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こうして巨人の居住地から帰って来て「魔法生物飼育学」の教職に復帰したハグリッドだったのですが「どうしてそんなに傷だらけなのか?」の理由をハリーたち3人にすら打ち明けてくれないし何だか妙な雰囲気なのです。しかし復帰して最初の授業ではハリーの今学期最大の疑問を解いてくれたのでした。(全3項目)

3-1.復帰後の初授業では?
トレローニーがアンブリッジに放り出されてもかまわないけど決してハグリッドはそうさせない!と固く固く決意したハーマイオニーは翌日の日曜日もハグリッドの小屋に出かけて行ったのでした。

ロンとハリーも一緒に行きたかったのですが宿題の山が今にも崩れそうな高さに達していたので渋々談話室に留まって校庭から聞こえて来る楽しげな声を耐え忍びながら処理していたのでした。

ハーマイオニーは昼食間際に戻って来ました。ロンが授業計画をすっかり立ててやったのか?と訊くとハーマイオニーは「やってはみたんだけど」と疲れたように言ったのでした。

ハーマイオニーが到着した時何とハグリッドは小屋にいなかったそうです。そして30分以上も経ってから森の中からのっしのっしと姿を現したのだそうです。森の中で何をしていたのでしょうか?

加えて前の晩にロンも感じていたようにハグリッドは何だかおかしなムードだとハーマイオニーも同様に感じたようでした。ハーマイオニーの言うことを半分も聞いてはいないようなのです。

さらに何故あんなに傷だらけなのか?の理由を言おうともしませんし、とにかく巨人の居住地から帰って来たハグリッドは何だか妙な雰囲気なのです。ハグリッドに何が起こったのでしょうか?

いよいよ火曜日になってハグリッドが教職に復帰して最初の「魔法生物飼育学」の授業をハリーたち3人が受ける時がやって来ました。3人はかなり不安な気持ちでハグリッドの授業に向かったのでした。

ハグリッドがどんな教材を選んだのか?も気になりましたが、他には特にマルフォイ一味がアンブリッジの目の前で「どんな態度」を取るのか?も心配でした。

3-2.謎の動物の正体が明らかに!
ところが3人が防寒用の重装備をして森の端で待っているハグリッドに近づいてみると高等尋問官アンブリッジの姿はどこにもありませんでした。しかしだからと言ってハグリッドの様子はと云えば?

不安を和らげてくれるどころではありませんでした。相変わらず切り傷だらけで何ヵ所かからはまだ血が出ていました。ハグリッドを襲った怪物の毒が傷の回復を遅らせているのか?と思う程でした。

ハグリッドは死んだ牛の半身らしいものを肩に担いで「今日はあそこで授業だ!」と言って近づいて来る生徒たちに向かって背後の暗い木立を振り返りながら嬉々として呼びかけたのでした。

ドラコ・マルフォイが不安を口にしてスリザリン生たちがザワザワと同意しました。グリフィンドール生の何人かもマルフォイの言うことは的を射ているという顔をして心配を隠せない様子でした。

しかしハリーはマルフォイの声にちらりと恐怖の色が帯びるのを聞き取って思わずにんまりとしてしまったのでした。マルフォイが不快に思うことならハリーは何でも大歓迎でした。

ハグリッドは生徒たちに背を向けると森の中へと入って行きました。誰もハグリッドに従(つ)いて行きたくないようでした。ハリーがロンとハーマイオニーを見ると2人ともため息をついていましたが・・・

ハリーを見て頷くと3人は他の生徒たちの先頭に立ってハグリッドの背中を追ったのでした。ものの10分も歩くと木が密生していて夕暮れ時のような暗い場所に到着したのでした。地面には雪も積もっていませんでした。

ハグリッドは生徒たちを励ますように「集まれ」と2度呼びかけた後に奴らは肉の臭いに引かれてやって来るが俺のほうからも呼んでみると言って甲高い奇妙な叫び声を上げたのでした。すると・・・

ハリーが今学期の初日9月1日に見た馬車の轅の間にいた『あの生き物』が現れたのです。ハリーの胸にどっと安堵感が押し寄せたのでした。この生き物はハリーの幻想や妄想などではなく実在していたのです。

しかもハグリッドも「この生き物」を知っていたのです。ところがハリーが待ち切れない気持ちでロンを見るとロンはまだ木々の間をキョロキョロと見つめるばかりだったのです。しかもロンはこう言うのです。

「ハグリッドはどうしてもう1度呼ばないのかな?」

よくよく見渡してみると「その生き物」が見える様子なのはハリーの他には「2人」しかいなかったのでした。2人の内の1人は何とネビルでした。その生き物の名前がセストラルと聞いてハーマイオニーは・・・

納得したように「あっ!」と小さな声を上げたのでした。そこでセストラルという生き物を見ることができるのは「死を見たことがある者」だけなんだということが明らかにされたのでした。

だからロンやハーマイオニーには見えなくてセドリック・ディゴリーの死を見たハリーには見えるようになったというわけだったんですよね。

3-3.ハグリッドとアンブリッジ
こうして「魔法生物飼育学」の教職に復帰したハグリッドだったのですが純血を重んじるバリバリの差別主義者のアンブリッジが査察官では公正中立な評価など望むべくもなかったというわけです。

それは代用教師のグラブリー・プランク先生に対する対応とハグリッドに対する対応が天と地ほどに隔たった内容になったことからも明らかでした。(上巻506~508ページ参照)

アンブリッジはグラブリー・プランク先生に対しては「客観的な部外者」としてホグワーツのことをどう思うのか?と率直な意見を求めていたりもしていたのに・・・

ハグリッドに対しては身振り手振りの行為を繰り返したり普通の言葉が通じないかのように必要以上に大きな声で話しかけるなどの極めて差別的な行動を取ったのでした。

つまり教師としての力量を評価する以前に「純血の魔女だからグラブリー・プランク先生は合格」逆に「母親が巨人だからハグリッド先生は不合格」という査定が為されたというわけです。

こうしてハグリッドはトレローニー先生に続いて『停職候補』の教師ということになってしまったのでした。深いため息をついた後に玄関ホールの扉を出て石段を下り校庭を重い足取りで去って行く姿を見送りながら・・・

ハリーは「これ以上」あとどれだけ多くの悪い知らせに耐えていかなくてはならないのだろう?と訝りながらハグリッドの後ろ姿を見つめていたのでした。

今日の最後に
ハグリッドが「魔法生物飼育学」の教職に復帰して最初の授業でセストラルを取り上げたのは当然この生き物の存在をハリーに教えるためだったんでしょうね。

ハーマイオニーはこの授業の終了後にグラブリー・プランク先生だったらNEWT試験まではセストラルみたいな生物を見せたりはしなかっただろうと言っています。

つまり本来なら6年生か7年生になってから教える生物だということなんでしょうね。しかしハリーが先学期の末にセドリック・ディゴリーの死を見てセストラルが見えるようになっているハズだからということで・・・

ハグリッドはおそらく夏休みに入った時点で既にダンブルドアの任務を終えて巨人の居住地から帰って来たら最初の授業ではセストラルを取り上げるんだと決めていたと私は思いますね。(笑)
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