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「親は子供から離れるべきじゃない」あまりの後味の悪さに自分がルーピンにしたことは果たして正しかったのだろうか?と苦しむハリーでしたが結果としては?ルーピンは僕を許してくれるのだろうか?お父さんなら何と言うのだろう?(全3項目)

3-1.経過報告
「それで君たちは結婚式の後まっすぐにここに来たのかね?」

ルーピンにこう問われてハリーがトテナム・コート通りで2人の死喰い人に出くわしたことを話すとルーピンはビックリして持参して来たバタービールをほとんどこぼしてしまったのでした。

3人から事の次第を聞き終えたルーピンは一大事だという顔をしたのでした。どうやって2人の死喰い人はハリーたちをそんなに早く見つけ出すことができたのか?ルーピンにも見当がつかなかったからです。

ルーピンは動揺していました。しかしハリーたちにとっては「その問題」は後回しでよかったのです。ハリーはルーピンに自分たちがいなくなった後の状況をもっと詳しく話して欲しいと言ったのでした。

結婚式の会場に踏み込んで来た死喰い人は全部で12人ほどいたそうです。しかし連中は式場にハリーがいることを知らなかったのだそうです。後にウィーズリーおじさんが聞いた噂では死喰い人たちは・・・

ハリーの居場所を聞き出そうとしてスクリムジョールを拷問した上に殺したらしいとのことでした。しかしスクリムジョールはハリーが「隠れ穴」にいることを決して言わなかったのだそうです。

ハリーはロンとハーマイオニーを見ましたが2人とも驚きと感謝が入り混じった顔をしていました。ハリーはスクリムジョールがあまり好きではありませんでしたが最後の最後には・・・

スクリムジョールはハリーを守ろうとしたのです。

こうして魔法省が死喰い人とヴォルデモートの手に落ちて「どうなったのか?」の状況を理路整然と説明している内は良かったのですが突如としてルーピンが「3人に同行したい」と言い出したあたりから・・・

何やら怪しげな雰囲気が漂い始めたのでした。

3-2.苦しむリーマス
「でも、トンクスはどうなるの?」

3人に同行したいと言い出したルーピンにハーマイオニーが懸念を示したのでした。ルーピンはトンクスと結婚しているというのにトンクスを置いて私たちに従いて来てしまっていいものなのだろうか?と・・・

そんなハーマイオニーの疑問に対してルーピンはトンクスは実家に帰ることになるだろうから完璧に安全だと答えたのでした。しかしルーピンの言い方には「何かしら?」引っかかるものがありました。

やがてしばしの沈黙の後にルーピンは意を決して不快なことを認めるといった雰囲気で口を開いたのでした。トンクスは妊娠していると言うのです。ハーマイオニーは「素敵!」と言いロンは「いいぞ!」と心から言い・・・

ハリーもまた「おめでとう」と言ったのですがルーピンは「うれしい!」というよりも何やら不機嫌な表情を浮かべたのでした。さらに執拗に「3人に従いて行きたい」と言うルーピンに対してハリーは・・・

ジェームズなら間違いなく私に君と一緒にいて欲しいと思ったに違いないと主張するルーピンに対してハリーは自分はそうは思わない。はっきり言って僕の父はきっとルーピンがどうして自身の子供と一緒にいないのか?

その理由を知りたがっただろうと言ったのでした。ハリーの「この一言」でルーピンの顔からは血の気が失せ4人がいる厨房には再び重苦しい雰囲気の沈黙が流れたのでした。

しばらくしてようやく「君には分かっていない」とルーピンが口を開いたのでした。それに対してハリーは「それじゃあ判らせてください」と答えたのでした。ルーピンはゴクリと生唾を飲むと話し始めたのでした。

私はトンクスと結婚するという重大な過ちを犯した。それは自分の良識に逆らう結婚だった。それ以来ずっと後悔して来たと。それに対してハリーはルーピンにこう言い放ったのでした。

「それじゃあトンクスも子供も棄てて僕たちと一緒に逃亡するというわけですね?」

怒り心頭に達したという感じでルーピンが立ち上がり座っていた椅子が後ろに引っ繰り返りました。ハリーを睨みつける激しい視線にハリーは初めてルーピンの顔に狼の影を見たのでした。

「分からないのか!妻にもまだ生まれていない子供にも私が何をしてしまったか!トンクスと結婚すべきではなかった。私はあれを世間ののけ者にしてしまった!」

ルーピンはハリーは自分が騎士団の中にいるかホグワーツでダンブルドアの庇護の下にあった時の姿しか見てはいないと反論したのでした。魔法界の大多数の人間は私のような生き物をどんな目で見ているのか?と言えば・・・

自分が背負っている病が判ると魔法界の人たちはほとんど口も利いてはくれない。トンクスの家族でさえ私たちの結婚には嫌悪感を持ったんだ。一人娘を狼人間に嫁がせたい親がどこにいると!

私の仲間は普通は子供を作らない。私と同じになる。それを知りながら罪もない子供に私の状態を受け継がせる危険を冒した自分が許せない。もしも奇跡が起こって子供が私のようにならないとすれば・・・

その子供には父親なんかいないほうがいい。自分が恥に思うような父親なんかいないほうが百倍もいい。ルーピンは自分の髪を両手で鷲づかみにして発狂寸前の状態でした。

3-3.ハリーの怒り
そんなルーピンに対してハーマイオニーは目に涙を浮かべながら「そんなことを言わないで」と言ったのでした。あなたのことを恥に思う子供なんているわけがないでしょう?ところがハリーは・・・

ハリーは自分の怒りがどこから来ているのか?分かりませんでしたが何故か「その怒り」がハリーを立ち上がらせました。気配を察したハーマイオニーが「やめて!」とすがるように言いましたが・・・

ハリーはついにルーピンに最後通告を突き付けてしまったのでした。僕に吸魂鬼との戦い方を教えた人が『腰抜け』だったなんて!

ルーピンは杖を抜きました。あまりの速さにハリーは自分の杖に触れる間もありませんでした。ルーピンはハリーを打ち倒すと厨房を出て行ったのでした。ハーマイオニーが「戻って来て!」と叫びましたが・・・

まもなく玄関の扉がバタンと閉まる音が聞こえて来たのでした。ハーマイオニーは泣き声で「あんまりだわ!」と言いロンは「あんなことルーピンに言うべきじゃなかったぜ」と言いましたが・・・

そんな2人にハリーは「親は子供から離れるべきじゃない」と言ったのでした。ハーマイオニーは慰めるようにハリーに手を伸ばしましたがハリーはその手を振り払って・・・

一度父親のことで確信が持てなくなった時にルーピンと話したことのある暖炉のほうに歩いて暖炉の火を見つめながらルーピンのことを思ったのでした。今はルーピンが苦しんでいる。

今日の最後に
後悔がどっと押し寄せて来てハリーは気分が悪くなったのでした。

それでもハリーが最後に思って2人に言ったのは「これでルーピンがトンクスと生まれて来る子供の元に戻ったのなら言ったかいがあっただろう」というものでした。そしてそれを願わずにはいられなかったのでした。
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