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「我が君、疑問の余地はありません。必ずや」スネイプには闇の帝王の御前に無抵抗のハリーを差し出す絶対的な自信と確信があったのです。しかし!その情報元が情報元なだけに決してヴォルデモートの前で口にすることはできなかったのでした。そして最後はヴォルデモート卿に・・・(全3項目)

3-1.闇の帝王ことヴォルデモート卿との関係、その1
ハリー4年生時に三大魔法学校対抗試合の開催を記念して行われたクリスマス・ダンスパーティの夜ダンブルドアとスネイプはヴォルデモート復活を巡ってこんな会話を交わしているんですよね。

「君も(カルカロフと)一緒に逃亡したいのかな?」
「いいえ。私はそんな臆病者ではない」

この後ダンブルドアの名言中の名言の1つである組分け帽子がスネイプをスリザリンに入れたのは間違いだったのでは?という意味の発言が出たのは多くの読者の印象に残っているわけなんですが・・・

この時のスネイプはそれほどヴォルデモート卿の復活を恐れているようには私には思えませんでした。そしてハリーと読者が「やっぱりスネイプはヴォルデモートを恐れているらしい」と思ったのは・・・

ハリー5年生のクリスマス休暇明けから始まった閉心術の訓練の時でした。ハリーが「ヴォルデモート」の名前を口にするのに対してスネイプは「闇の帝王の名前を言うな!」と吐き出すように言ったのでした。

ハリーが「ダンブルドア先生は名前を言います」と反論すると、スネイプはダンブルドアは極めて強力な魔法使いなのだから「あの方なら名前を言っても安心していられるだろうが」と言いながら・・・

左の肘の下の「闇の印」をどうやら無意識にさすったのでした。ここでのハリーとのやり取りで「やはりスネイプもヴォルデモート卿を相当に恐れているらしい」ということが伺えるというわけなんですよね。

3-2.闇の帝王ことヴォルデモート卿との関係、その2
そしてスピナーズ・エンドのスネイプの家にナルシッサとベラトリックスが訪ねて来た時にはスネイプはヴォルデモートに対して絶対的な服従の意思を表すためにこう言っているんですよね。

「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」

この後闇の帝王の計画すなわち「ドラコ・マルフォイにアルバス・ダンブルドアを殺させる」ことを巡ってナルシッサがスネイプに「闇の帝王を説得して欲しい」と懇願したのですがスネイプは何と言ったのか?と云えば・・・

闇の帝王は説得される方ではないし我輩もまた説得しようとするほど愚かではないとナルシッサに答えたのでした。さらにスネイプは闇の帝王がルシウスに対して怒ってなどいないと取り繕うこともできないと・・・

ルシウスは指揮を執るはずだった。それが自分自身が捕まってしまったばかりか他にも何人も捕まってしまった。さらに最悪だったことは予言を取り戻すことに失敗してしまったことだとスネイプは言ったのでした。

それがために闇の帝王はルシウスに対して非常に怒っていると告げるとナルシッサは「やはりあの方は見せしめのためにドラコを選んだのよ」とさらに「成功させるつもりなどなく途中で殺されること」が望みなんだと・・・

それを認めるようにスネイプが黙っているとナルシッサは最後に残ったわずかな自制心さえ失ったかのように立ち上がってスネイプに近づきローブの胸元を掴んで涙を流し喘ぎながらスネイプにこう訴えたのでした。

「あなたならできるわ。ドラコの代わりに、セブルス、あなたならできる。あなたは成功するわ。きっと成功する。そうすればあの方はあなたに他の誰より高い報奨を」

そんなナルシッサにスネイプは「あの方は最後には我輩にやらせるつもりだ」と言ったのでした。しかしまずはドラコにやらせるつもりだと固く決めていらっしゃるとも言ったのでした。

それじゃ闇の帝王はドラコが殺されても構わないというのか?とナルシッサが言うのに対して、スネイプは「あの方は予言を聞くことができなかった」だから非常に怒っていると繰り返しナルシッサに言ったのでした。

あの方すなわち闇の帝王はやすやすとルシウスをお許しにはならないと。ナルシッサの息子ドラコを思う気持ちは理解できるが我輩にも闇の帝王の怒りを消し去ることはできないというわけなんですよね。

3-3.闇の帝王ことヴォルデモート卿との関係、その3
スネイプがヴォルデモート卿に拝謁した機会は数々あれどシリーズでは1回のみとなってしまった例の「あの場面」なんですが今回改めて読み返してみると様々な感慨が私の脳裏を横切って流れていくんですよね。

何と云っても一番の注目はヴォルデモートに対してスネイプが口にしていることと頭の中で思い描いていることが著しく乖離していることですよね。口では生涯に渡っての絶対的な恭順を誓っておきながら・・・

頭の中では生前にダンブルドアから託された伝言をハリーに伝えなくてはと考えているんですよね。そのために一刻も早く闇の帝王の元を離れてハリーを探しに行かなくてはと思っていたスネイプだったのですが・・・

スネイプは繰り返し何度もハリーを探しに行かせて欲しいと訴えているのですが、その言葉の随所に散りばめられているのが「自分には必ずや連れて来られるという絶対的な自信と確信がある」ということなんですよね。

「あなた様の許に連れて参ります。私にはそれができると」

「我が君、疑問の余地はありません。必ずや」

しかしヴォルデモート卿は・・・

「いや、疑問があるのだ、セブルス。疑問が」

ヴォルデモートは次にハリーと顔を合わせた時に気がかりなのは「今度ハリーに会った時には何が起こるのか?」ということなんだとスネイプに不安を訴えているのですが、スネイプには次に2人が顔を合わせた時には・・・

ハリーは必ずや無抵抗でヴォルデモートに殺されるんだという確信があるから、スネイプはヴォルデモートには実は「何の心配もする必要はないんです」と本当は言いたかったんですよね。しかしそれはダンブルドアの・・・

ダンブルドアの伝言の内容が!・・・

ヴォルデモート卿がハリーを殺そうとした夜、リリーが盾となって自らの命をヴォルデモートの前に投げ出した時「死の呪い」はヴォルデモートに撥ね返り「その時」に破壊されたヴォルデモートの魂の一部が・・・

崩れ落ちる建物の中に唯一残されていた生きた魂すなわちハリーに引っかかったのです。そのためヴォルデモートの魂の一部がハリーの中で生きている。その魂の欠けらがハリーに付着して守られている限り・・・

ヴォルデモートは死ぬことができない!

「するとあの子は・・・あの子は死なねばならぬと?」

スネイプにはハリーは抗(あらが)うこともなく何の抵抗もしないでヴォルデモートに自らの命を差し出すという確信があったのです。だからスネイプは「何の心配も要らないのです」と言いたかったのですが・・・

言えなかったのでした。

今日の最後に
よくよく考えてみればヴォルデモート卿は開心術に長けているといっても大したことないと云うか?リーマス・ルーピンよりはレベルが下ということになりますよね。何故ならルーピンは見抜いたのにヴォルデモート卿は・・・

ついに最後の最後までセブルス・スネイプが「極めて優秀な閉心術士」だということに気づかなかったわけですからね。ヴォルデモートが自分の配下の死喰い人たちからさえも恐れられたのは・・・

何よりも「内容と次第によっては嘘がバレたら殺される」ということと「磔の呪い」が凄まじいほどに飛び抜けて上手かったからというわけなんですよね。
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