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ヴォルデモートがホグワーツに隠した分霊箱はやはり失われた髪飾りなのか?そこでハリーが助けを求めたのはホグワーツで500年以上の歳月を過ごして来た「あの人」でした。(全3項目)

3-1.決戦直前!
ハリーが大広間に入ると全ての人の目がマクゴナガル先生に注がれていました。先生の背後には学校に踏み止まった教師たちと戦いに馳せ参じた不死鳥の騎士団のメンバーが立っていました。

ハリーが壁伝いに移動しながらロンとハーマイオニーを探しているとハッフルパフのテーブルからアーニー・マクミランが立ち上がって「残って戦いたい者はどうしますか?」と叫びました。バラバラと拍手が湧きました。

スリザリンのテーブルからの「スネイプ先生はどこですが?」という問いに対してマクゴナガル先生がスネイプ先生は「俗な言葉で言いますと、ずらかりました」と答えると他の3つの寮生たちから大歓声が上がったのでした。

ハリーは引き続きロンとハーマイオニーの2人を探しながらグリフィンドールのテーブルに沿って奥に進みましたが、ハリーが通り過ぎると寮生が振り向きハリーが通った後にはいっせいに囁き声が湧き起こったのでした。

マクゴナガル先生の最後の言葉は大広間中に響き渡る別の声に掻き消されてしまったのでした。生徒の中からは悲鳴が上がり何人かは互いにすがりつきながら声の出所は「どこか?」と怯えて周りを見回していました。

ハリー・ポッターを差し出せば誰も傷つけはせぬというヴォルデモートの言葉を聞いて大広間中の目という目が今度はハリーに注がれたのでした。やがてスリザリンのテーブルから誰かが立ち上がって叫びました。

「ポッターはあそこよ!誰かポッターを捕まえて!」

パンジー・パーキンソンの言葉を受けてハリー自身が口を開くより早く周囲がどっと動きました。ハリーの前のグリフィンドール生が全員ハリーに背を向けてスリザリン生に向かって立ちはだかったのでした。

次にはハッフルパフ生が立ち上がり、ほとんど同時にレイブンクロー生も立ち上がりました。全員がパンジーに対峙してマントや袖の下から杖を抜いていました。ハリーは感激して厳粛な思いに打たれたのでした。

3-2.灰色のレディ
「どうも、ミス・パーキンソン」

マクゴナガル先生はきっぱりと一蹴してパンジーにこの大広間から最初に出て行くようにと言ったのでした。こうして未成年の生徒の避難作業が始まったのでした。

4つのテーブルから次第に生徒がいなくなって行きました。スリザリンのテーブルは完全に空になりましたがレイブンクロー生は何人かが残りましたしハッフルパフ生はさらに多くの生徒が残ったのでした。

グリフィンドール生は大半の生徒が残りマクゴナガル先生は壇上から降りて未成年のグリフィンドール生を追い立てなくてはならないほどでした。

「何か探し物をするはずではないのですか?」

ハリーはマクゴナガル先生にこう言われるまで分霊箱のことをすっかり忘れていました。ロンとハーマイオニーの謎の不在が他のことを一時的に頭から追い出してしまっていたのです。

緊迫した恐怖感でハリーの思考は鈍くなっていました。何よりも助けてくれるロンとハーマイオニーがいないので考えをまとめることができませんでした。

ハリーは誰もいない廊下の中ほどて歩調を緩めて立ち止まり主のいなくなった像の台座に腰掛けて両手に顔を埋めて目を閉じ集中しようとしました。そして考えました。

ヴォルデモートは僕がレイブンクローの塔に行くだろうと考えた。

そうです!これが確固たる事実で出発点なのです。ヴォルデモートはアレクト・カローをレイブンクローの談話室に配備した。そのわけは1つしか考えられません。

ヴォルデモートは分霊箱がレイブンクロー寮に関係していると既にハリーが知っていることを恐れたのです。ハリーは考えに考え抜きました。やはりそれは失われた髪飾りなのか?

しかし「その髪飾り」が分霊箱に成り得たのだろうか?レイブンクロー生でさえ見つけられなかった物をスリザリン生であるヴォルデモートが見つけられたというのか?

生きている者の記憶にある限りでは誰も見た者はないというのに?

生きている者の記憶・・・

ハリーは両手で覆っていた目をパッ!と見開きました。そして勢いよく立ち上がると最後の望みをかけて今来た道を矢のように駆け戻ったのでした。探していた人物は下の玄関ホールにいました。

「ニック!ニック!君と話がしたいんだ!」

ハリーはグリフィンドール塔付きのゴースト「ほとんど首なしニック」に向かって声を張り上げました。どうしても君の助けが必要なんだ。レイブンクローの塔のゴーストは誰?と・・・

ニックは驚くと同時に少しむっとした顔をしましたが答えてくれました。「灰色のレディ」なのだそうです。ニックの透明な人差し指の示す先に背が高くて髪の毛が長い若い女性のゴーストがいたのでした。

3-3.この場面でのダンブルドア
ハリーがホグワーツに入ったのはヴォルデモートの分霊箱がホグワーツに隠されていたからで例によって例のごとく必要に迫られてしかななく入ったというわけなんですよね。

しかし!もちろんヴォルデモートの分霊箱のことなど知らない他の生徒たちにとってはハリーがホグワーツに入ったことの意味合いは全く違ったものになったというわけです。

ダンブルドア校長が死んで後任の校長職にはスリザリン寮出身のセブルス・スネイプが就任して、さらに「マグル学」と「闇の魔術に対する防衛術」の教職には死喰い人のカロー兄妹が就くという・・・

これ以上はないというぐらいの最低・最悪の新教授人事が断行されてスリザリン寮以外の生徒たちは不満やら恨みやら理不尽さやら、さらに加えてストレスやフラストレーションを日々感じながら過ごして来たというわけです。

つまりハリーはこういう状況を打破するための旗頭としては「これ以上ない!」というぐらいの打ってつけの存在だと云うわけなんですよね。待っていた救世主がついに現れた!というわけです。

しかも!ホグワーツになど入って、もし死喰い人やヴォルデモートに捕まったりしたら間違いなく殺されてしまうというのにハリー・ポッターはホグワーツに入って来てくれた!ということで・・・

これは燃えないわけにはいかないでしょうね。(笑)

本日の最後に
「灰色のレディ」はハリーが見ていることに気づくと眉を吊り上げ固い壁を通り抜けて行ってしまったのでした。ハリーは消えたレディを追って扉の向こうの廊下に出て必死に呼びかけたのでした。

「おーい―待って―戻ってくれ!」

近づいてみるとハリーは話をしたことこそありませんでしたが何度か廊下ですれ違ったことのあるゴーストでした。ハリーは「失われた髪飾り」について知っていることを教えて欲しいと懸命に頼んだのでした。

レディは当初教えることを拒みましたがハリーがヴォルデモートを打ち負かすためにはどうしても必要なので教えて欲しい!それともあなたは「そんなこと」には関心がないのですか?と言い・・・

さらにもしあなたがホグワーツのことを気にかけていてヴォルデモートが滅ぼされることを願っているのなら「その髪飾り」について知っていることを話して欲しいとハリーが迫ると・・・

レディは話し始めたのでした。

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第31章「ホグワーツの戦い」でした。
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