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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

セブルス、俺様は「この杖」の主人(あるじ)にならねばならぬ。杖を制するのだ。さすれば俺様はついにポッターを制する。ヴォルデモート卿が「ニワトコの杖」の真の所有者になるためにした決断とは?(全3項目)

3-1.ヴォルデモート卿のジレンマ
ほんの一瞬の迷いがありました。ハリーはためらいました。自分はロンとハーマイオニーを罠に引き込もうとしているのではないか?しかし!その一方で残酷で明白な現実が迫っていました。

前進する唯一の道は大蛇を殺すことであり「その蛇」はヴォルデモートと共にあります。結局ハリーはロンに僕たちも行くからと押されてトンネルに体を押し込んだのでした。

「叫びの屋敷」の出入り口に到着するとハリーはハーマイオニーに渡された「透明マント」を被って全神経を張り詰めながら近づき木枠と壁の間に残されたわずかな隙間から部屋の中を覗き見たのでした。

前方の部屋はぼんやりとした灯りに照らされ海蛇のようにとぐろを巻いて回っているナギニの姿が見えました。星を散りばめたような魔法の球体の中でナギニは安全にぽっかりと宙に浮いていました。

その時スネイプの声がしてハリーは心臓がぐらりと揺れました。スネイプはハリーが隠れている所から数センチ先の至近距離にいたのです。スネイプが大股で覗き穴の前を通り過ぎました。

ハリーはナギニに目を向けたまま少し身を引きました。ナギニを囲んでいる守りを貫く呪文はあるのだろうか?しかし何も思いつきません。一度失敗すれば自分の居場所を知られてしまいます。

「わが君、抵抗勢力は崩れつつあります」
「しかも、おまえの助けなしでもそうなっている」

スネイプはヴォルデモートに自分にハリーを探すよう命令してくださいと進言したのでした。私めがポッターを連れて参りましょう。私ならあいつを見つけられますと・・・

ところが!ヴォルデモートは立ち上がるとスネイプに対して意外な言葉を吐露したのでした。ヴォルデモートは指揮者がタクトを上げる繊細さと正確さでニワトコの杖を上げると・・・

「問題があるのだ、セブルス」

「セブルス、この杖はなぜ、俺様の思いどおりにならぬのだ?」

3-2.ヴォルデモートの残酷な決断
「わ―わが君?」スネイプは感情のない声で言ったのでした。

自分にはご主人様の言うことが理解できない。何故ならわが君は「その杖」で極めて優れた魔法を行なっておいでなのでとスネイプは答えたのでした。それに対してヴォルデモートは「違う」と・・・

俺様は普通の魔法を行なっている。確かに俺様は極めて優れているのだが「この杖」は違うと!約束された威力を発揮しておらず、昔オリバンダーから手に入れた杖と何ら違いを感じないと言ったのでした。

ヴォルデモートの口調は瞑想しているように静かでしたがハリーは徐々に募る額の痛みでヴォルデモートの抑制された怒りが高まって来ているのを感じたのでした。

執拗にハリーを探しに行きたいので戦いの場へ戻ることをお許しいただきたいと懇願するスネイプでしたがヴォルデモートはスネイプに「おまえもルシウスと同じことを言う」と返す言葉で言ったのでした。

何故ならヴォルデモートは当然既にハリーが自分の分霊箱を追っていることを知っていたからでした。だから必ずナギニを追って「ここ」にやって来るという確信があったのです。

しかし!ヴォルデモートは分霊箱のことは他の誰にも知られたくなかったのでスネイプには俺様は奴の弱点を知っている。自分のせいで周りで他の奴らがやられているのを黙って見てはいられない奴なんだと・・・

だから「どんな代償」を払ってでも奴はここに来るだろうと言ったのでした。そしてそのことよりも俺様はお前のことが話したくて戦いの場から呼び戻したのだとスネイプに言ったのでした。

3-3.この場面でのダンブルドア
「俺様が目下気がかりなのは、セブルス、あの小僧とついに顔を合わせた時に何が起こるかということだ!」

今にして思えば「この言葉」にはヴォルデモートの恐怖心や強い懸念が凝縮されていると云えるのかもしれませんね。再び「何か?」予想外のアクシデントが起こってハリー・ポッターを殺し損ねてしまうのでは?と・・・

ヴォルデモートが最初に所有したイチイの木の杖は何でもヴォルデモートの言うがままに事を成しました。しかしハリー・ポッターを亡き者にするのには「2回」も失敗してしまったのでした。

杖職人のオリバンバー翁から双子の芯のことを聞き出したヴォルデモートは今度はオリバンダー翁の進言に基いてルシウス・マルフォイから杖を借りルシウスの杖でハリーを殺そうとしたのですが・・・

ルシウスの杖はハリーの杖と出会った時に砕けてしまったのでした。またしてもヴォルデモートはハリー・ポッターを殺し損ねてしまったのでした。そこでヴォルデモートは「3本目」の杖を求めたのでした。

「ニワトコの杖」「宿命の杖」「死の杖」

ヴォルデモートは「その杖」を前の持ち主から奪ったのでした。アルバス・ダンブルドアの墓から奪ったのでした。しかし「この杖」は、あるべき本来の杖になることを拒むのです。

ヴォルデモートは考えに考え抜きました。ニワトコの杖は何故?伝説通りに正当な所有者に対して行うべき技を行わないのか?そしてヴォルデモートは結論を出したのでした。

本日の最後に
「ニワトコの杖」が俺様にまともに仕えることができないのは俺様が「この杖」の真の所有者ではないからだとの結論をヴォルデモートは出したのでした。

「ニワトコの杖」の所有権は最後の魔法使いを殺した魔法使いに所属する。お前がアルバス・ダンブルドアを殺した。だから現時点の「真の所有者」はセブルスお前なんだと・・・

セブルス、俺様は「この杖」の主人(あるじ)にならねばならぬ。杖を制するのだ。さすれば俺様はついにポッターを制する。これ以外に道はないと言ってヴォルデモートは「ニワトコの杖」で空を切ったのでした。

最初は何事も起こらず一瞬スネイプは死刑を猶予されたと思ったのでした。しかし次の瞬間にヴォルデモートの意図がはっきりしたのでした。大蛇の檻が空中で回転しスネイプは檻の中に取り込まれていました。

そしてヴォルデモートが蛇語で「殺せ」と・・・

ハリーは自分が何故?そんなことをするのか?分りませんでした。何故?死にゆく男に近づくのか?自分がどういう気持ちなのか?ハリー自身にさえ理解できませんでした。

ハリーが「透明マント」を脱いでスネイプを見下ろし身を屈めるとスネイプはハリーのローブの胸元をつかんで引き寄せました。死に際の息苦しいゼィゼィという音がスネイプの喉から漏れました。

「これを・・・取れ・・・これを・・・取れ」

血以外の何かが!青みがかった銀色の気体でもない液体でもない「何か」がスネイプの口と両目と両耳から溢れ出ていました。ハリーはハーマイオニーがどこからともなく取り出して来たフラスコに「それ」を入れました。

フラスコの口元まで一杯になった時、スネイプにはもはや一滴の血も残っていないように見えました。ハリーのローブをつかんでいたスネイプの手が緩みました。

「僕を・・・見て・・・くれ」

ハリーの緑の目が黒い目を捕えました。しかし一瞬の後に黒い両眼の奥底で何かが消え1点を見つめたまま虚ろになりました。ハリーをつかんでいた手が床に落ちてスネイプは動かなくなったのでした。

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第32章「ニワトコの杖」でした。

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