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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ついにハリーとヴォルデモート卿が雌雄を決する時がやって来ました。一方が他方の手にかかって死なねばならぬ。何となれば一方が生きる限り他方は生きられぬ。(全3項目)

3-1.ハリー・ポッター対トム・リドル
ハリーが「透明マント」を脱ぐと大広間のあっちこっちから「ハリー!」「ハリーは生きている!」の衝撃の叫び声や歓声が上がりました。しかし!それはたちまちの内に止んだのでした。

ヴォルデモートとハリーが睨み合い互いに距離を保ったまま円を描いて動き出したからです。2人の動きを見て見守る人々は恐れ周囲は静まり返ったのでした。

「誰も手を出さないでくれ」

水を打ったような静けさの中でハリーの声はトランペットのように鳴り響いたのでした。ヴォルデモートは赤い眼を見開いて「今日は誰を盾にするつもりだ?」と言ってハリーを嘲ったのでした。

「誰でもない」とハリーは一言で答えヴォルデモートにさらに言い返したのでした。分霊箱はもうない。だから残っているのはお前と僕だけだ。一方が生きる限り他方は生きられぬ。

つまり2人の内のどちらかが永遠に去ることになるのだと・・・

偶然生き残ったくせに勝つのは自分だと考えているようだな?とハリーを罵倒するヴォルデモートでしたがハリーも負けてはいません。自分はお前の知らない大切なことを沢山知っていると応戦したのでした。

ハリーが本当に究極の秘密を知っているのではないか?という微かな可能性にヴォルデモートはたじろいでいました。その思いがハリー以外の人々の存在をヴォルデモートの頭の中から追い出していました。

2人は互いに回り込み相手にだけ集中して最後の秘密だけが2人を隔てていました。ヴォルデモートが言いました。今お前を救うものが愛ではないのなら俺様にはできない魔法か・・・

もしくは俺様の武器より強力な武器を持っていると信じ込んでいるのか?と言うとハリーはそれに対して「両方とも持っている」と答えたのでした。ヴォルデモートの顔に衝撃が走りました。

やがてヴォルデモートの胸は激しく波打ちハリーは今にも呪いが飛んで来ることを感じ取っていました。自分の顔を狙っている杖の中に次第に高まっているものを感じていました。そして!ついに!

「アバダ ケダブラ!」
「エクスペリアームス!」

ヴォルデモートの甲高い叫びを聞くと同時にハリーはドラコの杖で狙いを定め天に向かって一心込めて叫んでいました。ドーンという大砲のような音と共に黄金の炎が噴き出し2つの呪文が衝突した点を印しました。

そして・・・

3-2.勝利!
ニワトコの杖は高く舞い上がり魔法の天井を横切ってハリーの元に飛んで来ました。的を逃さないシーカーの技でハリーの空いている片手が杖を捕えました。一方ヴォルデモートは両腕を広げてのけぞり・・・

真っ赤な眼の切れ目のような細い瞳孔が裏返ったのでした。ヴォルデモート卿はありふれた最期を迎えて床に倒れました。その身体は弱々しく萎びて両手には何も持たず蛇のような顔は虚ろで何も気づいてはいません。

ヴォルデモートは撥ね返った自らの「死の呪文」に撃たれて死んだのでした。そしてハリーは2本の杖を手に敵の抜け殻をじっと見下ろしていたのでした。勝負は決したのです!

身震いするような一瞬の沈黙の後に衝撃が漂い、次の瞬間ハリーの周囲がドッ!と沸いて見守っていた人々の悲鳴や歓声に叫びが一気に爆発したのでした。真っ先にハリーに駆け寄ったのはやはりロンとハーマイオニーでした。

2人のわけの分らない叫び声がハリーの耳にガンガン響きました。さらにハリーは誰が何を言っているのか?一言も聞き取れず、誰の手がハリーをつかんでいるのか?引っ張っているのか?全く分りませんでした。

何百という人々がハリーに押し寄せ何とかして触れようとしていました。ついに終わったのです。「生き残った男の子」のお陰で・・・

3-3.この場面でのダンブルドア
ヴォルデモート卿は結局「大きな勘違い」を多数していたためにハリーに敗れ滅亡して行きました。ここでは2人のやり取りから明らかになった「2つ」の事柄について触れておくことにします。

●セブルス・スネイプのこと
シビル・トレローニーによって為された予言の「7月の末に生まれる男の子」をヴォルデモート卿が「ハリー・ポッター」と断じたためスネイプはダンブルドアのスパイになったのでした。

スネイプは子供の頃からほとんど全生涯をかけてハリーの母リリーを愛していたからでした。しかし人を愛することを知らないヴォルデモート卿はそんなスネイプの気持ちを理解できなかったのです。

表向きと言うか?ご主人様には「純血の別の女がいる」と言っていたようですがスネイプが一途に思い続けていたのはハリーの母リリーだったというわけです。

●ニワトコの杖のこと
ハリーはヴォルデモートに「その杖はお前にとってはまだ本来の機能を果たしていない」と言ったのでした。何故ならお前が殺す相手を間違えたからだとハリーは断じたのでした。

それはセブルス・スネイプが「ニワトコの杖」の真の所有者だったことはなかったからです。スネイプはダンブルドアを打ち負かしていないからなのです。

確かにスネイプはダンブルドアを殺していますが、ダンブルドアの死は事前に2人の間で決められていたことなので計画通りに事が進めば「杖の魔力」はダンブルドアと共に死ぬはずだった。

何故ならダンブルドアから「ニワトコの杖」を勝ち取る者は誰もいなかったはずだったのです。ところがダンブルドアの意に反して「この杖」を勝ち取った人物がいたのです。「ニワトコの杖」の・・・

真の主人(あるじ)はドラコ・マルフォイだったのです。

しかし今の「真の所有者」はドラコ・マルフォイではないのです。何週間も前にドラコはハリーが打ち負かしてしまったのです。ハリーはドラコから今持っている「サンザシの杖」を奪ったのです。

こうして「ニワトコの杖」の真の所有者は最終的にはハリーになったというわけなんですよね。

本日の最後に
こうしてヴォルデモートに勝利したハリーは「指導者」であり「象徴」であり「救い主」であり「先導者」だということで「徹夜で実は寝ていない」とか、ほんの数人の人間と一緒に過ごしたいとか・・・

そういう個人的な事情や願望は一切無視されて、あっちからもこっちからも引っ張り凧ということになってしまったのでした。気がつくと隣にはルーナがいたのでした。

「あたしだったら、しばらく1人で静かにしていたいけどな」
「そうしたいよ」

ルーナの計らいでハリーは「透明マント」を被りロンとハーマイオニーと一緒に大広間を出たのでした。2人には話したいことが山ほどあったのです。「憂いの篩」で見たことに「禁じられた森」での出来事と・・・

3人はやがて暗黙の内に目的地と決めていた校長室に到着しました。3人はガーゴイルを乗り越えて石の螺旋階段に乗り校長室の扉を押し開けたのでした。歴代校長の肖像画たちが総立ちになって拍手し迎えてくれたのでした。

しかしハリーが話しかけたのはダンブルドアただ1人だけでした。ハリーは疲れ果て目もかすんでいましたが細心の注意を払って言葉を選び「蘇りの石」は森で落としてしまったことや・・・

「ニワトコの杖」は元の場所に戻すことを報告・宣言したのでした。ハリーとダンブルドアは互いに微笑み合ったのでした。ロンは「ニワトコの杖」が欲しいような雰囲気でしたが・・・

ハーマイオニーは「ハリーが正しいと思うわ」と静かに言いハリーは「この杖は役に立つどころか厄介なことばかり引き起こしてきた」と言って肖像画から顔を逸らし最後に言ったのでした。

「それに正直言って、僕はもう一生分の厄介を十分味わったよ」

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より第36章「誤算」でした。

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