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そんなわけで昨日でダンブルドア・シリーズの「死の秘宝」編が終わったので本日は毎度お馴染みの総括をすることにします。今日の記事ではシリーズの最重要人物の「あの2人」と「ニワトコの杖」の所有権を巡る争いについて改めて考えてみたいと思います。(全3項目)

3-1.「ニワトコの杖」の所有権の変遷
「ニワトコの杖」の所有権を巡る争いに巻き込まれてセブルス・スネイプがヴォルデモート卿に殺されたことは非情に不幸なことで痛恨の極みと云えるでしょうね。

と!いうのも「この杖」の真の所有者になるためには必ずしも前の所有者を殺す必要はないからです。グリンデルバルドもダンブルドアも前の所有者を殺してはいないからです。

以前の所有者つまりグレゴロビッチとグリンデルバルドを殺したのは他ならぬヴォルデモート卿でした。しかもスネイプが「この杖」の真の所有者だったことは1度もなかったのです。

●ドラコ・マルフォイからハリー・ポッターへ
先日の記事でも説明したように確かにスネイプはダンブルドアを殺していますが「このこと」は事前に2人の間で決められていたことなのでスネイプはダンブルドアを打ち負かしてはいないのです。

そして武装解除の術(エクスペリアームス)でダンブルドアから「この杖」を奪い新たな真の所有者になったのがドラコ・マルフォイだったというわけです。しかしドラコ本人はこのことに全く気づいてはいませんでした。

そしてそのドラコ・マルフォイからサンザシの杖を奪うことでドラコを打ち負かし次に「この杖」の真の所有者になったのがハリーだったというわけです。

●残された火種
こうして「ニワトコの杖」の真の所有者になったハリーなんですが「ここ」で新たな問題が起きて来るという結果になったんですよね。つまりハリーは真の所有者になった時「この杖」に触れてさえいないんですよね。

当時「ニワトコの杖」はホグワーツにあってダンブルドアの遺体と共に埋葬されていました。そしてそれをヴォルデモート卿が奪ったのです。ハリーが奪ったのはドラコのサンザシの杖だったのです。

つまり!こうなると今現在ハリーが持っている「柊と不死鳥の杖」を奪ってハリーを打ち負かせば同時に「ニワトコの杖」の所有権も一緒に移動してしまうということになってしまうんですよね。

ハリーは「ニワトコの杖」を再びダンブルドアの墓に戻し、今は直接は「この杖」を持ってはいませんがハリーが生きている限り「ニワトコの杖」の魔力もまた生き続け・・・

ハリーが決して負けることが許されないという状況も続くということになるんですよね。

3-2.改めてダンブルドアとスネイプについて
以前にもチラリと触れましたが「この2人」の関係はホグワーツ魔法魔術学校の校長と一教師を超越した深いものだったと私は思いますね。2人には「1つ」の大きな共通点があったのです。

●ダンブルドアとスネイプの関係
それはお互いの『真実の姿』を知っていたのは共にダンブルドアとスネイプだけだったということです。1人の女性を一途に思い続けるスネイプを知っていたのはアルバス・ダンブルドアただ1人だけでした。

ダンブルドアもまた周囲の大多数の人たちからは「ダンブルドアにできないことはない」「ダンブルドアに解決できない問題はない」などと期待・信頼され常にそれに応えなくてはなりませんでした。

「愚かなダンブルドア」とか「弱気なダンブルドア」の姿を見せることなど許されなかったのです。しかしダンブルドアはスネイプにだけは自分の本当の姿を見せていたのです。

「死の秘宝」下巻440~442ページでの鬼気迫る2人のやり取りが「そんな2人」の関係を象徴していると私は思いますね。スネイプもまた自分を理解してくれている唯一の人だからこそ本気で怒ったのです。

「なぜその指輪をはめたのです?それには呪いがかかっている。当然ご存知だったでしょう。なぜ触れたりしたのですか?」

「わしは愚かじゃった。いたく、そそられてしもうた」
「何に、そそられたのです?」
「・・・・・・・・・・」

「私をもう少し早く呼んでくださったら、もっと何かできたものを。もっと時間を延ばせたのに!」

等々ですね。

●セブルス・スネイプ・ファンの恨み節?
そんな激しくも深い信頼関係を構築していた「この2人」だったのですが、特にスネイプ・ファンのほうにはダンブルドアに対して不満や恨みを抱いている人たちが少なからずいるようです。

それはダンブルドアは「あういう形」でヴォルデモート卿に殺されることを承知の上でスネイプに自分を殺させただろうということです。ああなることが解っていたのに殺(や)らせただろうということです。

3-3.究極の密偵?セブルス・スネイプ
「不死鳥の騎士団」に「闇の陣営」と当初は双方から疑われていたスネイプだったのですがダンブルドアを殺したことで「やっぱり!あいつは」と評価が定まることになったわけなんですが・・・

最後の最後に明らかになってみれば実は皮肉にもセブルス・スネイプはヴォルデモート卿がハリーの母リリーを追うようになってからはダンブルドア側の人間だったということが判明したというわけなんですよね。(苦笑)

●場面、その1「第1章、闇の帝王動く」と「第4章、7人のポッター」
スネイプはヴォルデモート卿にハリーがプリベット通り4番地を離れる正確な日時を教えましたが、ハリーが「7人」になるという一番肝心なことは黙っていたのです。

しかも実は「7人のポッター作戦」をマンダンガス・フレッチャーを通じて騎士団に提案していたのもスネイプだったのです。さらにスネイプにそれを示唆したのは肖像画のダンブルドアでした。

●場面、その2「第19章、銀色の牝鹿」
グロスター州のディーンの森でハリーに「グリフィンドールの剣」を渡したのもスネイプでした。フィニアス・ナイジェラスの報告を受けてスネイプが現地に赴き策を講じでハリーに剣を渡したのです。

この件にも肖像画のダンブルドアが深く関与していたというわけです。

●場面、その3「第30章、セブルス・スネイプ去る」
ハリーが背後にいるのであればと激しくマクゴナガル先生に迫るスネイプだったのですがフリットウィック先生とスプラウト先生が駆け付けてしまったため逃げざる追えない状況に追い込まれてしまったのでした。

当然ハリーとマクゴナガル先生はスネイプの意図・思惑はハリーを捕えて「ただ」闇の帝王に引き渡すことだと思っていたのでしょうが実は違っていたのです。スネイプはダンブルドアから・・・

託された伝言をハリーに伝えようと必死だったのです。

●場面、その4「第32章、ニワトコの杖」
表向きは自分は闇の帝王にお仕えすることが唯一の願いだとヴォルデモート卿に言っていたスネイプだったのですが頭の中では全く違うことを考えていたのです。全く違うことが頭の中を支配していたのです。

先ほどに引き続きスネイプの頭の中を支配していたのは「一刻も早くハリー・ポッターを見つけ出してダンブルドアから託された伝言を話さなくては」という思いだったのです。しかし!

伝えることはできたのですが・・・

本日の最後に
セブルス・ファンの間では今でも「先生はダンブルドアを殺す任務を背負わされてしまったばかりにヴォルデモート卿に殺されてしまった」とダンブルドアに不満を漏らす人が少なからずいるようですが・・・

私はダンブルドアは自分以外の人間・・・特にハリーにはスネイプの真実の姿を知って欲しかった。スネイプがハリーの母リリーを一途に思い続けていたことを知って欲しかったんだと思いますね。

スネイプが胸襟を開いて自分の過去を赤裸々に打ち明ける気になったのは「我輩はもう死ぬ!」という状況だったからだと私は思いますね。残念なことですが結局2人は生きている内は分かり合えなかったのです。

そういう運命だったのです。
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