アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(37)(52回シリーズ)

ダンブルドアの葬儀を取り仕切った魔法使いの司会進行でビルとフラーはめでたくも夫婦になりました。そしてパーティという事になったのですが何せミュリエルおばさんとビクトール・クラムがいるのでロンにとっては2人にお祝いを言うよりも席の確保のほうが大事というわけです。ところがでした。(全3項目)

3-1.パーティが始まって
司会進行役の魔法使いが「お集まりの紳士・淑女の皆様!ではご起立願います」と呼びかけると全員が起立しました。ミュリエルおばさんは聞こえよがしに不平を言いながら立ちました。司会進行役の魔法使いは杖を振りました。

すると今まで座っていた椅子が優雅に宙に舞い上がったと思うとテントの壁の部分が消えて一同は金色の支柱に支えられた天蓋の下にいました。太陽を浴びた果樹園とその周囲に広がる素晴らしい田園が見えるようになりました。

次にテントの中心から溶けた金が流れ出して輝くダンスフロアができました。浮かんでいた椅子が白いテーブルクロスを掛けた幾つもの小さなテーブルを囲んで何脚か集まり一緒に優雅に地上に戻りフロアの周りに集まりました。

椅子とテーブルがダンスフロアの周りに収まると金色の上着姿のバンドマンがぞろぞろと舞台に上がりました。あっという間にパーティ会場ができたのを見てロンが感心したように「上手いもんだ」とそう言ったというわけです。

ウェイターが銀の盆を掲げて四方八方から現れました。かぼちゃジュースやバタービールにファイア・ウィスキーなどの飲み物が載った盆もあれば山盛りのタルトやサンドイッチなど食べ物がぐらぐら揺れている盆もありました。

ビルとフラーが祝い客に取り囲まれて姿が見えなくなったあたりを爪先立ちして見ながらハーマイオニーが「お祝いを言いに行かなきゃ!」と言いました。するとロンは「後で時間があるだろ」と言いながら肩をすくめました。

通り過ぎる盆から素早くバタービールを3本取り1本をハリーに渡してハーマイオニーに「取れよ。テーブルを確保しようぜ。そこじゃない!ミュリエルに近づくな」と言いました。お祝いよりテーブルの確保が先というわけです。

ロンは先に立ち左右をちらちら見つつ誰もいないダンスフロアを横切りました。クラムに目を光らせているに違いないとハリーは思いました。既に大部分は埋まっていてルーナが1人で座っているテーブルが一番空いていました。

ロンが「ここ座ってもいいか?」と訊くとルーナはうれしそうに「うん。いいよ」と答えました。父親のゼノフィリウス氏はビルとフラーにプレゼントを渡しに行ったんだそうです。それを聞いてロンがこう冗談を飛ばしました。

「何だい?一生分のガーディルートか?」

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(36)(52回シリーズ)

最後に断トツに遅くロンが「何でこいつが来るんだ!」と苛立つ招待客が来たものの列席者が打ち揃ってビルとフラーの結婚式が執り行なわれました。ダンブルドアの葬儀を取り仕切ったのと同じ魔法使いが司会進行役という事でハリーはどきりとしましたがビルとフラーはめでたくも晴れて夫婦になったのでした。(全3項目)

3-1.ハーマイオニーもまた
ハリーが来ないと聞きミュリエルおばさんは「ふむむ。口実を作ったというわけかぇ?それなら新聞の写真で見るほど愚かしい子でもなさそうだ」と言いました。フラーには自分のティアラの最高の被り方を教えたんだそうです。

小鬼製で我が家に何百年も伝わって来た物なんだそうです。花嫁はきれいな子だ。しかしどうひねくってもフランス人だぞぇ。ミュリエルおばさんはビルの花嫁にケチをつけつつロンに連れられて行ったというわけなんですよね。

ロンは通り過ぎる際にハリーに意味ありげな目配せをして行きました。ロンは暫くの間は姿を見せず次に入口で見つけた時にはハリーは12人もの招待客を案内して出て来た所でした。テントは今やほとんど満席になっていました。

ミュリエルは悪夢だぜ。ロンは額の汗を袖で拭いながらこう言いました。何でも以前は毎年クリスマスに来ていたのだそうです。しかし有り難い事にフレッドとジョージが祝宴の時におばさんの椅子の下でクソ爆弾を破裂させた。

それに腹を立てて以来ミュリエルおばさんは来なくなった。父親のアーサー氏はおばさんの遺言書から2人の名前が消されてしまうだろうと言っているそうです。でもロンは2人はそんな事を気にしないだろうとそう言うのです。

最後にはあの2人が親戚の誰より金持ちになるからとの事です。ロンがハリーにそう言っているとハーマイオニーが姿を現わしました。ロンはハーマイオニーを見て目をパチパチさせながら「すっごくきれいだ!」と言いました。

ハーマイオニーは「意外で悪かったわね」と言いながらも笑顔を見せました。ライラック色のふわっとした薄布のドレスに同色のハイヒールを履き髪はまっすぐで艶やかです。やはりミュリエルおばさんの洗礼を受けたそうです。

「あなたのミュリエル大おばさんはそう思っていらっしゃらないみたい。ついさっき2階でフラーにティアラを渡していらっしゃる所をお目にかかったわ」

そしたら「おやまあこれがマグル生まれの子かぇ?」と言いそれから「姿勢が悪い。足首がガリガリだぞぇ」と初対面のハーマイオニーにもミュリエルおばさんはケチをつけたそうです。それを聞いてロンはこう言ったのでした。

「君への個人攻撃だと思うなよ。おばさんは誰にでも無礼なんだから」

ロンがハーマイオニーにこう言っているとフレッドとジョージが現れて追い打ちをかけ始めたというわけなんですよね。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(35)(52回シリーズ)

いよいよついにビルとフラーの結婚式が執り行なわれる8月1日となりハリーにロンとフレッドにジョージの4人はテントの入口に立って招待客が来るのを待っていました。すると色とりどりの多種多様な招待客が姿を現わしたというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.いよいよビルとフラーの結婚式当日に
翌日つまり8月1日の午後3時ハリーにロンとフレッドにジョージの4人は果樹園の巨大な白いテントの外に立ちビルとフラーの結婚式に出席する招待客の到着を待っていました。招待客を席に案内するためというわけなんですよね。

招待客の案内に間違いがないよう4人とも席次表を握り締めていました。1時間前の2時には白いローブを着た大勢のウェイターと金色の上着姿のバンドマンたちが一緒に到着しました。ハリーは普段とは違う姿形をしていました。

ハリーはポリジュース薬をたっぷり飲み近くのオッタリー・セント・キャッチポール村に住む赤毛のマグルに成り済ましていました。フレッドが「呼び寄せ呪文」で赤毛のその少年の髪の毛を事前に盗んでおいたというわけです。

ハリーを変装させて親戚の多いウィーズリー一族に紛れ込ませて「いとこのバーニー」として紹介するという計画になっていました。先に到着したウェイターとバンドマンたちは4人から少し離れた木の下に座っていたのでした。

背後のテントの入口からは紫の絨毯が伸びその両側には金色の華奢な椅子が何列も並んでいました。テントの支柱には白と金色の花が巻かれてビルとフラーが夫婦の誓いをする場所の真上には金色の風船の束が浮かんでいました。

金色の風船の束は巨大でフレッドとジョージが括りつけた物でした。テントの外の草むらや生垣の上を蝶や蜂がのんびりと飛び回っていました。ハリーは姿を借りたマグルの少年が若干太っていたために相当に難儀していました。

照りつける真夏の陽射しの下では着ているドレスローブが窮屈で暑苦しかったからというわけです。そんなハリーが難儀するのを見て取ってフレッドは自分が着ているローブを引っ張りながらこう言ったというわけなんですよね。

「俺が結婚する時はこんな馬鹿げた事は一切やらないぞ。みんな好きなものを着てくれ。俺は式が終わるまでお袋に全身金縛り術をかけてやる」

でもジョージによれば母親のウィーズリーおばさんは今朝はなかなか上出来だったんだそうです。パーシーが来ていない事で少々泣いたが来てどうなるというわけでもないので来ないからといって全く支障はないというわけです。

そう言っていると招待客が到着したようでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(34)(52回シリーズ)

ハーマイオニーがロンの屋根裏部屋にこっそりやって来て3人はダンブルドアから遺贈された物品について語り合いました。しかし「ダンブルドアは何故これらの物を自分たちに遺贈したのか?」の理由を考えても皆目見当がつきません。むしろ謎は深まるばかりだったのでした。(全3項目)

3-1.何故ハリーに古いスニッチを?
遺言書では自分たちにこういう物を遺す理由を教える事ができなかった。こう言うハーマイオニーに対し「でもまだ説明がつかないのは何故生きている内にヒントを教えてくれなかったのかという事だ」と言ったのはロンでした。

ハーマイオニーも同意見のようで「ええ。その通り」と言いました。さらにハーマイオニーは魔法省の目が光っている。その鼻先で渡さなくてはならないほど重要な物なら自分たちにその理由を知らせておくばすとも言いました。

ダンブルドアが言う必要もないほど明らかだと考えたら別だけど。こう言うハーマイオニーにロンはそれなら「間違った考えだな」だと言うのです。ロンはダンブルドアはどこかずれているといつも言っていたとそう言うのです。

物凄い秀才だがちょっとおかしい。ハリーに古いスニッチを遺すなんてロンに言わせれば「一体どういうつもりだ?」と訊きたいのだそうです。こう言ったロンに対しハーマイオニーはこう言葉を返したというわけなんですよね。

「分らないわ。スクリムジョールがあなたにそれを渡した時ハリー。私てっきり何かが起きると思ったわ!」

何かが起きると思った。最後にハーマイオニーがこう言ったのを聞いてハリーは「うん。まあね」と言葉を濁しました。その古いスニッチを握って差し上げながらハリーの鼓動は再び早くなりハリーは2人にこう言ったのでした。

「スクリムジョールの前じゃ僕。あんまり真剣に試すつもりがなかったんだ。判る?」

ハリーのこの言葉を聞いてハーマイオニーは「どういうこと?」と訊きました。その問いにハリーは「生まれて初めてのクィディッチ試合で僕が捕まえたスニッチとは?」と問い返しさらには「覚えてないか?」とも訊きました。

ハーマイオニーは全く困惑した様子でしたがロンは思い出したようでした。ハッと息を呑み声も出ないほどに興奮してハリーとその古いスニッチを指差して暫くは声も出ないほどでした。やがてロンはこう言ったというわけです。

「それ君が危うく飲み込みかけた奴だ!」

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(33)(52回シリーズ)

ダンブルドアからハリーへの遺贈品は実は2つだった!スクリムジョールにそう告げられてハリーはまた興奮に火が点きましたがスクリムジョールがその物品をハリーに渡す事を拒否したため再び大激論になってしまいました。しかしスクリムジョールには確固たる理由があっての事のようです。(全3項目)

3-1.再び大激論に!
何故ダンブルドアは自分にゴドリック・グリフィンドールの剣を遺したかったのか?ハリーはその理由をやっとの事で癇癪を抑えつけながら「僕の部屋の壁に掛けるときれいだと思ったんじゃないですか?」と答えたのでした。

「冗談事ではないぞポッター!ゴドリック・グリフィンドールの剣のみがスリザリンの継承者を打ち負かす事ができるとダンブルドアが考えたからではないのか?」

スクリムジョールは凄んでハリーにこう言いました。さらにダンブルドアがハリーにあの剣を遺したかったのはハリーこそが「名前を言ってはいけないあの人」つまりヴォルデモートを滅ぼす運命にある者だとそう信じたからだ。

そしてそれは他の多くの者もそう信じているとスクリムジョールはハリーに言いました。それに対しハリーは「面白い理論ですね。誰かヴォルデモートに剣を刺してみた事があるんですか?」などと言い再び大激論になりました。

「灯消しライター」をひねくり回したりアズカバンからの集団脱走を隠蔽したりする暇があるのなら魔法省で何人かをその任務に就けるべきじゃないか?それじゃ大臣は部屋にこもってスニッチを開けようとしていたんですか?

沢山の人が死んでいるというのに。自分もその1人になりかけた。ヴォルデモートが州を3つも跨いで自分を追跡して来た事もマッド・アイ・ムーディが殺害された事もどれに関しても魔法省からは一言もない。そうでしょう?

最後にハリーが「それなのにまだ僕たちが協力すると思っているなんて!」と言うとスクリムジョールは立ち上がって大声で「言葉が過ぎるぞ!」と言いました。ハリーも立ち上がりスクリムジョールはハリーに近づきました。

そして杖の先でハリーの胸を強く突きました。すると火の点いたタバコを押しつけたようにハリーのTシャツが焦げて穴が空きました。すると今度はロンが「おい!」と言うと立ち上がって杖を上げましたがハリーが止めました。

「止めろ!僕たちを逮捕する口実を与えたいのか?」

ハリーはロンにこう言いました。

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