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「俺様に何と言った?」ヴォルデモート卿の頭の中は怒りと恐れで燃え上がっていました。どうしてあの小僧が俺様の秘密を知ることができたのだ?ついにヴォルデモート卿がハリーたち3人の旅の真の目的を知ることになったのでした。(全3項目)

3-1.ドラゴンはどこへ?
舵を取る手段はありませんでした。もし急に曲がったり空中で回転したりすれば3人とも振り落とされることは判っていました。しかしハリーは不可能と思われた脱出ができたことへの感謝の気持ちが圧倒的に強かったのでした。

5分ほども経つとハリーはドラゴンが3人を振り落とすのではないか?という恐れを少し忘れることができたのでした。そうなると次には早くも他のことが心配になって来たのでした。額の傷痕が疼くような気がしたのです。

ハリーたちがレストレンジ家の金庫を破ったことがヴォルデモートの知るところとなるのに「どのくらい?」かかるのだろう。グリンゴッツの小鬼たちは「どのくらい?」急いでベラトリックスに知らせるのだろう?

「どのくらい?」経ってから盗まれた品物が何なのか?に気がつくのだろう?そして金のカップがなくなっていると知ればヴォルデモートはついに気づくだろう。

ハリーたちが分霊箱を探し求めていることに・・・

ドラゴンは当初ひたすら高く飛び上がり冷たい薄雲が漂うほどの上空にまで達しましたが、やがて探しているものが見つかったらしく見る見る内に景色が大きくなって深い緑の山々と幾つかの湖が見えて来ました。

ドラゴンが水を求めて小さな湖の1つに的を絞り込んで着陸しようとした時にハリーの号令で3人は湖に飛び込みドラゴンが着陸したのとは反対側の岸を目指して泳ぎました。

やっと岸に着いた時には3人とも水を滴らせ息を切らしながら疲労困憊して草の上にばったり倒れたのでした。しかしハリーは杖を抜いて、いつもの保護呪文を周囲に張り巡らせたのでした。

3-2.ヴォルデモート卿の怒りと恐れ
3人は火傷にハナカッカのエキスを塗りハーマイオニーはビーズバッグから「貝殻の家」から持って来たかぼちゃジュースと3人分の着替えを取り出しました。着替えを済ませた3人は一気にジュースを飲みました。

ついにグリンゴッツ破りをやり遂げたぞ!とロンが宣言すると3人とも笑い出しました。一旦笑い始めると止まりませんでした。ハリーは笑い過ぎて肋骨が痛くなり空腹で頭がフラフラするほどでした。

その直後でした。

ハリーは薄明かりの部屋に立っていました。目の前には魔法使いが半円状に並び一番手前の足元の床には小さな姿が震えながらひざまずいていました。甲高く冷たい声が言いました。頭の中は怒りと恐れで燃え上がっていました。

「俺様に何と言った?」

「もう一度言え!」「もう一度言ってみろ!」

小鬼は高みから見下ろしているヴォルデモートの赤い眼を見ることができず震え上がっていました。そして小鬼は恐怖で黒い目を見開き途切れ途切れの言葉で事の顛末を説明したのでした。

「それで、やつらが盗んだ物は?」

「言え!やつらは何を盗んだ?」

怒りの叫び!否定の叫び!がヴォルデモートの口から他人の声のように漏れたのでした。ヴォルデモートは逆上し荒れ狂いました。どうして「あの小僧」が俺様の秘密を知ることができたのだ?

そんなはずはない。

不可能だ。

知る者は誰もいなかった。

自分の宝、自分の守り、不死の掟

日記帳は破壊されカップは盗まれた。

あの小僧は他の物も知っているのか?

既に行動に移したのか?

他の物も探し出したのか?

ダンブルドアが奴の陰にいるのか?

俺様をずっと疑っていたダンブルドア

俺様の命令で死んだダンブルドア

今や「その杖」は俺様のものとなったというのにダンブルドアは恥ずべき死の向こうから手を伸ばして俺様の一番大切なもの(分霊箱)を奪い去っていったというのか?あの小僧を通して?あの小僧め!

3-3.この場面でのダンブルドア
まあ今更説明するまでもないことカモ?しれませんが・・・

ヴォルデモートは今頃になって自分の分霊箱のことは誰も知らないし、どこに隠されているのか?を知る者も同様にいないハズなのに?どうしてハリーが知ったんだ?とショックを受けているというわけなんですけど・・・

ご存知のようにダンブルドアは昨年度1年間かけてハリーにヴォルデモート卿を真に滅ぼすためには「残り4個」の分霊箱を見つけ出して破壊しなければならないと教えていたというわけなんですよね。

プリンス下巻286ページではハリーがヴォルデモートは分霊箱が破壊された時それが判るのですか?感じるのですか?と問うているのに対してダンブルドアはこう答えています。

それは非常に興味ある質問で「答えは否(いな)」つまりヴォルデモートは今やどっぷりと悪に染まっているし自分自身の肝心な部分が長い期間本体から切り離されているので感じないだろうと言っていますね。

ヴォルデモートも別の場所に保管されている分霊箱が破壊されたら身体的な痛みとなって自身の身体に伝わって来ることは判っていたようですが「こういう事態」になることは知らなかったようですね。

本日の最後に
今になって考えてみればグリンゴッツのレストレンジ家の金庫にはヴォルデモート卿の分霊箱が保管されていたのですからレストレンジ夫妻に「そのこと」を打ち明けておけば・・・

ヴォルデモート卿はもっともっと早く復活を遂げることができていたんですよね。思えばレストレンジ夫妻とクラウチ・ジュニアはとんでもなく的外れなところを探していたというわけです。

しかし!ヴォルデモートの秘密主義がこういう事態を招いてしまったというわけなんですよね。(苦笑)

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第27章「最後の隠し場所」でした。
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