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「バチルダが剣を持っていたら?ダンブルドアが彼女に預けたとしたら?」ハリーの「故郷に帰りたい」という思いとハーマイオニーの推測が一致したため2人はゴトリックの谷に向かったのですが、これほどまでに多くのものを失うことになるとは・・・(全3項目)

3-1.ゴドリックの谷へ
「ゴブリンの銀は世俗の汚れを寄せつけず自らを強化するもののみを吸収するのだ」

ハーマイオニーが額縁をビーズバッグにしまっておいたフィニアス・ナイジェラスの「この言葉」が分霊箱を破壊する方法を教えてくれたのでした。だからグリフィンドールの剣には・・・

バジリスクの毒が含まれているため分霊箱を破壊することができるのです。だからダンブルドアは遺言でハリーに剣を譲ろうとしたというわけです。ところがハリーとハーマイオニーは喜んだのですが・・・

1つ目の分霊箱を発見して以降は全く進展が見られない状況だというのに探し物がさらに「もう1つ」加わったことがロンには相当こたえたようなんですよね。ハーマイオニーはテントを出てロンを追ったのですが・・・

「い-行って-行ってしまったわ!『姿くらまし』して!」

翌朝無言で朝食を取った後2人は荷造りを始めましたがハーマイオニーはのろのろとしていました。ハーマイオニーの気持ちがハリーには痛いほど判ったのでした。この川岸を離れるということは・・・

この場所を引き払ってしまえば保護呪文がかかっているということで、ロンは2度と2人を見つけることはできなくなってしまうということなのです。ついに「姿くらまし」をしてヒースの茂る荒涼とした丘の斜面に・・・

到着するとハーマイオニーは繋いでいた手をほどいてハリーから離れ大きな岩に腰を下ろしてしまったのでした。膝に顔を埋めて身を震わせているハーマイオニーを見れば泣いているのが判ったのでした。

ハリーもまたハーマイオニーを慰める言葉も見つからず、そのハーマイオニーを中心に大きな円を描いて今まではハーマイオニーがかけていた保護呪文をかけたのでした。それからの数日間は・・・

2人はロンのことを全く話題にしなかったのでした。ハリーはロンの名前を2度と口にすまいと心に誓っていましたし、ハーマイオニーもまた「この問題」を追及しても無駄だと判っているようでした。

今にして思えば「この時」が2人にとっては最悪の時でした。居間の窓にきらめくクリスマスツリーを見かけるようになった頃ハリーはまだ探っていない唯一の残された途(みち)だと思われる場所を・・・

もう一度ハーマイオニーに提案しようと決心したのでした。それはかつてハーマイオニーがヴォルデモートはハリーが訪ねて来ることを予想しているだろうからと行くのを反対していた場所だったのです。

こうして2人はハリーの両親が眠る「ゴドリックの谷」へ・・・

3-2.バチルダ・バグショット?実は・・・
「バチルダが剣を持っていたら?ダンブルドアが彼女に預けたとしたら?」

ハリーは「その可能性」をよく考えてみたのでした。バチルダはもう相当な高齢のはずです。さらに剣を偽物とすり替えていたことをダンブルドアは一度もハリーに打ち明けてはいませんでしたし・・・

バチルダと親交があったことなど一言も言ってはいなかったのですから、もしそうだということになればダンブルドアはかなりの偶然に賭けたということになります。しかしハリーの一番の願いに・・・

ハーマイオニーがここまで驚くほどに積極的に賛成している今となってはハーマイオニー説に疑義を差し挟む時ではないとハリーは思ったのでした。ついに故郷に帰ることが出来るのだ!

両親の墓参りを終えてハリーとハーマイオニーがかつてハリーが生まれてからの1年3ヵ月を両親と共に過ごした家にたどり着いた直後のことでした。その女性は2人から2~3メートルの所で立ち止まり・・・

ハリーとハーマイオニーは「透明マント」を被っているのだから「その女性」には2人は見えないはずです。にも関わらず女性は手袋をはめた手を上げて2人に向かって手招きをしたのでした。

「あの魔女、どうして判るのかしら?」

その女性はマグルには見えない家を見上げているのですから間違いなく魔女のはずです。その女性は今度はもっと強く手招きしたのでした。そしてハリーが「あなたはバチルダですか?」と問い掛けると・・・

その女性は頷いた後再び手招きをして来たのでした。ハリーとハーマイオニーは顔を見合わせましたがハーマイオニーは小さくおどおどと頷いた後その魔女に従いて行ったのでした。ところが・・・

「あいつが来る!ハーマイオニー、あいつが来るんだ!」

気がつくとハリーはテントの中の二段ベッドの下段に何枚も毛布をかけられて横たわっていたのでした。ハーマイオニーの目の下には隈ができていて顔色も悪く相当疲れているようでした。

やはりハーマイオニーの言っていた通りだったのです。ヴォルデモートはバチルダの家に罠を張ってハリーを待ち構えていたのです。ハリーはもうこれで何度目になるかと云うほどヴォルデモートから・・・

逃れることが出来たのですが・・・

3-3.アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘
ハリーはロンに続いて不死鳥の杖をも失ったのでした。さらに追い打ちをかけるようにハーマイオニーがバチルダの家から持ち出して来た本がハリーにとって最も偉大な魔法使いに対する信頼をも失わせることになったのでした。

それは「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」

ハリーが探していたページはすぐに見つかりました。若き日のダンブルドアがハンサムな友人と一緒に大笑いをしている写真です。ハリーは写真の下の説明文に目を向けたのでした。

ハリーは驚きの余りしばらくの間は最後の文字をまじまじと眺めていたのでした。横を見るとまたハーマイオニーもハリーと同じ思いのようで自分の目を疑うように「その名前」を見つめていたのでした。

「母親の死後間もなく、友人のゲラート・グリンデルバルドと」

ハリーの胸の中で確固とした「何か」が崩れ落ちて行ったのでした。ダンブルドアこそ善と知恵そのものであると信じていました。全ては灰燼に帰した。これ以上失うものがあるのだろうか?

そんなハリーの心の声が聞こえたかのようにハーマイオニーは言ったのでした。忘れないで欲しい。これはリータ・スキーターが書いた本なのだと。そう言うハーマイオニーに対してハリーは・・・

「君もグリンデルバルドへの手紙を読んだだろ?」

しかしハーマイオニーはあくまでもダンブルドアを養護する発言に終始したのでした。確かに「より大きな善のために」というスローガンはグリンデルバルドが後年の残虐な行為を正当化させるために使われましたし・・・

ダンブルドアがグリンデルバルドに「その考え」を植えつけたのは確かだけれども、さすがのリータでさえ2人が親交があった期間は「ひと夏のほんの2ヵ月」だったということを否定できないし・・・

最後にダンブルドアはハリーのことを愛していたわと反論したのでした。そう主張するハーマイオニーに対してハリーは「ダンブルドアは僕なんかよりグリンデルバルドにより多くの本当の考えを話していたんだ」と・・・

ダンブルドアに対する怒りの言葉を口にしたのですが、最後にはハーマイオニーの言うことが真実であって欲しい。ダンブルドアは本当に自分のことを大切に思ってくれていたのだと・・・

ハリーはそう願う自分が憎かったのでした。

今日の最後に
分霊箱を1つは発見したものの破壊するメドが全く立たず、2つ目以降の分霊箱を見つける足がかりさえ見つからない状況でロンを失ったハリーはロンに続いてハーマイオニーもまた・・・

今の現状に嫌気が差して自分の元から離れていってしまうのでは?とハリーは恐れたようですが、そんな心配はハリーの取り越し苦労だったというわけなんですよね。何故ならハーマイオニーは・・・

何度も繰り返し言っているようにハーマイオニーは純粋マグル出身の魔女ですから、ヴォルデモートが魔法界を支配している限り常に生命の危険にさらされているというわけなんですよね。

さらにヴォルデモートを滅ぼさない限りオーストラリアに隠している両親を呼び戻すこともできないということでヴォルデモートを倒さなければならないということについてはハーマイオニーもまたハリーと同様に・・・

切実な事情を抱えているというわけなんですよね。
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