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ハリーがヴォルデモート卿を倒してから「19年」の歳月が経ちました。ハリーは?ロンとハーマイオニーは?ドラコ・マルフォイは?そして魔法界はどうなったんでしょうか?(全3項目)

3-1.キングズ・クロス駅にて
「あの日」から19年後の9月1日小さな家族の集団が車の騒音の中を煤けた大きな駅に向かって急いでいました。父親と母親が荷物で一杯のカートを1台ずつ押していました。

それぞれのカートの上には大きな鳥籠が揺れていて籠の中ではふくろうが怒ったようにホーホー鳴いていました。一方父親の腕にすがってぐずぐずと歩いている赤毛の女の子は泣きべそをかいていたのでした。

「もうすぐだよ、リリーも行くんだからね」
「2年先だわ。いますぐ行きたい!」

人混みを縫って9番線と10番線の間の柵に向かうふくろう付きの家族を通勤者たちが物珍しげにじろじろ見ていました。2人の兄たちは車の中で始めた口論を蒸し返していました。

「僕、絶対違う!絶対スリザリンじゃない!」

ジェームズは弟のアルバスに向かってニヤリと笑っていましたが母親の目を見ると口をつぐんだのでした。そして母親からカートを受け取ると走り出したのでした。次の瞬間ジェームズの姿は消えていました。

アルバスは兄のいなくなった一瞬を逃さず両親に「手紙をくれるよね?」と頼んだのでした。母親はそんなアルバスに「そうしてほしければ毎日でも」と言ったのでした。

3人は並んでカートを押し速度を徐々に上げました。そして家族は揃ってキングズ・クロス駅の9と3/4番線に現れたのでした。

3-2.9と3/4番線にて
こうして入ったキングス・クロス駅の9と3/4番線でハリー・ジニー夫妻とロン・ハーマイオニー夫妻が顔を合わせて双方の家族構成が明らかになったというわけです。ここで改めて整理・紹介してみることにします。

●ハリー・ポッターとその妻ジニー
長男、ジェームズ・シリウス・ポッター(ホグワーツ2年生)
次男、アルバス・セブルス・ポッター(この年、新入生)
長女、リリー・ルーナ・ポッター(2年後入学)

●ロン・ウィーズリーとその妻ハーマイオニー
長女、ローズ・ウィーズリー(この年、新入生)
長男、ヒューゴ・ウィーズリー

●ドラコ・マルフォイとその妻
長男、スコーピウス・マルフォイ(この年、新入生)

●ビル・ウィーズリーとその妻フラー
長女、ビクトワール・ウィーズリー

ちなみにここではルーピン・トンクス夫妻の忘れ形見テッド・リーマス・ルーピンも登場していますね。そしてビル・フラー夫妻の長女ビクトワールはテッド・ルーピンと付き合っているようです。

3-3.この場面でのダンブルドア
「僕、スリザリンだったらどうしよう?」

アルバスにとっては「それ」がどんなに重大なことで真剣にそうなることを恐れているからこそ堪え切れずに父親だけに打ち明けたのだとハリーには判ったのでした。ハリーはそんなアルバスにこう言ったのでした。

「お前はホグワーツの2人の校長の名前をもらっている。その1人はスリザリンで父さんが知っている人の中でも、おそらく一番勇気のある人だった」

だから父さんも母さんもアルが『どっちの寮』になってもかまわないんだよ。だけどお前にとって大事なことならスリザリンではなくグリフィンドールを選べるとハリーは次男に言ったのでした。

私はハリーにそう言わしめたのは「憂いの篩」で見たスネイプの記憶の中でダンブルドアがスネイプに言っていた「あの言葉」が念頭にあるからだと思いますね。

「そうじゃな。君はイゴール・カルカロフよりずっと勇敢な男じゃ。のう、わしは時々『組分け』が性急すぎるのではないかと思うことがある」

本日の最後に
「組分け帽子は、お前がどっちを選ぶかを考慮してくれる」

ハリーが「このこと」を我が子に打ち明けたのはアルバスが初めてでした。それを聞いた途端アルバスが感じ入ったように目を見張るのをハリーは見たのでした。アルバスは列車に飛び乗りジニーがドアを閉めたのでした。

汽車の中からも見送りに来ている人からも注目を集めている父親を見てアルバスが「どうしてみんな、じろじろ見ているの?」と訊いて来ましたがロンの言った冗談でみんなが笑ったのでした。

「僕のせいなんだよ。僕はとても有名なんだ」

ホグワーツ特急の蒸気の最後の名残が秋の空に消えて列車が角を曲がってもハリーはまだ手を挙げていました。そんなハリーにジニーが呟くように言ったのでした。

「あの子は大丈夫よ」

そしてハリーもジニーを見て言ったのでした。

「大丈夫だとも」

本日の記事で取り上げたのは・・・
第7巻「死の秘宝」より終章「19年後」でした。
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