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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

これは最も深遠で不可解な魔法じゃよ。ハリー、わしを信じるがよい。いつか必ずペティグリューの命を助けて本当に良かったと思う日が来るじゃろう。そして!ついに!その日が来たのですが・・・(全3項目)

3-1.地下牢担当ワームテール
アルバス・ダンブルドアをついに亡き者にしたヴォルデモート卿は最後の脅威ハリー・ポッターを抹殺するべく動き始めたのでした。そこでマルフォイの館に死喰い人全員を結集させたのでした。

遅刻ギリギリに駆け付けたスネイプとヤックスリーが示された席につきスネイプが「不死鳥の騎士団はハリー・ポッターを現在の安全な居所から来る土曜日の日暮れに移動させるつもりです」と言うと・・・

それまでは静まり返っていたテーブルがにわかに色めき立ったのでした。緊張する者、そわそわする者、全員がスネイプとヴォルデモートを見つめていたのでした。

「俺様は侮っていた。その結果、綿密な計画には起こりえぬことだが幸運と偶然というつまらぬ奴に阻まれてしまったのだ。しかし今は違う。以前には理解していなかったことが今は判る」

「ポッターの息の根を止めるのは俺様でなければならぬ。そうしてやる」そのヴォルデモートの言葉に呼応するかのように突然苦痛に満ちた恐ろしい呻き声が長々と聞こえて来たのでした。

「ワームテールよ」(ようやく主役登場)

ヴォルデモートは想いに耽(ふけ)る静かな調子を全く変えずに「囚人をおとなしくさせておけと言わなかったか?」とワームテールに呼びかけたのでした。言われてテーブルの中ほどでは・・・

小さな男が息を呑んだのでした。あまりに小さくなって座っていたので一見すると「その席」には誰も座っていないかのようでした。ワームテールは慌てて立ち上がると大急ぎで部屋を出て行ったのでした。

あとには得体の知れない銀色の残像が残っていただけでした。

3-2.ワームテールも騒ぎの渦中に・・・
ワームテールにとっては『その時』は突然やって来たのでした。フェンリール・グレイバック率いる一団が「ハリー・ポッターを捕えた!」と言ってマルフォイの館に乗り込んで来たのでした。

そういえば今にして思えば?マルフォイ夫妻とベラトリックス・レストレンジの3人がハリーと「グリフィンドールの剣」を巡って激しい主導権争いをしている時にはワームテールは何をしていたんでしょうね?

私が思うには別室で「何やら客間が騒がしいな」などと思っていたのではないか?と思いますね。「この時点」では自分に火の粉が降りかかって来るとは全く予想していなかったんでしょうね。

そして突如としてワームテールも騒ぎの渦中に巻き込まれることになったのです。屋敷しもべ妖精のドビーがルーナ、ディーン・トーマスそして杖職人のオリバンダーを引き連れて地下牢から「姿くらまし」したのです。

「あの音は何だ?」

「聞こえたか?地下牢のあの物音は何だ?」

ドビーが「姿くらまし」をする際に「バチン!」と大きな音を立てたのでルシウス・マルフォイに聞き咎められてしまったのです。ルシウスはワームテールを呼んで地下牢を調べさせるようにと指示を出したのでした。

3-3.こんな返し方ってあり?
ハリーとロンは顔を見合わせたのでした。そしてハリーが「2人で奴を組み伏せるしかないな」とロンに囁いたのでした。そして上の階からワームテールが下りて来てハリーとロンは扉の左右の壁に張り付いたのでした。

「下がれ。扉から離れろ。今入って行く」

扉が「パッ!」と開いてワームテールは地下牢の中を見つめたのでした。ロンの灯消しライターから放り出された3個のミニ太陽が宙に浮かんで照らし出された地下牢は一見して空っぽでした。

ハリーとロンがワームテールに飛びかかったのでした。ロンはワームテールの杖腕を押さえて捩(ね)じり上げハリーはワームテールの口を塞いで声を封じたのでした。3人は無言で取っ組み合ったのでした。

ワームテールの銀の手がハリーの首に伸びてハリーの喉を絞めたのでした。ハリーはワームテールに首を絞められてほとんど息ができませんでした。ハリーは息を詰まらせながら金属の指を引き剥がそうとしました。

「僕を殺すつもりか?」

「僕はお前の命を救ったのに?ピーター・ペティグリュー、君は僕に借りがある!」

すると驚くべきことにワームテールの銀の指が緩んだのでした。ハリーは予想外の出来事に意表をつかれながらも銀の手を喉元から振りほどいたのでした。ワームテール自身もまた驚いているようでした。

わずかに衝動的な憐れみを感じたことを自分の手が告白してしまったことにワームテールもハリーと同じくらいに衝撃を受けているようでした。ワームテールは弱みを見せた一瞬を埋め合わせるかのように・・・

前にも増して力を奮って争ったのですが・・・

「さあ、それはいただこう」

ロンが小声で言いながらワームテールの左手から杖を奪うと事態は大きく変化したのでした。ヴォルデモートが一番臆病な召使いに与えた銀の手が持ち主自身に牙をむいたのです。

最後に
杖も持たず「たった1人」でペティグリューの瞳孔は恐怖で広がっていったのでした。その視線が今度はハリーから別のものへと移って行ったのでした。ペティグリュー自身の銀の指が・・・

情け容赦なく持ち主の喉元へと動いていたのでした。あまりのことにハリーは何も考えられずに銀の手を引き戻そうとしたのでした。しかし止められませんでした。

ヴォルデモートが永遠の忠誠を誓うのと引き換えにワームテールに与えたはずの銀の道具は武装解除されて役立たずになった持ち主に矛先を向けたのです。ペティグリューは一瞬の躊躇そして・・・

一瞬の憐憫の報いを受けたのでした。ワームテールはハリーとロンの2人の目の前で自分自身の銀の手に絞め殺されていったのでした。ロンも何とかしようとワームテールを放し・・・

ハリーと2人でワームテールの喉をぐいぐい締め付けている金属の指を引っ張ろうとしましたが無駄でした。ペティグリューの顔から血の気が引いていったのでした。

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