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先週に引き続き今週もハリーが「何を貰ったのか?」にこだわってみたいと思います。今週はハリーの元に届けられた手紙について考えてみることにしました。ある日突然生まれて初めて手紙が届いて感激したり驚いたりしたハリーだったのですがそれを皮切りに続々と手紙が束になって・・・(全3項目)

3-1.インクの色について
当サイトでは既に紹介済みのことなんですがサイトの主(ぬし)たる私ですら「いつ?どの記事で?」紹介したのかを忘れるほど昔のことになってしまったので改めて説明してみることにします。

ご存知のように魔法界では手紙を出す相手が「どこにいるのか?」が分らなくても手紙が届くようになっているんですよね。それを裏付ける複数の人物の証言があります。

例えば賢者の石132ページではハグリッドが「ふくろうが俺のいる所を探し出してくれる」だからダーズリーのとこで何かまずいことがあったらヘドウィグに手紙を持たせてよこせと言っていますね。

アズカバンの囚人565ページ(携帯版636ページ)ではシリウスが「君のふくろうが私を見つけるだろう」と言っていますね。だから自分が必要になったら手紙をくれるようにと・・・

前置きが少々長くなりましたが秘密の部屋65ページではウィーズリーおじさんがハリーに「ダンブルドアは君がここにいることをもうご存知だ」と言いながら学校からの手紙を渡しています。

この時ハリーが受け取った手紙は『緑色のインク』で宛名が書かれているんですよね。つまり手紙を出す相手の所在が判っている時には「緑色のインク」で住所・氏名を書くというわけです。

一方賢者の石79ページでハグリッドがハリーに渡した手紙には『エメラルド色のインク』で宛名が書かれています。つまり手紙を出す相手の所在が分らない時には「エメラルド色のインク」で書くというわけなんですよね。

3-2.生涯で最初の手紙
例のハリーが蛇語を解することを自覚することとなった「ブラジル産大ヘビ逃亡事件」のお陰でハリーは今までで一番長いお仕置きを受けることになったのでした。ようやく物置から釈放された時には・・・

既に夏休みに入っていたのでした。ダドリーが9月に入学するスメルティングズ男子校の制服を着て居間を闊歩した次の日の朝「それ」はプリベット通り4番地の玄関マットの上に落ちていたのでした。

ハリーが郵便を取りに行くと玄関マットの上には手紙が「3通」届いていました。ワイト島でバケーションを過ごしているバーノン叔父さんの妹マージからの絵葉書に請求書らしい茶封筒そして3通目の手紙は?

何と!ハリー宛の手紙でした。ハリーは手紙を拾い上げてまじまじと見つめたのでした。心臓は巨大なゴムひものようにビュンビュンと高鳴ったのでした。何故ならこれまでの人生で手紙を貰ったことなど・・・

手紙を貰ったことなんて一度もなかったからです。くれるハズの友達も親戚もおらず図書館に登録もしていないので「ただちに返本せよ!」などという無礼な手紙ですら受け取ったことはありません。

サレー州 リトル・ウインジング
プリベット通り4番地 階段下の物置内
ハリー・ポッター様


何やら分厚くて重く黄色みがかった羊皮紙の封筒でした。宛名はエメラルド色のインクで書かれていました。切手は貼られていません。震える手で封筒を裏返してみると紋章入りの紫色の蝋(ろう)で封印がしてありました。

真ん中に大きく「H」と書かれ周囲をライオン、鷲、穴熊、ヘビが取り囲んでいます。ハリーは自分に届いた手紙を見つめたままキッチンに戻りバーノン叔父さんに請求書と絵葉書を渡した後・・・

封筒と同じ色の羊皮紙を広げようとしていたのですが・・・

3-3.手紙が束になって・・・
ハリーは封筒と同じ厚手の羊皮紙に書かれた手紙をまさに広げようとしていました。ところがバーノン叔父さんがそれをひったくりました。ハリーは「それ、僕のだよ」と言って奪い返そうとしましたが・・・

バーノン叔父さんは「お前に手紙なんぞ書く奴がいるか?」と言ってせせら笑ったのでした。しかし片手でパラっと手紙を開いてチラリと目をやると叔父さんの顔色が赤から青にさらには数秒後には・・・

腐りかけたお粥のような白っぽい灰色になったのでした。ペチュニア叔母さんも手紙の一行目を見た途端に喉に手をやり窒息しそうな声をあげたのでした。一瞬気を失うのではないかと思うほどでした。

その日の夜会社から帰って来たバーノン叔父さんは今まで一度もしなかったことをしたのでした。ハリーの物置にやって来たのです。開口一番「僕の手紙はどこ?」と訊いたハリーに叔父さんは・・・

間違えてお前に届いたんだ。知らない人からの手紙だと言った後にお前も物置に住むには大きくなりすぎたのでダドリーの2つ目の部屋に移るようにと言ったのでした。ところが次の日の朝には・・・

「プリベット通り4番地 一番小さい寝室」と宛名書きのされた手紙が届いたのでした。物置から引っ越したことを誰かが知っている。さらに最初の手紙を受け取らなかったことを知っている。それなら・・・

差出人はもう一度出すのでは?と考えたハリーは翌朝誰よりも早く起きてプリベッド通りの角の所で郵便配達を待つことにしたのでした。そこで壊れた目覚まし時計を直して朝6時に家を出ようとしたのですが・・・

ハリーは玄関で何か大きなものを踏んで飛び上がったのでした。何か?と思ったら「それ」はバーノン叔父さんでした。叔父さんはまさにハリーがやろうとしていたことを阻止しようとして・・・

寝袋にくるまって玄関のドアの前で横になっていたのです。それから30分バーノン叔父さんは延々とハリーを怒鳴りつけ最後に紅茶を入れて来いと命令したのでした。ハリーはすごすごとキッチンに向かい・・・

そこから玄関に戻って来たちょうどその時バーノン叔父さんの膝の上に郵便が投げ込まれたのでした。緑色で宛名が書かれた手紙が3通届いていました。叔父さんはハリーの目の前で3通の手紙を破り捨てたのでした。

こうしてハリーの元には金曜日には12通さらに土曜日には24通もの手紙が届いたのでした。バーノン叔父さんは連日仕事を休んで全ての手紙を焼き捨て出入り口のありとあらゆる隙間という隙間に板を打ちつけて・・・

ハリー宛ての手紙を届けさせまいとしたのでした。そして日曜日は郵便はお休みということでバーノン叔父さんは疲れて少し青い顔をしていたものの嬉しそうに朝食の席についたのですが・・・

何かがキッチンの煙突を伝ってヒューッと落ちて来てバーノン叔父さんの後頭部にコツンとぶつかったのでした。それは手紙でした。次の瞬間30枚も40枚もの手紙が暖炉から雨あられと降って来たのでした。

「出て行け。出て行くんだ!」

ハリーを部屋から追い出した後も手紙が部屋の中に洪水のように溢れ出て壁やら床で撥ね返る音が聞こえて来たのでした。そして部屋から出て来たバーノン叔父さんは家を離れることを宣言したのでした。

今日の最後に
こうしてダーズリー一家とハリーは家を出て車に乗り込み一行を乗せてバーノン叔父さんはひたすら車を走らせたのでした。ペチュニア叔母さんでさえ「どこに行くの?」と質問することすらできません。

「振り払うんだ・・・振り払うんだ」

車の向きを変えるたびに叔父さんはぶつぶつつぶやいたのでした。一行は一日中飲まず食わずで走りに走ったのでした。暗くなるとバーノン叔父さんは町外れの陰気臭いホテルの前でようやく車を止めたのでした。

翌朝かび臭いコーンフレークと缶詰の冷たいトマトをのせたトーストの朝食をちょうど食べ終わった頃にホテルの女主人がやって来て宛名を読めるように手紙をかざしながらこう言ったのでした。

「ごめんなさいまっし。ハリー・ポッターという人はいなさるかね?今しがたフロントにこれとおんなじもんがざっと100ほど届いたがね」女主人がかざした手紙には緑色のインクで・・・

コークワース州
レールヴューホテル
17号室
ハリー・ポッター様
Secret

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