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「自分の宝」「自分の守り」「不死の碇」やっとのことで「ニワトコの杖」を手に入れ最後の弱みを取り払ったと思ったら・・・他の物も知っているのか?既に行動に移したのか?ダンブルドアが奴の陰にいるのか?そしてニワトコの杖の真の所有者になるためにヴォルデモートが最後に決断したこととは?(全3項目)

3-1.「ニワトコの杖」はホグワーツに・・・
ヴォルデモートはホグワーツの校門にいました。夜明け前の校庭からは校長のセブルス・スネイプがランプを揺らしながら校門に近づいていたのでした。

ヴォルデモートはスネイプと並んで湖へと校庭を滑るように歩いていました。そしてスネイプに自分を1人にするよう命じたのでした。スネイプは頭を下げ黒いマントを後ろになびかせて今来た道を戻って行ったのでした。

ヴォルデモートは湖の縁を歩き続けました。そして到着したのは湖のほとりに立つ白い大理石の墓でした。見知った光景には不必要な汚点だ。ヴォルデモートは再び抑制された高揚感が押し寄せて来るのを感じたのでした。

破壊の際に感じる陶然とした目的意識でした。ヴォルデモートは古いイチイの杖を上げました。この杖の最後の術として「これほどふさわしい」ものがあるだろうか?

この老いぼれは大理石か死が杖を守るとでも思ったのだろうか?闇の帝王が墓を冒讀することを恐れるとでも思ったのか?

蜘蛛のような指が襲いかかりダンブルドアが固く抱いた杖を引っ張りました。ヴォルデモートがそれを奪うと杖の先から火花が噴き出し最後の持ち主の亡骸に降りかかったのでした。

杖はついに新しい主人に仕える準備ができたのです。

3-2.ヴォルデモート卿の秘密
そんなわけで念願の「ニワトコの杖」をついに手に入れたヴォルデモートだったのですが5月の始めにはグリンゴッツの小鬼から衝撃の報告を受けることになったのでした。

ヴォルデモートはハリー・ポッターがホグワーツには戻らず「穢れた血」のハーマイオニー・グレンジャーと放浪の旅を続けているのは首に一万ガリオンの懸賞金が懸けられている上に・・・

のこのこと学校に戻って来たりなどすれば即座に捕まって自分に殺されることが判り切っているからだと思っていたんでしょうね。実は自分の分霊箱を探し出して破壊することが真の目的だとは思いもしなかったというわけです。

そのためグリンゴッツの小鬼からレストレンジ家の金庫からヘルガ・ハッフルパフの金のカップが盗まれたと聞いた時のヴォルデモートが受けた衝撃は極めて大きなものになったというわけです。

ヴォルデモートの前には魔法使いが半円状に並んで足元の床にはグリンゴッツの小鬼が震えながらひざまづいていたのでした。ヴォルデモートの頭の中は怒りと恐れで燃え上がっていました。

「もう一度言え!」とヴォルデモートが呟くように言うと小鬼は高みから見下ろしているヴォルデモートの眼を見ることができず震え上がっていたのでした。

「怒りの叫び」「否定の叫び」がヴォルデモートの口から他人の声のように漏れたのでした。ヴォルデモートは逆上し荒れ狂いました。知る者は誰もいなかったはずなのに何故ハリー・ポッターがそれを?

ニワトコの杖が空を切り緑の閃光が部屋中に走ると足元にひざまづいていた小鬼が転がって絶命しました。周囲で見ていた魔法使いたちは怯え切って飛び退きベラトリックスとルシウス・マルフォイは・・・

ヴォルデモートのただならぬ殺気を感じて他の者を押し退けて真っ先に扉へと走ったのでした。ヴォルデモートの杖は何度も何度も振り下ろされ逃げ遅れた者は1人残らず殺されたのでした。

「自分の宝」「自分の守り」「不死の碇」あの小僧は他の物も知っているのか?既に行動に移したのか?他の物も探し出したのか?ダンブルドアが奴の陰にいるのか?

いや!他の分霊箱は安全なはずだ。しかし知っておかねばならぬ。確認のためにも万全を期すためにも他の隠し場所に戻らなければならぬ。分霊箱の守りをさらに強化せねばなるまい。

ヴォルデモートは荒々しく部屋を出て玄関ホールを通り抜けると庭に出て一番身近に置いている分霊箱の蛇のナギニを呼び寄せると最初に確認するゴーントの小屋に向かったのでした。

3-3.ヴォルデモート卿のジレンマ
杖を指で回して眺めながらヴォルデモートは城の「あの部屋」のことを考えていました。「秘密の部屋」と同じように「あの部屋」を見つけるには賢く狡猾で好奇心が強くなければならぬ。

だからあの小僧に髪飾りが見つけられるはずがないと自分には自信がある。しかしダンブルドアの操り人形めは予想もしなかったほど余りにも深く進んで来た。余りにも深く・・・

ヴォルデモートは再び指に挟んだ杖に目を落としました。ヴォルデモート卿を煩わすものは何とかせればならぬ。そこでヴォルデモートはルシウス・マルフォイに命じてスネイプを呼び寄せたのでした。

「問題があるのだ、セブルス」
「わが君?」

ヴォルデモートは指揮者がタクトを上げる繊細さと正確さでニワトコの杖を上げながらスネイプに言ったのでした。この杖は何ゆえ自分の思い通りにならぬのか?と・・・

それに対してスネイプは「私めには理解しかねます。わが君はその杖で極めて優れた魔法を行っておいでです」と答えたのでした。ところがヴォルデモートは「違う」と・・・

自分は普通の魔法を行っている。確かに自分は極めて優れているのだが「この杖」は違う。約束された威力を発揮しておらず昔オリバンダーから手に入れた杖と何らの違いも感じられないと反論したのでした。

「わが君、疑問の余地はありません。必ずや・・・」
「いや、疑問があるのだ、セブルス。疑問が」

今日の最後に
ヴォルデモートが最初に持ったイチイの木の杖は何でもヴォルデモートの言うがままに事を成しました。しかし1つだけハリー・ポッターを亡き者にすることだけはできなかったのです。

そこでオリバンダーを捕えて拷問したところ双子の芯のことを白状したのでヴォルデモートはルシウス・マルフォイから杖を借り受けて事に及んだのでした。ところがルシウスの杖は・・・

ハリー・ポッターの杖によって破壊されてしまったのです。そこでヴォルデモートは3本目の杖を求めたのでした。それが「ニワトコの杖」だったというわけなんですよね。

ところが「ニワトコの杖」は在るべき本来の杖になることを拒むのです。何故伝説通りに正当な所有者に対して行うべき技を行わないのか?ヴォルデモートは考えに考え抜いてついに答えを出したのでした。

その「答え」とは?
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