.銀色の牝鹿
真夜中にハーマイオニーと見張りを交代した時には既に雪が降り出していました。ハリーは心が掻き乱される混乱した夢を見ました。あるいは遠くで誰かがハリーを呼んだような気がしたり・・・

テントをはためかせる風を足音か人声と勘違いしてハリーはそのたびにドキッとして目を覚ましたのでした。とうとう暗い内に起き出したハリーはハーマイオニーの所に行って早めに荷造りをして移動しようと言ったのでした。

ハーマイオニーもまたハリーの提案を即座に受け入れたのでした。気のせいだとは思うが誰かが外を動き回っている音が聞こえたような気がすると言うのです。さらに一度か二度人影を見たような気もしたそうです。

「ここはどこ?」

30分後2人はテントを片付けて念のために「透明マント」を被って「姿くらまし」しました。ハリーは今までとは違う木々の生い茂った場所を目を凝らして見回しながらハーマイオニーに問いかけました。

「グロスター州のディーンの森よ」

ビーズバッグを開いてテントの柱を引っ張り出しながらハーマイオニーが答えました。何でも一度両親と一緒にキャンプに来たことがある場所なのだそうです。

その日も暮れかかった時ハーマイオニーが見張りを交代しようと申し出て来ましたがハリーはそれを断りました。自分たちのかけた保護呪文は何週間もずっと有効だった。だから今更破られるはずはないと思ったものの・・・

何故か?今夜は何かが違うという感じを拭い切れなかったハリーだったのでした。そしてハリーの予感通り事は起きたのでした。

何度目かの居眠りの後ハリーの目の前に明るい銀色の光が現れて木立の間を動きました。光の正体は分かりませんが音もなく動いています。光はハリーに向かって漂って来るように見えました。

ハリーはぱっと立ち上がってハーマイオニーの杖を構えました。声は喉元で凍りついています。真っ黒な木立の輪郭の陰で光は眩(まばゆ)いばかりに輝き始め『その何物』かはハリーに近づいて来ます。

そして1本のナラの木の木陰から光の正体が進み出て来ました。明るい月のように眩しく輝く白銀の牝鹿でした。音もなく新雪の粉雪に蹄の跡も残さず牝鹿は一歩一歩ハリーに近づいて来たのでした。

3-2.何で?ここに?
ハリーは呆然として牝鹿を見つめました。どういうわけか「この牝鹿」を知っているような気がしたからです。牝鹿とハリーは互いにしばらくの間は見つめ合っていましたが、やがて牝鹿は向きを変え去り始めました。

ハリーはほんの一瞬ためらいました。罠かもしれない。危ない誘いかもしれない。慎重さが囁きかけました。しかし圧倒的な直感がハリーの背中を押しました。ハリーは牝鹿の跡を追い始めました。

牝鹿が立ち止まった時こそ近づいてよいという合図に違いないと思ってハリーが追っていると、ついに牝鹿が立ち止まりました。そして美しい頭をハリーのほうに向けました。ハリーは走り出したのですが・・・

ハリーが口を開くと同時に牝鹿は消えてしまいました。牝鹿の姿は闇に飲まれてしまいましたが輝く残像はハリーの網膜に焼きついていました。それまでは牝鹿が安心感を与えてくれましたが今や恐怖が襲って来ました。

「ルーモス、光よ」ハリーは小声で唱えました。

今にも誰かが襲って来るのでは?牝鹿はハリーを誘き出したのだろうか?杖灯りの届かない所に立っている誰かが自分を見つめているように感じるのは気のせいだろうか?

ハリーは杖を高く掲げました。誰も襲って来る気配はありません。だったら何故?牝鹿はハリーをここに連れて来たのだろう?その時でした。杖灯りで何かが光ったのです。よく見ようと杖をさらに高く掲げると・・・

暗い池の表面が割れて光っていました。ハリーが用心深く池に近づいて見下ろすと大きな銀色の十字がキラリと光りました。ハリーの心臓が喉元まで飛び出しました。そこにあったのは・・・

ゴドリック・グリフィンドールの剣でした。

ハリーはほとんど息を止めて剣を覗き込みました。どうしてこんなことが?自分たちが野宿している場所の近くの池に剣が横たわっているなんて、どうして?それとも?

3-3.この場面でのダンブルドア
そんなわけで白銀の牝鹿に導かれてたどり着いた池の底に「グリフィンドールの剣」を発見して「どうしてこんなことが?」「どうして剣がここに?」と驚いているハリーなんですけど・・・

裏では肖像画のダンブルドアが深く関与しているというわけなんですよね。まずはハーマイオニーのビーズバッグの中で聞き耳を立てていたフィニアス・ナイジェラスが2人の居場所を報告して・・・

報告を聞いた肖像画のダンブルドアがスネイプ校長に指示をして、スネイプ校長は校長室内に隠しておいた『本物の剣』を持ってハリーとハーマイオニーがいるディーンの森に出かけたというわけなんですよね。

本日の最後に
こうして池の底に「グリフィンドールの剣」を発見して剣を手に入れるべく池に飛び込んだハリーだったのですが、自身の身の危険を感じた分霊箱の抵抗にあったためハリーは溺れ死にそうになったのですが・・・

それを助けたのはハリーにとっては超意外な人物だったのです。

その人物とは?

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第19章「銀色の牝鹿」でした。
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