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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

2010.12.06

吸魂鬼(後編)

人々の心に絶望と恐怖を撒き散らしている邪悪そのものの存在の彼らなのですが「1つ」だけいいことをしてくれたのでした。リトル・ウインジングでハリーとダドリーを襲ったのですがダドリーの心境に驚くべき変化をもたらしたのは吸魂鬼に襲われたからだったのでした。(全3項目)

3-1.ヴォルデモートの復活が明らかになった後は・・・
ハリー5年生の学期末には魔法大臣コーネリウス・ファッジを筆頭に大勢の魔法省の関係者各位が目撃してヴォルデモート卿の復活が明らかになったのでした。この事態を受けて吸魂鬼はアズカバンを放棄して・・・

ヴォルデモート卿に組みすることとなったのでした。そのため吸魂鬼はイギリス全土に活動範囲を広げ7月だというのにイギリスは季節外れの冷たい霧に覆われることになってしまったのでした。

そのためハリー16才の誕生日パーティの時も招待客のリーマス・ルーピンの話は「吸魂鬼の襲撃事件がまた幾つかあった」という話題で口火が切られたのでした。さらに9月になって学校が始まっても・・・

ブリンス上巻333ページではハーマイオニーの元に届いた「日刊予言者新聞」にはスタン・シャンパイク逮捕のニュースと一緒に吸魂鬼の襲撃が増えているという記事が載っていたようですし・・・

プリンス下巻193ページではロンが「吸魂鬼と取り組む最善の方法について」というレポートの宿題が「闇の魔術に対する防衛術」の科目で出されていたのでした。さらにヴォルデモートと死喰い人が・・・

クーデターを起こして魔法省を乗っ取ると・・・

3-2.ヴォルデモートが魔法省を乗っ取ると・・・
リトル・ハングルトンの教会墓地で復活した直後にもヴォルデモート卿は「吸魂鬼も我々に味方するであろう。あの者たちは生来我らが仲間なのだ」と言っているんですよね。そのためクーデターを勃発させて・・・

ヴォルデモート卿と死喰い人が魔法省を支配すると吸魂鬼もまた「この世の春」とばかりに全盛を極めることになったというわけなんですよね。ハリーは分霊箱を奪うために魔法省に潜入した時に・・・

恐ろしい光景を見ることになったのでした。ハーマイオニーがいるはずの地下法廷に続く廊下に下りて行くと黒いフードを被った背の高い姿で一杯だったのでした。尋問に連れて来られたマグル生まれの人たちは・・・

石のように身を強張らせて堅い木のベンチに体を寄せ合って震えていたのでした。ほとんどの人たちが顔を両手で覆っていましたが多分それは吸魂鬼の意地汚い口から本能的に自らを守っているからのようでした。

「透明マント」を被っていたので守護霊を出すわけにはいかず、ハリーは自分を必要としているハーマイオニーとロンのことを思い浮かべて力を振り絞ったのでした。そしてメアリー・カターモールという女性の・・・

後ろに従いて法廷に滑り込んで行くと廊下にいるよりさらに多くの吸魂鬼がいたのでした。その場に凍りつくような霊気を発していました。顔の無い歩哨のように吸魂鬼は高くなった裁判官席から・・・

一番遠い法廷の隅に立っていたのでした。というのも裁判官席の下に毛足の長い銀色の猫がいたからでした。それはアンブリッジの守護霊だったのです。自分が作成に関与した理不尽な法律を振りかざし・・・

本領を発揮できる幸せを反映させてアンブリッジの守護霊は光り輝いていました。そしてマンダンガスから賄賂として奪ったロケットが自分の純血の証明を補強するのに使われていることを知って・・・

ハリーの怒りが爆発したのでした。ハリーは「透明マント」の下に隠れようともしないで杖を上げてアンブリッジに向かって呪文を唱えたのでした。アンブリッジが倒れると同時に壇の下の守護霊が消えたのでした。

「ステューピファイ!麻痺せよ!」

アンブリッジに続いてヤックスリーも倒したハリーだったのですが抑制をかなぐり捨てた吸魂鬼がメアリー・カターモールに襲いかかったのでした。「透明マント」を脱いだハリーが次に唱えた呪文は?

「エクスペクト・パトローナム!守護霊よ来たれ!」

銀色の牡鹿がハリーの杖先から飛び出し吸魂鬼に向かって突進したのでした。吸魂鬼は退却して再び暗い影となって消えたのでした。銀色の牡鹿は地下牢を何度もゆっくりと駆け回ってアンブリッジの・・・

猫の護りよりずっと力強い暖かい光で部屋全体を満たしたのでした。

3-3.ダドリーと吸魂鬼
ハリーにとってもダドリーにとっても「それ」は唐突に何の前触れもなしにやって来たのでした。ハリーにしてみれば「奴らがリトル・ウインジングに現れるはずがない」という思いがありましたし・・・

ダドリーにしてみれば見たことも聞いたこともない未知の生き物で知りようにも魔法界の生き物だったからです。それが2人に襲いかかって来たのでした。2人は逃げ場のない森閑とした暗闇に取り囲まれたのでした。

星を散りばめた群青色の空が突然光を奪われ真っ暗闇になったのでした。星も月も路地の両端にある街灯の明かりも消え去ったのでした。まるで巨大な手が分厚い冷たいマントを落として2人の周囲を覆ったようでした。

「な、なにをするつもりだ?やめろ!」
「僕は何もしていないぞ!黙っていろ。動くな!」

恐怖に駆られたダドリーの声がハリーの耳に飛び込んで来ました。ハリーは一瞬自分はそうするつもりがないのに魔法を使ってしまったのでは?と思いました。しかし理性が感覚に追いついた時気づいたのです。

自分には星を消す力はない。激しい冷気でハリーは全身が震えていたのでした。腕には鳥肌が立ち首の後ろの髪の毛は逆立っていたのでした。ハリーは耳をそばだてたのでした。奴らなら音が先に聞こえて来るはずだ。

「ダドリー、戻るんだ。あいつのほうに向かって走ってるぞ!」

そしてハリーはまさに恐れていた音を聞いたのです。しかも相手は複数います。杖先に灯りを点して慌てて立ち上がり振り向くとフードを被った聳え立つような影がスルスルとハリーに近づいて来ていたのでした。

「守護霊よ来たれ!エクスペクト・パトローナム!」

銀色の気体が杖先から飛び出し吸魂鬼の動きが鈍りました。しかし呪文はきちんと利きませんでした。力を吹き返した吸魂鬼が再びハリーに襲いかかって来ました。もう2度とロンやハーマイオニーに会えない。

息をつこうともがくハリーの心に2人の顔がくっきりと浮かび上がったのでした。ハリーは三度同じ呪文を唱えたのでした。ハリーの杖先から巨大な銀色の牡鹿が今度こそは飛び出したのでした。

「エクスペクト・パトローナム!」

守護霊の角が吸魂鬼の心臓にあたるはずの場所を捉えたのでした。吸魂鬼は重さのない暗闇のように後ろに投げ飛ばされたのでした。牡鹿が突進して敗北した吸魂鬼はコウモリのように飛び去ったのでした。

「やっつけろ!」

ハリーが大声を上げると牡鹿は怒涛のごとくハリーの脇を駆け抜けて行ったのでした。もう1人の吸魂鬼はまさにダドリーにキスをしようとする寸前でした。しかし守護霊の角が吸魂鬼を捉え空中に放り投げたのでした。

吸魂鬼は先ほどの仲間と同じように宙に飛び上がり暗闇に吸い込まれていったのでした。今起こったことがハリーには信じられなかったのでした。吸魂鬼が何とリトル・ウインジングに?どうして?

ダドリーは震えながら体を丸めて地面に転がり泣いていたのでした。

最後に
死の秘宝上巻57ページでダドリーはハリーに「お前は俺の命を救った」と言っていますね。そして2人は握手をして別れることができたんですよね。それというのも2人は一緒に吸魂鬼に襲われたからなんですよね。

何でも伝え聞いた所によるとダドリーは吸魂鬼に襲われた時に脳裏に蘇った『過去の最悪の記憶』を見て激しい自己嫌悪に襲われたんだそうです。そのため「自分はこのままじゃいけない!」と思ったようです。

人々にとっては恐怖そのものの存在の吸魂鬼なんですが「1つ」だけいいことをしてくれたというわけなんですよね。

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