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ハリーの胸に感謝と恥ずかしさが湧き上がって来たのでした。最後に会った時あんなにひどいことを言ったのにルーピンは僕を許してくれるのだろうか?そしてやっと再会して和解できたと思ったらルーピンは!ルーピンは!(全3項目)

3-1.ポッターウォッチ
そんなわけでハリー、ロン、ハーマイオニーの3人とルーピンはハリーたち3人がグリモールド・プレイス12番地を追われて流浪の旅に出てしまったこともあって会うことさえ叶わない状態に陥ってしまったのでした。

そんな3人がかろうじてルーピンの肉声だけを聞くことができたのは戻って来たロンが持って来たラジオからでした。番組名は「ポッターウオッチ」ロンの説明によると唯一ヴォルデモート寄りではない番組なんだそうです。

3人がこのラジオ番組をやっとのことで聞くことができた時には既に3月になっていました。番組に出演していたのはルーピンの他にはリー・ジョーダン、キングズリー・シャックルボルト、フレッドなどでした。

ルーピンは「ロムルス」という名前で「ポッター通信」に出演したのでした。ルーピンは番組の司会リー・ジョーダンの「ハリー・ポッターはまだ生きているんですね」という問いかけに対して・・・

きっぱりと「もしハリーが死んだら死喰い人たちが大々的にハリーの死を宣言するだろう」と答えたのでした。何故ならハリーが死ねば新体制に抵抗する人々の士気に致命的な打撃を与えることになるからとのことでした。

ルーピンはハリーの存在が「善の勝利」「無垢の力」「抵抗し続ける必要性」などの象徴なのだとも言ったのでした。それを聞いてハリーの胸には感謝と恥ずかしさが湧き上がって来たのでした。

最後にルーピンと会った時あんなにひどいことを言ったのにルーピンは僕を許してくれたのだろうか?そう思うハリーだったのですがルーピンはラジオ番組の中で「我々は全員、心はハリーと共にある」と・・・

さらに「自分の直感に従え。それはよいことだし、ほとんど常に正しい」とも言ったのでした。ルーピンのハリーに対する助言を聞きながらロンはルーピンの近況報告をしてくれたのでした。

ロンがビルから聞いた情報によるとルーピンは再びトンクスと一緒に暮らすようになったんだそうです。そしてトンクスは今ではかなりお腹が大きくなって来たんだそうです。

3-2.テッド・リーマス・ルーピン
そんなルーピンとハリーたち3人が再会を果たしたのはハリーたちがマルフォイの館を脱出してビルとフラーの新居「貝殻の家」に滞在している時でした。その日の夜「貝殻の家」には強い風が吹きつけていたのでした。

ビルがオリバンダー翁をミュリエルの家に送り届けて帰って来た直後のことでした。正面玄関でバーンと音がして家にいた全員が一斉に音のするほうを振り返ったのでした。台所にいたフラーも怯えた顔で飛び込んで来ました。

「私だ、リーマス・ジョン・ルーピンだ!」

ビルが「誰だ?」と叫ぶと風の唸りに掻き消されないようにと叫ぶ声が聞こえました。ルーピンと知ってビルが急いで玄関に駆け寄りドアを開けるとルーピンは勢い余って敷居に倒れ込んだのでした。

真っ青な顔で旅行マントに身を包み風にあおられた白髪は乱れていました。ルーピンは立ち上がって部屋を見回し誰がいるのかを確かめた後に大声で叫んだのでした。

「男の子だ!ドーラの父親の名前を取ってテッドと名付けたんだ!」

迎えた全員が悪い知らせを持って来たと思い込んでいたようでした。しかしルーピンの知らせは吉報でした。テーブル中が安堵の吐息を漏らしテーブル全体が今度は喜びに沸いたのでした。

ルーピンは幸せでぼーっとしているように見えました。そしてテーブルをぐるっと回って最初に声をかけたのがハリーでした。ルーピンはハリーをしっかり抱き締めると・・・

「君が名付け親になってくれるか?」

ハリーは感激すると同時に驚きました。ルーピンが言うにはトンクスも大賛成でハリーほどふさわしい人は他にはいないとのことでした。そしてルーピンが音頭を取ってワインで乾杯したのでした。

フラーが「赤ちゃんはどちらに似ていますか?」と訊くとルーピンは自分は妻のドーラに似ていると思うのだがドーラは私に似ていると言うんだと答えたのでした。髪の毛が少ないんだそうです。

生まれた時には黒かった髪が1時間ぐらいで間違いなく赤くなったんだそうです。アンドロメダによればトンクスの髪も生まれたその日に色が変わり始めたのだそうです。

ルーピンの新しい生命の報せはみんなを夢中にさせ包囲されていることも一瞬忘れさせてくれたのでした。この日のルーピンはハリーが今まで見たルーピンよりも何歳も若く見えたのでした。

ルーピンは「もう一杯」と勧められるワインを「本当に帰らなくてはならないんだ」と断って再び旅行マントに身を包み別れの挨拶に女性を抱き締め男性とは握手をしてニコニコ顔のまま・・・

荒れた夜へと戻って行ったのでした。

3-3.蘇りの石で・・・
こうしてようやく名付け親に指名されルーピンとの和解を果たしたハリーだったのですが、ご存知のようにリーマス・ルーピンはホグワーツの戦いで妻のトンクスと共に命を落としてしまったのでした。

私は終わる時に開く。

しかしハリーは意外と云えば意外な形でルーピンと再会することになったのでした。ハリーが目を閉じて手の中で「蘇りの石」を3度転がすと現れたのはシリウスに父親のジェームズと母親のリリーと・・・

もう1人はルーピンでした。ルーピンの外見は結構若くてそれほどみすぼらしくもなく髪の毛はよりふさふさしていて青春時代に散々ほっつき歩いた「禁じられた森」に戻って来られてうれしそうでした。

ハリーは他の誰よりもルーピンに対して「許して欲しい」と謝ったのでした。男の子が生まれたばかりだというのにこんなことになってしまってと。それに対してルーピンは・・・

「私も悲しい」と言ったのでした。息子を知ることができないのは残念だと。しかし我が子はきっと私が死んだ理由を知って判ってくれるだろうとも言ったのでした。私は息子がより幸せに暮らせるような・・・

世の中を作ろうとしたのだとね。

最後に
こうして一度は終わると思ったハリーの人生は一旦幕が下ろされた後に再び幕が上がるという展開になってハリーは死の一歩手前で踏み止まるなんてものではなく境界線の向こうに行ってしまったというのに・・・

再び「こちらの世界」に戻って来るという奇跡の生還を果たして戻って来たのでした。しかし戻って来られた幸福感よりもハリーの心を満たしていたのは疲労感と・・・

フレッド、ルーピン、トンクスを失ったことでした。
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