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死喰い人たちには明確な指示を与えておいた。ポッターを捕えよ。そして奴の友人たちを殺せと。多く殺せば殺すほどいいと。そして自分の講じた措置と命令が効を奏してハリー・ポッターは命を差し出しにヴォルデモート卿の御前に姿を現したと思ったら・・・(全3項目)

3-1.吸魂鬼を目の前にしても・・・
フレッド・ウィーズリーが死んだ。

世界の終わりが来た。それなのに何故戦いを止めないのか?何故戦う者全員が武器を捨てないのか?心は奈落の底へと突き落とされハリーは吸魂鬼を目の前にしても守護霊を創り出すことができなかったのでした。

しかし!その時銀色の野うさぎに猪(いのしし)に狐(きつね)がハリーたち3人の頭上を越えて舞い上がったのでした。守護霊を出し続けながらハリーたちのそばに立ったのはルーナとアーニー・マクミランと・・・

シェーマス・フィネガンの3人でした。かつてダンブルドア軍団でハリーが守護霊の創り方を教えたメンバーの内の3人だったのです。ルーナはハリーを励ますように「何か幸せなことを考えて」と言ったのでした。

ルーナに励まされてハリーは今までこれほどまでに大変な思いをしたことはないというほどに気力を振り絞り杖先から銀色の牡鹿を飛び出させたのでした。100体を越える吸魂鬼は雲散霧消したのでした。

ハリーは一瞬自分はロンとハーマイオニーを危険な罠に引き込もうとしているのではないか?と迷いましたが、ロンに促されてハリーは暴れ柳の下の入口からトンネルに体を押し込んだのでした。

そして3人はヴォルデモートの待つ「叫びの屋敷」へと向かったのでした。

3-2.ニワトコの杖とセブルス・スネイプの死
ヴォルデモートがハリーを待ち受ける「叫びの屋敷」に到着してみるとハリーが恐れていた罠もない代わりにナギニを守っている球体を貫く手段を何も思いつかない自分自身がそこにいたのでした。

ヴォルデモートは指揮者がタクトを上げる繊細さと正確さでニワトコの杖を上げながら言ったのでした。スネイプは感情のない声で答えたのでした。ヴォルデモートの口調は瞑想しているように静かでしたが・・・

ハリーは募る額の傷痕の痛みでヴォルデモートの抑制された怒りが徐々に高まって来ているのを感じ取ったのでした。スネイプは危険を感じてご主人様を安心させるための適切な言葉を探しているようでした。

「セブルス、この杖は何故俺様の思い通りにならぬのだ?」

「私めには理解しかねます。我が君はその杖で極めて優れた魔法を行っておいでです」

それに対してヴォルデモートは・・・

「違う。俺様は普通の魔法を行っている。確かに俺様は極めて優れているのだがこの杖は違う。約束された威力を発揮しておらぬ。この杖も昔オリバンダーから手に入れた杖も何ら違いを感じない」

「何故このニワトコの杖は在るべき本来の杖になることを拒むのか?何故伝説通りに正当な所有者に対して行うべき技を行わないのか?」そしてヴォルデモートが出した結論とは?

ニワトコの杖が自分にまともに仕えることができないのは自分が「この杖」の真の持ち主ではないからというものでした。ニワトコの杖は最後の持ち主を殺した魔法使いに所属する。すなわち・・・

セブルス・スネイプがアルバス・ダンブルドアを殺した。したがってスネイプが生きている限り自分はニワトコの杖の真の所有者になることはできない。ヴォルデモートが出した結論はスネイプにとっては・・・

極めて非情なものだったのです。

3-3.ハリーの死
ヴォルデモート卿はセブルス・スネイプのことを「熟達の魔法使い」とか「非常に貴重だった」あるいは「忠実なよき下僕であった」などと高い評価と最大限の賛美の言葉をかけて置きながら・・・

「ニワトコの杖の真の所有者になるため」と称して一辺の未練も残さず一欠けらの後悔の念も抱かず「残念なことよ」と言いつつ悲しみもなく冷たくスネイプに背を向けて「叫びの屋敷」から立ち去って行ったのでした。

今こそ自分の命のままに動くはずの「ニワトコの杖」を持ってヴォルデモートはハリーに呼びかけたのでした。お前は自分に立ち向かうどころか友人たちがお前の為に死ぬことを許したと・・・

そしてヴォルデモートは1時間の猶予を与えて「お前が自分の許に来なかった時には戦いを再開する」と宣言したのでした。その時にはヴォルデモート卿自身が戦闘に加わると言い渡したのでした。

そしてハリー・ポッターを隠そうとする者は男も女も子供も皆全て最後の1人まで罰するとヴォルデモートは言い放ったのでした。しかしヴォルデモート卿は知らなかったのです。何故ハリーが命を差し出しに・・・

「禁じられた森」のヴォルデモート卿の御前にその姿を現したのか?ヴォルデモート卿は自分が配下の死喰い人たちに下した措置が効を奏してハリー・ポッターの友人を沢山殺したから奴は気落ちして・・・

ヴォルデモート卿に命を差し出す気になったと思ったのでしょうが、実はセブルス・スネイプがその命と引き換えにハリーに差し出した『記憶』が決め手になったことを知らなかったのです。

さらにヴォルデモート卿の誤算は続いたのでした。

今日の最後に
ヴォルデモートはハリーが「死んだかどうか?」を確かめる役目をナルシッサ・マルフォイに託したのですが、今にして思えばヴォルデモートがナルシッサの嘘を見抜けなかったのは?

やはりナルシッサは閉心術を使っていたから嘘を見破れなかったんですかね?それともマルフォイ夫妻なら絶対に嘘をつかないという確信があったからなのでしょうか?どちらにしろヴォルデモート卿が・・・

一時休戦を決断したのは純血の魔法使いの名家マルフォイ家の一人息子ドラコの安否を心配したからだというのが大きな理由の1つだったことは明らかなのでヴォルデモート卿にとってナルシッサの裏切りは・・・

皮肉な巡り合わせというわけなんですよね。
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